このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


ジャンボフェリー
(高松〜神戸)

東神戸港を出航する神高丸

 「ジャンボ」と言えば、アフリカのスワヒリ語で挨拶の言葉であることを知っている人は多いだろう。また、世界最大のジェット旅客機が「ジャンボジェット」と呼ばれることも広く知られている。この航路の「ジャンボ」は、それらの「ジャンボ」とはあまり関係がないようである。世界最大のフェリーでもないし、アフリカと関係ある船でもない。それはさておき。
 宇高フェリーや小豆島航路で賑わう高松港と、ジャンボフェリーの発着する高松東港とは、約3㎞程離れている。小豆島方面から乗り継ぐ時には注意が必要だ。私の経験では、乗り継ぎには少なくとも10分以上は必要となる。
 今回私が港に着いたとき、大半の車両はすでに積み込みが終わっており、急いで切符を買うように指示された。しかしそれでも間に合わなくなるとのことで、「中で切符を買うように」と言われ、切符を持たずに直接乗り込むこととなってしまった。出航直前に慌ただしく切符を買って乗り込んだことは何度かあるが、このようなケースは初めてだった。「もし船側がこのことを忘れてしまったらどうなるのだろうか……」とふと考えたりもしたが、そこはさすがはプロである。私に指示をした職員がしっかりと船内に乗り込んできており、席を探す前に金を払うことになったのだった。
 船室は、すし詰め状態という程でもなかったが、スキマを見つけるのが少々難しいくらいには混雑しており、何となく満員の感じがあった。明石海峡大橋の影響で減便を余儀なくされており、少なくなった船に客が集中した形になっている様に見える。生き残り策としてはうまくいっているようにも見えるが、10月からは3社のうち2社が撤退し、現在の10便から5便に半減するという。見た目以上に橋の影響は深刻なのだろうか。個人的にはもっともっとがんばって欲しい航路の一つなのだが……。それはさておき。
神高丸から見た明石海峡大橋全景
 この航路のハイライトは何と言っても明石海峡大橋だろう。高松から約3時間で橋に到着する。船から見上げるばかりにそびえ立つ主塔。何度見てもそのスケールには圧倒される。その橋の下を、多くの船が行き交う。東西に横切っていく大きな船の間を縫うようにして、明岩海峡フェリーの小さな船が走っていく。さらにそれらの船の間を、もっと小さな漁船が通り抜けていく。この光景も、私の好きな光景の一つだ。
 橋をくぐると、神戸港まではもう間もなくだ。徐々に橋の向きが変わり、神戸の陸地が正面に迫ってくる。高松から約4時間、橋を使うのと所要時間は変わらないか、むしろ遅くなるかも知れないが、内容的には格段に充実した時間が終わった。
 最後に一つだけ、残念に思ったことがある。国道43号までのアプローチが短く、信号の間隔の関係で渋滞がすぐに発生してしまうことだ。開放された上部甲板と違い、排気ガスのこもりやすい車両甲板で、バイクに跨って長時間待たされることはけっこうつらい。港の構造に問題があるのであって、決して船会社の責任ではないことは十分に承知しているが、是非とも一考願いたい問題だと思った。



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