このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

TOP Back リンク 



<4月29日(日)曇り>
今日は日曜日なのに、朝から仕事。トホホ・・・
しかし、午前中で終わる予定のため、午後は釣りに行こうとDこん、もじもじ、キーモンを誘っておいた。
12:00
仕事場の近くで合流、Dこんの車(デロリアン)に乗り込み出発!
今日の目的は、親不知(おやしらず)。
港で大型キスを狙おう!
青いそめを購入。
13:00
港に着く。私は浜からの得意の投げを披露できると期待していたのだが、GWということもあって5mおき(正確には、4.82mおき)にカップルが肩を並べ、プチモビクスを踊っている。本当に楽しそうである。
とても安曇野漁業組合が入れる余地はない。
・・・しかたなく、そこでの投げをあきらめ、隣の堤防からの投げを試みることに。
さて、今回は今までの(1年半)研究の粋をつくし、のべ1時間をかけて作った自作仕掛け

「キスえもんVer.1」

のお披露目。詳細は秘密だが、今までの常識を打ち破る画期的なもの。
しかし、安曇野漁業組合の面々は「何これ?」「からまってんじゃん」と勝手な事を言う・・・ふっ、素人どもが・・・後でほしいと言ったら、3万円で売ろう。
しかし、本当にからまっている・・・。
早速、もじ、キーモンが1投目を投げるが、私とDこんは15分程糸と格闘、やっとこ1投目となる。
思えばここ何回か、パッと釣り始めた記憶がない。
悪い事は続くもの、ここで最悪の事件が起こったのである。
投げ釣り王は釣竿を大きくふりかざし、最高の投げを見せた。竿はブーンと音をたてながら、空を切る。・・・大きく円を描き、いい角度で重りを先頭に、続いてキスえもんVer.1が中を舞う、まるで、獲物をねらう鷹の如く!
!と、その時である。
・・・プチッ!・・・しかし、肝心のライフラインの道糸は手元にだんまりを決め込んでいる。「あっ?」と思ったが、時すでに遅し、キスえもんは手を振りながら、コバルトブルーに輝く日本海のはるか沖に消えていったのである。
「キ、キ、キスえもーん!!」
投げ釣り王は、その輝く瞳から流れ落ちる涙も気にすることなく、心から叫んだ。
もし、叫び続ける事でキスえもんが戻ってくるのであれば、投げ釣り王は永遠に叫びつづけたであろう。
しかし、現実とは残酷なもの。
キスえもんVer.1は一度も手元に戻ることなく、その短い人生に終止符をうったのである。
ありがとう、キスえもん。短い時間だったけど、君と過ごせて、本当に幸せでした。君の事は一生忘れません。また、どこかで。
傷心の私を日本海の夕日が暖かく包み込む。
そんな気持ちもしらず、残りの3人は高笑い。・・・いつか、殺す。
そのうち、Dこんがふぐをあげるも、しばらく当たりもなく、周りも釣れていない様子。
仕方なく、もじとトイレに行く事にした。
その時である。50m位歩いた所で、もじの携帯が 安曇野漁業組合のテーマ曲 を奏でた。それは、見張りをしていたDこんからのTELであった。と、同時にDこんは、とんでもない言葉を発したのである。
「釣れたよーっ!カレイ2匹!」
「うそーっ!?」
「もじの竿で!」
「えっ・・・?」

どうやら、Dこんが、もじの竿が引いたので、勝手に上げてしまったらしい。
・・・どーして人のやつを巻くかなぁ?・・・と、もじがボソッとつぶやいた。
そりゃそーだ。人のふんどしで相撲を取るとはまさにこの事、Dこんおそるべし。
しかも、Team4000の初カレイ。
と、まあ、もじも私も10cm位のやつだと思い込み、トイレから戻りバケツを覗く。
「でかっ!」・・・釣れていたのは27cmと25cm。
Dこんは、鬼の首をとったかの騒ぎ、キーモンもマシンガンのごとく、状況を説明す
る中、キョトンとしている、もじの顔がおもしろい。
しかし、この2人、反省という言葉を知らないらしい・・・。
やっとこ、もじの(?)マークも消え始め「左曲がりのダンディー!」などと言いつつ投げた竿に当たりが!
いい引きを見せつつ、上がってきたのは25cmのカレイ!やっと、自分で釣って満足げだが、私は針が尾に刺さってたのを見逃さない・・・でも、とりあえず、おめでとう!
それからどの位たったろうか、キーモンが突然何かわめきだした。 (BGM)
水面を見ると、何やら平べったい物のシルエットが水面に映しだされた。
・・・でかい!!でか過ぎる。
左右に体を振られながらもかなり強引にキーモンはリールを巻き続けた。実際には数秒の時間しか経っていないが、キーモンにとっては、何時間いや何年にも感じられたであろう。
やがて、そこに姿を現したのは、巨大なカレイ。まぎれもない、この港のヌシだ。
やっとの思いで目の前にそのヌシをひれ伏せる事ができた。32cmのBig1。
周りの釣り人からも、拍手喝采!今まで他の人に注目された事などないキーモンは、至福の笑顔、その後はまた、人間スピーカーのごとく、武勇伝を語る。
これで、インチキDこんを抜かせば、私だけが釣れていない・・・焦りが見え始めた投げ釣り王は大物を狙い、沖を探る。
しかしながら、無情にもDこんに当たりが!・・・くそっ、いー引きだ・・・アイナメ32cmGet。アイナメランキング1位の私の記録は、あっさりやぶられた・・・
「ねー、坊主師匠、かえろーやー」
孤独な戦いをしている私に、とどめを刺す、もじの一言。
「きょ、今日は・・・キス狙いだったしね。」と言うのが、精一杯。
17:45納竿
散々な一日だった。
しかし、帰ってから食べさせてもらったカレイは、うまかった。

今日の一句

「目の前で あれよあれよと 大ガレイ」 坊主師匠

<今日の収穫>
キーモン カレイ 32cm (キーモン、やりましね!byかとじん)
もじ    カレイ 25cm
もじの竿でDこんが釣る カレイ 27cm、25cm
Dこん  アイナメ 32cm
投げ釣り王改め坊主師匠 当然ボーズ、まいったか!

カレイ

 

 

 

 

 


アイナメ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

↓もじもじの竿でDこんが釣ったカレイ。(27cm,25cm)  そして、キーモンが釣り上げたBIG1。(32cm)
    
↓Dこんが釣った、アイナメ。(32cm)  そして、何も釣れなかった、坊主師匠。(傷心)
        

    表紙へ   第1回へ   第2回へ   第4回へ

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください