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3泊4日ほぼ鈍行で行く東北旅行〜一日目
2007年3月4日、朝焼けの大阪から旅の始まりです。
快速で山科まで向い、そこから湖西線に乗り換えます。
琵琶湖に沿って快調に走る電車。ただ、覚悟していたとおり車内は
満員で近江今津でやっと座ることが出来ました。
琵琶湖の湖面が銀色に光って、周りがもやっていたこともあり
幻想的な景色を映し出していました。
次の敦賀では、金沢行きの列車への接続が2分しかないこともあって
内心焦っていたのですが、ホームに降りると少し離れてはいたものの
同じホームに列車が止まっていたので、大丈夫かなと思ったら…
満員だった電車から、狭いホームに人がなだれ込みあっという間に
溢れてきました。前に進むのがままなりません。目の前には次の
列車があるのに・・・・・!
まあ、ホームの状況を見てJRも取り計らってくれたので間に合ったの
ですが、この車内がまた輪をかけて超満員!!暖房と人いきれで
暑い!当然座れず福井まで立ちっぱなし。景色を見る余裕もありません
が、なんとか秘境駅の南今庄駅を確認することは出来ました。
きっちりテツがいたことも(笑)
福井から何とか座れたのですがぎゅうぎゅう詰めで落ち着きません。
金沢から富山行へ乗り換えます。ここからやっと落ち着いた雰囲気に
なりました。
富山に着いてすぐ目の前の駅そば屋で天そばを注文しました。
甘めのダシですが味は濃く、そばが黒っぽかったです。味はなかなか
イケます☆
富山では次の直江津行まで1時間近く余裕があったので、もしかしたら
路面電車に乗ってあわよくば富山城も見れるかも♪と思って外に
出てみました。
しかし、タイミング良く路面電車を捕まえることが出来ず富山城も
無理でした。雪国で汗をかき、半袖になりたいという感想で富山を後に…
直江津へ向かう車内でボーっとしていたら、海が見えてきたので
やっと取り出したデジカメで色々撮っていました。
北陸本線の海景色1
北陸本線の海景色2
北陸本線の海景色3
北陸本線の海景色4
北陸本線の海景色5
北陸本線の駅
すると、反対側の座席にいた人が、溜息ともつかぬ「うわぁ」という声を
あげたので、何だろう?と思って向いの窓を見ました。すると・・・・・
な、なんじゃこりゃあーーー!!!\(◎o◎)/!
そこには、白い山々が目の前に向かってくるような迫力で迫ってきていた
のです!!平野部が、記録的な暖冬で白銀と全く無縁の光景を晒していると
いうのに、その雄々しい峰々は真白な雪に覆われて神々しくさえあります。
ただ、カメラに収めるにはスケールが大きすぎて、実際に写真に収めたのは
その山々が遠く離れてからになってしまいました。
黒部の山々1
黒部の山々と2
黒部の山々3
しばらく圧倒されっぱなしで山の方ばかりを見ていて、ふと
海側の景色も忘れちゃいけないと首を回すと、少し遠くに海が見えて
(ああ、きれいだな〜)とぼんやり眺めていました。
短いトンネルに入って、抜けた直後のことでした。
どわっ!!(゜o゜);;
さっきまでかなり向こうに見えてた海が、あっという間に
目の前に来た!キラキラ光って日本海らしくない(失礼)
振り返れば白い山脈。なんですかこの真逆な風景。
あまりにデタラメな車窓に興奮を抑えきれません。
心の中でキャーキャー言いながら、いつの間にか直江津に到着して
しまいました。
直江津に着いた頃にはもう日も暮れかけて、夕陽に照らされる駅が
また情緒たっぷりでした。どこかのテレビ局が撮影に来ていました。
ここから宮内まで、快速くびき野5号に乗り込みます。
くびき野5号
快速なのに設備が特急並、という情報だったのですが、乗ってみると
椅子の座り心地が良くて、確かに違うなあと思いました。
スピードもかなり速いように感じられました。おかげで、秘境駅の
青海川が一瞬しか見られませんでした…でも、ほんとに海に近い!!
宮内に到着。ここから上越線に乗り換えて、今日の最終目的地小出に
向かいます。しばらく時間があったのでどうしようかと構内の案内板
などを見ていたら、改札口にいた穏やかな雰囲気の駅員さんが、私が
迷っているのだと思って声をかけてくれました。
小出に行きたいのだと言うと、列車が来るまでまだ時間があるから
そこの待合室で休んでいきなさいと、切符の提示無しで通してくれました。
誰もいない待合室に入ると、暖房が効いてとても居心地が良かったです。
本を読みながら待っていると、アナウンスが聞こえました。
駅員さんにお礼を言って、ホームに降ります。
暖冬とはいえ、やっぱりそれなりに寒いので、小刻みに体を動かしながら
列車が入ってくるのを待ちます。
私の他には、高校生が2人ほど乗り込んで列車は動き出しました。
次の駅あたりで、ホームに雪が残っているのを確認しました。
やっと、北国に来たという実感が湧いてきました。
まもなく、小出に到着。
晩御飯を食べようと、駅前の食堂に入りましたが、私が入ってきたことに
誰も気づきません。店内には他にお客さんはおらず、店員のおじさんとおばさん
がテレビに夢中でした。
恐る恐る「すいませーん」と声をかけると、おばさんが振り向いて
愛想よく「いらっしゃいませ」と応えてくれました。
普通のメニューもあったのですが、私の目にふと飛び込んだ
『クロレララーメン』という文字。
クロレラ・・・・・?
危険な香りがする!動物的本能がそう囁きます。
「クロレララーメン下さい。」
なんでやねん・・・・・
注文が入ると、それまでテレビを見ていたおじさんがどっこいしょ
という感じで厨房に入っていきます。
約10分後・・・・・ラーメン到着。
早速麺をすすります。
うん、
クロレラだね。(終了)
スープは?
ズズズッ・・・・・
???
もう一度
ズズズッ・・・・・
あの〜・・・・・
ダシは?
見事に撃沈した私は脱け殻のように勘定を払い終えると
静かに店を去りました。
駅のすぐそばにあるビジネスホテルへと向かい、フロントへ。
朝食はどうしますか?と聞かれて、朝早いので要りませんと
答えると、係の女性が
「ああ、只見線ですか♪」と即答されて、どう見ても
仕事で来てるようには見えないイコール“テツ”と思われたかな
と少し頬が赤くなりました。
部屋に入り、ふうっと一息。
とりあえずここまで無事にたどり着けました。
そしていよいよ明日は超ローカル線の只見線かあ、と期待に
胸を膨らませます。
かなり荒れそうだというテレビの天気予報に不安になりつつ就寝。
静かな夜が過ぎて行きました。
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