このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

二日目〜只見線〜

朝、まだ真っ暗な時間に起きだして、身支度を整え
富山で買っておいた駅弁『ますのすし』を朝食にいただきました。
かなりのボリュームに途中で降参し、残りは今日の宿での
おつまみにすることにしました。
ますのすし1
ますのすし2
ますのすし3
只見線の始発5:30に間に合うように、と思ってホテルを
出たのが5時。目が覚めるのが早くてじっとしていられなかった
のです。駅の明かりは煌々と点いてましたが、改札口に駅員さんの
姿は無く、そのまま入らせていただきました。
只見線へ向う道
こんなに早いのに、列車は既にエンジンを温めていました。
車内にも明かりが点いていて、ドアも開いていたので
早速乗り込みました。
すると、新聞のようなものを読んでいた一人の男性がいて
こちらをいぶかしげに見ます。そそくさと座席を決めて
荷物を置くと、その男性が立ち上がり、こちらを向いて
「何だぁ?まぁだ5時なのに、えらく早いなぁ」
私は慌てて
「えっと、早く目が覚めちゃって…(テレテレ)」
…何がテレテレだ(爆)
男性はそのままどこかへ行ってしまいました。
どうやら、運転士さんか駅員さんだったようです。
多分お仲間との間で話のネタにされたのではないかと(泣)
私の他には男性が一人乗り込んできました。私は
発車までゆっくり写真を撮るなどしてのんびり過ごしました。
お世話になる列車
そして、時間になりいよいよ列車が動き出しました。
4駅目くらいまではまだ暗く、外の様子も分かりませんでしたが
徐々に空が白んできて、景色が見えるようになってくると
かろうじて雪景色を拝めるようになってきました。
そして、夜が明けてくると、空は真赤な朝焼け。その下は銀世界。
右も左も絵になる景色です。
只見線の車内
只見線の朝焼け1
只見線の朝焼け2
只見線の朝焼け3
只見線の朝焼け4
只見線の朝焼け5
只見線の朝焼け6
只見線の朝焼け7
只見線の朝焼け8
只見線の朝焼け9
只見線の朝焼け10
山の奥深くへと進むに従って、豪雪地帯独特の風景も現れる
ようになってきました。
雪よけ
只見線では、只見川の上を右往左往するように走って行きます。
只見川
大白川駅に到着。ここで接続のため30分位停車。
この駅の目の前に沿うように只見川が流れています。
駅入口から高校生の男女がやってきました。
運転士さんとの報告を終えた駅員さんが元気よく
「お早う!」と声をかけますがスルーされてしまい
「近頃の高校生は、挨拶してもロクに返さねぇなぁ」
と、会津なまりの何とも言えないほのぼのとした口調で
ぼやきながら私の横を通り過ぎて行きました。
大白川より田子倉方面を臨む
報告
大白川の朝焼け
それぞれの終点へ
小出へ去る列車
その後
駅名
大白川を出発。ここからいよいよ難所六十里越です。
そしてその途中には秘境駅の田子倉駅があります。
次々に姿を変える景色。その度に驚きます。
風景その1
風景その2
長いトンネルの中を、列車は唸りをあげて懸命に走ります。
いくつかのトンネルを抜けると、霧が深くなってきました。
霧の中その1
霧の中その2
やっと抜けたその先は路線名にもなっている只見駅。
雪の量が増えています。さすが豪雪地帯。かつて6メートル
近く積もった記録がある場所だけあります。
只見駅でまた接続のため停車。ホームに降りて写真を撮ります。
すると、交代の為に降りてきた運転士さんが、すれ違いざま私に
「ご利用ありがとうございましたっ」
と爽やかに挨拶してくれました。
運転士さんに声をかけられるとは思わず、「あ、え、ど、どーも」
とぎこちない返事をしてしまい、なんとなく申し訳ない気持ちに
なったのですが、同時にとても爽やかな気持ちになり、その気持ちを
誰かに分けたい衝動にかられて、思わず友人に画像と共にメールを
送ってしまいました。※その画像は友人へのとっておきなので
ここでは紹介出来ませんでした、ゴメンナサイ
只見駅の風景1
只見駅の風景2
只見駅の風景3
只見駅を過ぎると間もなく、長くて、しかもカーブしている橋が
見えてきました。
只見線の橋
只見線はとにかく橋が多く、そして景色が目まぐるしく移り変わります。
只見線から見える橋
只見川
只見線の風景1
只見線の風景2
只見線の風景3
只見線の風景4
只見線の風景5
只見線の風景6
只見線の風景7
只見線の風景8
只見線の風景9
会津川口でまた30分程停車。ここで学生が降りて行きました。
この駅も、傍に川が流れているのですがこの川の水が
果たして流れているのだろうかと思うほど水面が静かで
その水面が鏡のように山々を映し出します。
会津川口駅1
会津川口駅2
会津川口駅3
会津川口駅4
会津川口駅5
会津川口駅6
その美しさと静かさを、ウロウロしながら存分に味わい
さすがに冷えてきたので車内に戻りました。
只見線の風景10
只見線の風景11
会津川口を過ぎてしばらくはこういう風景が続いていましたが
やがて木々の中を抜けていく風景に変わっていきました。
これまでの風景に感動しっぱなしで、興奮しすぎて疲れてしまい
しばらくウトウトしてしまいました。
次に目を覚ますと、また風景はガランと変わって
広い田園風景になっていました。
只見線の風景12
只見線の風景13
そして、住宅地に入ると間もなく終点会津若松駅です。 約5時間の長旅もあっという間でした。
しかし時計はまだ正午を指していません。
旅はまだまだこれからなのです。

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