このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
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(05.10.20)
10月の17日は「沖縄そばの日」だったのだねぇ・・・。地域ニュースで、沖縄県庁前の広場で麺メーカーが無料配布を行っているのを見て初めて知りました。
なんで10月17日なのか。これは良く知られるところですが、沖縄の国土復帰によって生じた(日本)本土との文化の行き違いに発するようです。
沖縄そばは呼んで字の如く、『そば』でございますね。だがしかぁし、公正競争取引規約によりますれば、「そば粉を30%以上混合していないものはそばとは表示してはいけません、いただけません。」だそうで、小麦粉100%の沖縄そばの“違反”が公正取引委員会より表示違反の指摘があったとか(復帰4年後の昭和51年なのに・・・)。
慣れ親しんでいた食い物の名称が日本に復帰した途端に使えなくなる・・・。その状況を打破すべく、その前年の昭和50年設立の“沖縄製麺協同組合”が地道な交渉を重ねた結果、1978年のこの日に全国的な呼称としての『本場沖縄そば』のお墨付きを得たのだったためだという。
それを記念しての「沖縄そばの日」なのですって。ウン。本当に知らなかった。
沖縄そばについては私自身、1回しか食べたことがない(ただし、インスタントは除きます)。
その1回も以前紹介した西都市の
お店
であった。この時食べたのはソーキそばだが、この頃はソーキそば=沖縄そばと思っていた。今見ると、乗っかっている具で色々と名称も細分化されるようだ。 でね、じつは10月14日に日帰りだったのだが沖縄に行く用事が出来たのです。
10月といっても彼の地はまだまだ暑いのである。日差しが痛い。軟弱な私にとっては炎天下とも言える中、国際通りを彷徨ったのだが、何か腹に溜まるものを・・・と考えた時に結局この結論にたどり着いたのでした。
食べてきましたよ。本場の沖縄そば。・・・しかも昼夕続けて2食も(爆)。
一番の基本形といえば、豚肉(三枚肉の場合が多いのかな)とねぎ、そしてかまぼこの三点セットであるようだ。紅ショウガをちょこんと乗せてやって、“こーれーぐーす”をちょびっと垂らし、そしてずるずるずる・・・。
那覇市の公設市場のすぐ脇に店を構える“まる天そば”の沖縄そば。メニューが豊富で、イカスミそばや中味そば(=煮込んだモツが乗ったそば)なんて言うのもある。ちょうど昼飯時でもあり、店の大将の「ご飯の上にモツ煮込みを乗せたまかない」をカウンター裏で美味そうに食べる光景がなにやら印象的であった。
歯ごたえのある麺の食感と鰹の風味が通った上品な出汁が良かった。
那覇空港4階の食堂街にある“天龍”にて「ソーキそば」を食す。私が頼んだのは炊き込みご飯“じゅーしー”とモズク酢、白菜の甘酢漬が付いたセット。ソーキにしゃぶりつき、残ったお骨は盆の取り皿へと放る。
この店では郷土料理の看板を掲げているだけあって、ゴーヤチャンプルーやラフテー(=豚三枚肉の煮込み)も楽しめることが出来る。ただ、壁一面のサイン色紙が示すように有名人の来店も多いようで、お客さんが常にごった返しているようだ(ん?小泉さんの写真もある・・・)。
そのためだかは知らないが、ちょっと麺が柔らかめであったと思う。だが、ソーキはとろけるようで、(画像では重そうに見えるが)意外とさっぱりとした出汁も好感が持てる。
うどんのようでもあり、また中華麺のテイストも強い。なかなか馴染みの薄い麺類であるが、何とも不思議な麺類の魅力というのは怪しく光るのであった。何より安く、そして食いでがある。そして困ったことに、この麺類は常習性を兼ね備えており、突発的に「食べたい食べたい・・・」と発作に見舞われることとなる(このような時にお世話になるのは日清ラ王の沖縄そば。いやはや感謝でございます)。
いつか、このそばを食べながらオリオンビール、そして泡盛を・・・と思っているのだが、これがなかなか実現しない。
くっそー。また食べたくなってきたよ。・・・そういえば宮崎市の“リトル沖縄”波島地区にも沖縄そばを出す食堂があったのだ。今度行ってみようかね。
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