このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
櫻の郷酒造(株) 宮崎県日南市北郷町
(2011.03.23)
先日、宮崎市内のショッピングモールに買い物に行った際、酒類売り場のポップに目が止まったのだ。大書きで『稀少』なんて言葉が書かれており、それはただ事ではない感じが漂っている。コーナーには275mlの透明の小瓶が並べられていたのだった。
『発泡性芋焼酎』とラベルに書かれていたのがその透明瓶なのだが、日南市北郷町にある
櫻の郷酒造
さんが3月に発売したばかりの炭酸割りの焼酎です。
さて、“ハイボール:”については、震災の直後と言うこともあってCMを見かけなくなったが(被災された方々には心からお見舞いを申し上げます。一日も早く、穏やかな日常が来ることを祈念いたします)、大手メーカーの宣伝がきっかけとなって大きなブームとなっておったのは記憶に新しいところ。町の飲み屋はもちろん、家庭でも楽しめるように・・・とそのメーカーの主力ウィスキー銘柄とグラスがセットになった“お手軽キット”が発売されたりもしておりましたね。
さて、焼酎でもいくつか似たような商品はあったかと思いますが、私の記憶にあるのは大手メーカーの物だったと思います。それをまさか、宮崎の焼酎蔵元がやってしまうとは思いもしませんでした。商棚のポップにあった『稀少』というのはハイボールと銘打った焼酎自体が稀少という意味のようですが、地方の焼酎蔵が企画し、それを販売してしまう・・・と言う意味でも稀少ぢゃないか・・・と個人的に感じておるわけです。
商品としては、黒麹で仕込んだ甘藷焼酎を7度の度数に炭酸水で割ったものです。蔵の
商品紹介
を見ていただければおわかりいただけると思いますが、女性をターゲットに開発された商品のようです。ブームも終焉を迎えた今、焼酎蔵元が生き残っていくためには新しい顧客の開拓が急務なわけですが、一つの提案の形としての“ハイボール”なのでしょう。実際、開封をしての感想ですが、宮崎(・・・に限らないと思うけれども)の女性が敬遠しがちな“芋臭さ”というのをあまり感じさせませんでした。また、強炭酸ではなく微炭酸というのも飲みやすさという点で大きく貢献していると思います。
そして、甘藷焼酎の風味の柔らかさ。同蔵の長期貯蔵焼酎である“
無月
”の名を冠していることから、貯蔵に起因するところもあるとは思います。この手の商品で使用される焼酎というのは大手さんがされているように甲類焼酎や穀類焼酎といった場合が多いように思えます。私自身、甲類焼酎独特の感覚が苦手でありまして、この焼酎ハイボールを飲んだときにはそのスムースさに驚きました。
そういえば、6本入りのBOX販売もされているようですね。人数が集まるような小さな会に向いているかも知れません。大いに話を盛り上げるのではないか・・・と思います。
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