このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
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(06.11.12)
毎年11月初旬の土日に開催される
霧島酒造
のイベントは名実ともに宮崎県下最大の焼酎蔵のイベントである。今年も11月の3連休に開催されたので、その模様をレポートしたい。
以前
、このイベントには私も行ったことがあるのだが、非常に賑やかなイベントである。目玉と言えば、やはり県内各地の産物が並ぶ出店であって、それらを一つ一つ見ながら歩くのが楽しい。
宮崎は第一次産業の王国であるから、海山川大地の産物があふれるばかりである。県北や日南海岸産の乾物はそのまま会場で食べるには難しいだろうが、その他についてはともかく多種多様で道行く人々を誘惑しているのである。
また、今年は地元新聞“
宮崎日日新聞
”(<あっ!!いつの間にかサイトデザインが変わっているじゃないか。)でも大きく報じられたところであるが、本年、霧島酒造は創業90周年をめでたく迎えている。それに併せるように、このイベントの会場である霧島ファクトリーガーデンの横に超巨大施設が竣工したのである。
昨年もこのイベントに行かれた方はご存じかと思われるが、もともと工場のある敷地は砂利が敷かれた更地で、イベント開催時には駐車場として使われていた。昨年からの工場建設によって駐車場の確保ができなくなったことから、都城市内のショッピングセンターより宮交バスによるシャトルバス運行が行われている。
同社のプレスリリースによれば、この工場。熱源のボイラーの燃料には重油ではなく液化天然ガスを使用するなど環境負荷低減など最新の設備が備えられているという。そういえば、ありがたいことに設置されている見学コースの一隅にkwのデジタル表示盤があったのだが、屋根にソーラーパネルを備えているのだろうか。
カメラのコンパクトフラッシュの容量を確保していなかったために、工場外観は撮影していない。同社のサイトを参照ください(爆)。レトロな感じの外観です。・・・でもでかい。
というわけでして、イベント会場に着くや否や、この見学コースへと向かったのはお約束でございます。 焼酎の仕込み工程に沿って、廊下から見下ろすような形で順路を進む。
これは芋を蒸すラインなのだが、某タラコCMを彷彿させるのである。かんしょ、かんしょ、ごろごろかんしょ・・・。
このラインが2本あるわけで、途方もない製造量と言うことだけは理解。
製麹のラインの次に見るのがこの一次仕込みのタンク群である。上から見下ろすので、中でぶくぶくガスを発生させているもろみの状態がよく分かる。
この後、二次仕込み、蒸留と進むのだが、とにかくでかい!!の一言に尽きるのだ。
ちょっと気になったのだが、この見学施設。急な階段を上り下りする処があって、ちょっと体力を必要とする。
貴重な物を見せて頂きましたし、イベント会場へと移動するとしましょう。
今年はこのイベントにて何か昼飯を食べると言うのが第一目標なのである。
だが、前述の通り、選び放題なので選択に苦しむ。米良では無かったと記憶しているのだが、入郷もしくは椎葉地区の出店において猪肉がこんがりと焼かれている。同じテントでは猪うどんが・・・。例年人気があるのが都城市高城町の
観音池ポーク
の豚バラ塩焼きで、パック一杯にジューシーな豚肉が乗せられる。
200円くらいで購入したおにぎりパック、綾町からのテントで中国人に売り込みに負けて購入した水餃子を持って座る場所を探すが、会場はご覧の通り。
何とかベンチを見つけて腰を下ろし、すっかり冷め切った水餃子を口に放り込む。にらの風味が口の中に一杯に広がる。きっとこれが本場の味と言う奴なのだろう(爆)。おにぎりセットは2個のおにぎりに唐揚げと真っ赤なウインナーが入っている。これを家族で分け合ってつついているのだが、うちの長男。おにぎりは食べずに唐揚げとウインナーにすかさずつかみかかっていた。
会場中央のステージからのアナウンスが大きくエコーしながら青空へと消えていき、その向こう側からは“ちんどん”の笛と太鼓の音がやって来た。
・・・いい休日である。 例年であれば焼酎は、社員さんが樽から柄杓で注いでくれる。
だが、全国的に飲酒運転による事故が発生する状況を鑑み、今年は希望する方に焼酎を販売する形態となったようだ。
焼酎の購入者には飲酒運転防止の喚起のためにステッカーが渡される。これを服に貼り付ければ、「私は飲酒しました。」と一目瞭然だ。
今や、このイベントは県西地区の風物詩の一つに数えられるようになったと言っても過言ではないだろう。
以前のレポートでは「(色々試飲して飲み比べができないので)単独のメーカーによるイベントはあまり好きじゃない」みたいなことを書いているのだが、様々な県内の物産をつまみに焼酎を飲むことができるこのイベントを通じて、考えは変わったようだ。
このようなイベントの意義は地元への還元であろうから、要は地元の方が工場に遊びに来て、楽しめればいいことである。そうすることで、メーカーと地元の距離はより縮まっていく。
そのようなことを、地元の農業生産法人のテントで購入した濃厚なソフトクリームを舐めながら考えていたのでした。
また来年も来よぅっと!
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