このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
柳田酒造(名) 宮崎県都城市
(2012.06.10)
いやはや。皆様、ご無沙汰しておりました。
掲示板の方に書き込みをさせていただきましたが、転居のためネットに触れられない日々が続いておりました。考えるところがありまして、サイトの方も“一時遮断”という状況。どれほどの方がこの拙いサイトをご覧になっているかは存じ上げませんが、申し訳ございませんでした。
さて、4月下旬からこの方。ともかく暇な時間を過ごしておりました。某SNSで知人と他愛もないやりとりもできず(・・・ん?携帯があるぢゃなイカ・・って?そんなん使った翌月にはパケット通信代が高いと嫁から折檻をくらってしまうのは明白ではないですか。パケット定額なんて我が家には関係ありませぬ)、動画サイトで暇つぶしもできません。
そんなこんなで読書やらをやっておったのですが、いつまでもその様な事は続くわけもない。ならば、更新が滞りがちであったサイトの方のコンテンツをうち貯めてやろう・・・とGWの深夜にパソコンに向かっているのであります。
ただ今飲んでいるのはこの水色が美しい瓶。
柳田酒造
さんが発売されたばかりの麦焼酎です。度数は20度。銘柄の通り、常圧と減圧の中間圧力で蒸溜を行った“
赤鹿毛
”のバリエーション品だ。ただこれまでの同蔵の焼酎のそれが“質実”といった感じであったのに対し、この夏バージョンの赤鹿毛ではとてもポップな装いとなっています。ラベルデザインを手がけたのは“アタフタグラフィックス”。都城市在住の上野宗宣さん、本村美穂子さんによるもの・・・と瓶の裏ラベルに記されております。
20度というアルコール度数設定についてですが、いつか、柳田さんが宮崎焼酎の個性について仰っていた事がありました。鹿児島などの焼酎が25度である事に対して、宮崎は主として20度の焼酎が好まれる。その味わいの軽快さ、優しさをもっと前面的に出しても良いのではないか・・・。ずいぶん前の事であったと記憶していますので、ディティールが曖昧な部分はあるかと思いますが、宮崎の焼酎は“20度”という特異性をもっと主張しても良いのではないか。その様な事を仰っていました。また、研究熱心な柳田さんらしい・・・と思うのですが、この銘柄については単純に赤鹿毛を20度にした訳ではありません。麦焼酎を究めるんだという蔵元のお言葉通り、酵母には“平成宮崎酵母”を使用。製造過程も通常バージョンの赤鹿毛と違えてある部分があるそうです。瓶の封を切った時に立ち上る香り、口に含んだ後にふっと消えていく麦の風味が印象的なのですが、それに加えて滑らかに舌に乗る様な飲み口が瓶の色やラベルの意匠に通じているように思えます。
微生物をどう扱ってやろうか・・・、熱エネルギーをどう伝えてやろうか・・・。身近な原料を用いて仕込まれた焼酎なはずなのですが、いろいろな顔を覗かせることに毎度ながら驚かされているノンべぇでございます。
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