このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

日南焼酎のアンテナショップ
日南市の飫肥地区には“ 日南酒造共同組合 ”の事務所兼アンテナショップがある。

日南市から国道222号線を内陸に向けて10分ほど走ると風景はガラリと変貌する。伊東氏五万一千石の城下町である飫肥地区に入ったのである。飫肥城をハイライトとした武家屋敷などの歴史ある街並みを前にするとタイムスリップしたような感覚を覚え、町中の水路に錦鯉が及ぶ光景を見ると旅情に誘われる。そのような界隈に上記組合の事務所は建っているのだ。
宮崎に住んでいるとなかなか飫肥に行くこともなくてですねぇ。身近だと・・・ということは多々あります。

先日、「これではいかん!!」と一発起し、同組合の会館に行ってみることにしたのだ。そのような我が心意気を反映してか、見事な秋晴れ。これが非常に嬉しくて、国道220号線を走るマイカーを駆るハンドルさばきも軽やか〜ん(爆)。

いつしか車は日南市に入り、メインストリートを抜けて飫肥の街並みへ。

組合の場所は町の中心から露地には行った場所にあるので分かりづらいかもしれない。かくいう私も迷いました。もし、この項を御覧になってこちらに行かれる際には、ちゃんと組合のHPで場所を確認致しますよう、お勧めいたします(爆)。
十分なキャパを持つ駐車場に車を止める。助手席の“山の神”様には車の中で少しの間お待ちいただいて、店の中を観察・・・である。会館の前には南那珂郡の蔵元の銘柄が入った大きなカメが並び、それを見ながら会館へと入った。入り口で靴を脱ぎ、スリッパに履き替える。

会館内部の郡産焼酎の販売ブースは結構広い。各蔵元別に“棚”が設けられ、並べられた銘柄を手に取ることが出来る。ただ、需給バランスが崩れてしまっている銘柄については見本のみの展示となっている。ご注意くださいね。
NHKの朝の連続テレビ小説“わかば”で、主人公が阪神淡路大震災での被災から大学卒業まで過ごした村上酒造。劇中で蔵元がラベルを貼ったり、晩酌をしていた銘柄がこの8月に発売となっている。

この銘柄“
金のまほろば”が同組合が販売元となって、会員の3蔵製造の焼酎をブレンドした物。できれば、ドラマ放映中に販売できれば・・・とも思えなくもない。
わずか数十石という製造であるために、なかなか店頭でも見かける機会の無くなった大堂津の宮田本店の焼酎。

当然ながら会館にも並べられておらず、かわりに同蔵のもう一つの顔(こっちの顔の方が有名です)である“宮田しょうゆ”の刺身醤油が並んでいた。

この醤油。南那珂郡では真ん中を通った地位を確立しており、JAはまゆうの売店でも購入可能なのだ。
なお、販売所内の一角にはちゃぁんと試飲コーナーが設けられていて、展示してある銘柄のほとんどを試飲可能であったりする。これは飲んべぇとしては非常に嬉しいが、車を運転する方はご遠慮願いますように(爆)。

・・・わたしも自粛しました。当然です。


・・・と、このような感じでレポートいたしましたが、組合が積極的にアンテナショップを設けてPRの場所を作ってくれるというのは力強いですね。買う側からの立場から申しますが、地域の蔵元がどんな銘柄を作っていて、なおかつ興味を持った銘柄をその場で試飲することが出来る。自分の好みを探すことも可能であるから、もしお目当ての銘柄がない場合でも、その銘柄と似たタイプの焼酎を購入することだって可能だ。何より、新しい出会いすら期待できるのである。

宮崎の焼酎業界の場合、 県物産館 の他はこのように充実したショップを持たない。優良事例として紹介させて戴きました(爆)。


「それにしても、たくさん銘柄があるのだねぇ・・・。これなんか飲んだことないしぃ〜。」などとやっていたら、車を降りてきた“山の神”様に後からこづかれました。

買っちゃダメって!?えっ、もしかして受難は続くとですか?
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(05.10.27)

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