このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

京町二日市の
流しかっぽ焼酎
毎年2月のはじめの土日には、えびの市の京町温泉の商店街で“京町二日市”が開催される。南九州最大の買い物市で、ずらり並んだ出店では海産物、こんにゃく、獣肉などの各種食料品から衣料品、雑貨、電気機器、食器、農機、植木、犬猫などなど、もう見ているだけで私なぞはキョロキョロとっても落ち着かない状態に陥ってしまうのだ。困ったことにあっちこっちで食い物の良い匂いが漂っているので、更に挙動不審である。

このマンモス買い物市の歴史は京町温泉の発展と共にあり90年以上。今年この二日市を訪れたのは25万人とのことだから、良くもまあこれだけ人が集まった物だ・・・と思ってしまうのである。普段の京町温泉の界隈は閑散としているだけになおさらだ。

私は長男を抱きかかえながら、ついには匂いに負けカレーパンをくわえていたのだった。
JRの駅近くにある地元が誇るラーメン店“慶珉(きょうみん)”のある狭い路地。そういえば、一時期福岡市西区にも店を出していたが、いつの間にか消えていったなぁ・・・。

斜め25度くらいの傾斜が付けられた竹が目に入る。何でしょうかねぇ・・・と思ったら、“流しそうめん”ならぬ“
流しかっぽ焼酎”によるふるまい酒だったのだ。

どうやらこのディスプレイの背後にある酒店によるものらしかった。真っ黒のウインドブレーカーを羽織ったお兄さんが紙コップに柄杓で焼酎を注いで手渡している。
焼酎は“ 黒霧島 ”である。手前の注ぎ口から焼酎を注ぎ、流れ出た焼酎を柄杓で受ける仕組みになっている。
“無料”の白抜き文字がイカす!横には『未成年は違法!』、『妊婦の飲酒は胎児に悪影響があるので止めましょう』という案内だ。

看板の裏にはこのイベントで使用する黒キリが置いてある。25度のパックだ。
燗付けはカセットコンロにかけたやかんで行っているようだ。

それにしても熱い焼酎を竹にくぐらせるだけで、お手軽に竹の風味が付くのであろうか。いや、それ以前にかっぽ酒ちぅのは酒を竹の筒に入れて火にかけて暖めたモンじゃなかったのか・・・。
まあ、いろいろと考えたのであるが、結構好評のようで飲んだついでに5合瓶を買われていった方もいたようだ。皆さん笑顔であったので、これはこれで良いかな・・・。楽しければいいじゃない!?である。

それにしても、霧島さんの商売の上手さには驚かされる。これ自体も販促の一貫(何本売らなきゃ行けないというノルマ的な物はあるかも知れないが)でしょうから、現在の西諸県への霧島の浸透具合を見るに納得してしまうのだ。
こちらは地元えびの市の明石酒造のブースである。蔵の主力商品は全て並べ、しかも試飲も出来るようだが、何だか上記霧島と比べてみると、だいぶん出遅れた感は否めない。地元の蔵なのだから、もうちょっとアピールが欲しいところだ。


昨年来たときには京町温泉駅前で地元の若手主催のイベント“焼酎のきき酒”があったのだが、今年は土曜日に訪れたためかテントがたたまれているだけであった。まあ、南九州の大きなイベントには焼酎がつきもの・・・ということで、この項はお終いです。

・・・それにしても、霧島ねぇ・・・。やっぱりすごいねぇ・・・。
(05.02.09)
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