このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください





利用状況速報





■意外なる大健闘

 日暮里・舎人ライナーの利用状況速報が報道された。平成20(2008)年 7月31日付交通新聞記事によれば、開業直後の 4月にはなんと55,000名/日、翌 5月にも48,000名/日の利用者があったそうだ。 利用状況を目測したうえでの筆者試算 では32,000〜40,000名/日であったから、上位推計値よりもさらに良好な成績を残したというわけだ。

開業初電
開業直後の混雑は観光を兼ねた特異値としても、あんがい根強い利用が定着した。


 慶賀の至りではあるが、意外といえば意外な展開である。筆者は日暮里・舎人ライナー沿線住民の一人とはいえ、開業直後時点でここまで利用が伸びるとは、正直なところ予想できなかった。その予想のベースには、里48利用者のみがシフトするであろうという前提がある。沿線人口が急伸した様子はないので、おそらく王40や王49からも相当数の利用者を引き抜いた成果と想定される。

 さらに上記記事では、 7月12日より、混雑のはげしい早朝・ラッシュ時間帯に対応し、始発を繰り上げ、ラッシュ時には増発をしたことをも伝えている。 東京新聞が揶揄気味に記した記事 は、当たらずといえども遠からずだったわけだ。増発が簡単に手当できたのは、全自動運転の新交通システム独特の強みである。その他のモードにはこれほどの柔軟性はない。

 日暮里・舎人ライナーがどこまで伸びるのか。ますます楽しみになってきた。





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