このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
ローカル線で行こう!
in東北(Episode2)
さてさて、盛岡で一泊した私は、翌朝5時に起きて、東北本線から花巻を経由して釜石線に走っている電車の始発に乗りました。
今回の旅行の目的地である遠野に向かっていたんですが、電車の中でガイドブックを調べたら、 ほとんどの観光施設が9時以降でないと開館していなく、時刻表を確認したらと遠野に着くのが7時すぎで、しばらく待たなくてはならないことに気づきました。
せっかくだから、太平洋に面した釜石まで行ったらどうだろうと思いついて、再度時刻表を調べたら、次に釜石から引き返す電車に乗るのまで大体1時間半ほど 釜石に滞在できるってわかったので、「そこまで行っちゃえ!」っで釜石に行きました。
釜石には、大観音像って建物があって、そこまで行こうとしたんですが、そこ行きのバスとの連絡が悪く、中途半端な時間になってしまうので、駅近くにある橋上市場を見に行きました。
この橋上市場、あまり大したことはないんですが、海に流れ込む川に架かっている橋に寄り添う形に建物が建っていて、京都の錦市場みたいな市場が、その建物の中に存在してるんです。 ただし、はっきり言って売ってる物は、安くなかったので、何も買いませんでした。
しばらく海をみて、釜石から引き返す電車に乗り、今度こそ遠野に向かいました。
遠野は、柳田国男の『遠野物語』って言う書物で有名らしいんですが、私自体は、それを読んだことはないです。 『おば捨て山』や『座敷童子』などの民話が、書かれてるそうです。
また、『曲り家』っていわれる伝統的な民家の建物も残っていたり、だだ広い田んぼが広がっていたりするんで、風景写真を撮るのに良い素材があるんです。
昼前に遠野駅に着いて、観光協会でレンタサイクルを借り、 3時間ほど田んぼの間を通ってる道を走って、いろいろと観光名所を見てきました。
『おば捨て山』の風習で、年老いた者が捨てられて住んでいたといわれる、雑草が生えている野原『デンデラ野』。 ほとんど誰も来ないらしく、寂しいところでした。
伝承園って所には、『曲り家』って呼ばれる馬屋と民家がL字型に建っている伝統的な民家が保存されているんです。
そこには、『オシラサマ』が祭られているんです。 『オシラサマ』とは、昔、父と娘だけが住んでいて、その家には一頭の雄馬を飼っていました。
娘は、馬屋に寝るほど、この馬をかわいがっていたんですが、娘が成長し、ある日馬との子供を身ごもります。 それを知った父親は、娘を近くの村まで使いに出し、その間に馬の首を落とし、大木の根本に埋めてしまいました。
使いから帰った娘は、それを知りひどく悲しみ、大木にしがみつくように泣いていました。 それを見た父親は、怒り狂い大木を切り倒しました。
その晩、切り倒された大木が馬の形に変わり、娘を乗せて空を飛び、遠くの山に飛んでいったそうです。
そんな民話から、馬の頭や道祖神の形に彫った木棒を『オシラサマ』として、恋愛や子宝の神として祭っているそうなんです。
伝承園の『曲り家』には、この『オシラサマ』を四畳半ぐらいの部屋に数千体も祭ってあって、しばらくその部屋にいると、なんか異様な雰囲気にさえ感じました。
あと、『河童が淵』など見て回ったのですが、その道中、季節がちょうど稲穂の刈り入れ時の直前だったので、田んぼの間を通ってる道を自転車で走っていると 金色の絨毯の間を走っているようで、何とも言えない爽快感がありました。
そんなこんなで、遠野を堪能し、夕方4時ぐらいの電車で、盛岡まで戻り市内を観光することにしました。
盛岡には、宮沢賢治が生前に出版した本を出版した版元があり、 今では、宮沢賢治の小説に出てきそうな、少し変わったアンティークを扱った小物店と喫茶店をやってるんです。
この喫茶店、小物店の裏庭に建っていて、通りからは全く見えない形で建ってるんですよ。 ステンドグラスの窓やブリキ板の椅子を使っていて、宮沢賢治の世界に浸れる感じがしました。
そんなまったりしたひとときを過ごした後、日が暮れかかっていたんですが、 その足で石割桜と盛岡城跡を見に行きました。
石割桜は、裁判所の敷地にあるんですが、軽自動車ぐらいの岩が真っ二つに割れている隙間から 桜の巨木が生えているんです。
自然現象で、こんなのが出来るの事に少しびっくりしました。
盛岡城跡は、夜景が見えるので、どうもデートスポットになっているらしく、アベックが多かったです。
ホテルに荷物を置きに帰っていたら良かったのですが、カメラと鞄を持ったまま歩いていたので、 アベックから「あの人、のぞき違う」とか言われたりして、 せっかく夜景を見ようとしたんですが、諦めてホテルに帰りました。
まったく!『のぞき』が堂々とカメラ持って順路の真ん中を歩くかってんだ〜!
それはさておき、今度は、ちゃんとホテルに荷物を置きに帰ってから、夕食を食べに繁華街に行きました。 盛岡は冷麺が有名らしいので、夕食は冷麺を食べました。 こんなところで、うまい中華を食べれるとは、少し感激しました。
翌朝、少しゆっくりめに起きて、ホテルをチェックアウトし、知り合いから土産で頼まれていた、 洋梨『ラ・フランス』を駅とかで買おうとしたんですが、 季節が10下旬〜12月にしか出回らないらしく、買えませんでした。
仕方なく、東北限定の『ハイチュー』ラ・フランス風味を買いました。
午前10時ぐらいの東北本線で花巻に行き、わんこそばを食べました。
なんか、鴨南蛮そばの小鉢を、食い放題で食べさせられてるって感じで、 すごくおいしいって感じはなかったです。 どうももっと多人数で、ワイワイ言いいながら食べる物のようでした。
昼食後、またまた東北本線に乗って、東京に向かいました。
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