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写真は現在の仙石線仙台駅です。東北本線などの地平ホームと通しの番号となっており、9・10番線を名乗っています。平成16(2004)年10月16日のダイヤ改正以降、地平ホームが増えたため「8・9番」から「9・10番」に変更になりました。あおば通行きが9番、小鶴新田・塩釜・石巻方面行きが10番です。昔の仙石線仙台駅は現在の仙台駅東口広場の北側、もっとローカルに説明するならばBiVi(旧Laox)の裏手(笑)にありました。頭端式の地平ホームで、東北本線の各ホームの北端付近から古めかしい地下通路で結ばれていましたが、仙石1番、仙石2番と別に番号が振られていました。
仙石線の前身は宮城電気鉄道という私鉄で、大正14(1925)年6月5日、仙台〜西塩釜間が開通しています。以後少しずつ路線を延ばし、昭和3年11月22日には石巻までの全線が開通しました。地平時代の仙石線仙台駅と東北本線仙台駅との間が地下通路で結ばれていたのは前述の通りですが、実は、大正14年の開業当時はこの地下通路部分に地下ホームが設置されていたのです。ですから、仙石線仙台駅はもとを正せば地下駅だったのです。駅一つのみとは言え、これは日本最古の地下鉄道とも言われます。日本最初の地下鉄である現・営団銀座線上野〜浅草間が開通したのが昭和(1927)2年12月30日ですから、これより古いわけです。
左側の写真は仙台駅東口広場の北側の写真です。赤い矢印がある辺りに鉄骨が見えますが、およそこのあたりに仙石線仙台駅地平ホームがありました。写真にはギリギリ写っていませんが、すぐ右手には新幹線の高架が見えます。現在の地下ホームは、写真の右側に写っているLaoxの建物の向こう側の地下にあります。
東北本線ホームの北端には右の写真のように地下道の入口がありました。写真は1番ホームのものですが、他のホームではこの時点で既に埋められていたようです。仙石線地平ホームとの連絡はこの地下道のみで、乗り換えはもちろん、単に仙石線に乗るだけでも相当の距離を歩き、階段を昇り降りしなくてはなりませんでした。(仙台駅は西口の2階にしか改札口がなかった)現在は東口改札として、仙石線地下ホームの入口に改札口が設置され、東北本線ホームと共通の跨線橋の東端と長いエスカレータで結ばれています。
<参考> JR東日本 仙石線
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