このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
大阪湾フェリー
(泉佐野〜津名)
淡路島・津名港にて
深日港。もっと早く案内を出して!
大阪湾フェリーといえば、「津名〜深日」だと覚えている人も多いはず。実はこの航路、平成10年1月19日から泉佐野港から出航するようになったばかりだったのでした。そんなこととはつゆ知らず、深日港まで走っていった私は、「乗り場変更のお知らせ」という看板を見て、泉佐野へとすごすごと引き返して行ったのでした。それはさておき。
泉佐野と言えば、関西空港の対岸の街。フェリーの発着する港は、空港連絡橋のすぐ近くにある。最寄り駅も、「りんくうタウン駅」となっている。まさに、関空のお膝元から出航するフェリーといえよう。
私が乗った便は、観光バスの団体が何組か乗り込んできたので、客室は大混雑だった。デッキも、関空を一目見ようとする人でいっぱいだ。津名までの1時間半の間、一人旅の私は身の置き所を探すのに苦労してしまった。
客室はカーペット敷きと座席の両方があった。1時間半の航路としては立派な方である。船内では缶ビールも売られており、乗船してすぐに飲めばちょうどいいかも知れない。それはさておき。
関西空港遠景
出航するとしばらくは、空港連絡橋に並行して走る。徐々に空港島が近づいてくる。見ていると、ひっきりなしに飛行機が離着陸を繰り返している。中には船のすぐ上を飛んでいくものもあり、時折大きなエンジン音が響いてくることもあった。この航路が深日から泉佐野に移った理由には、「間近に関空と飛行機を見ることが出来る」ということもあったのではないか、と思ってしまった。それはさておき。
淡路島が段々と近づいてくるにつれて、空港は遠くなってくる。それでも飛行機が離着陸を繰り返している姿は見ることが出来るし、低く、遠く音が響いてくる時もある。どうやらこの航路と飛行機は切り離せない関係のようだ。
空港から目を離し、海を眺めてみる。大阪湾の中を走っているはずだが、陸地は案外遠くに見える。湾内には空港島以外に島は見あたらない。瀬戸内海を航行するフェリーに比べると、陸地はかなり少なく見える。島影を縫うように走るフェリーもいいが、周りを海に囲まれて走るフェリーもいいものだ。どちらかを選べと言われると迷ってしまう。本当にフェリーらしいのはどちらなのだろうか。それはさておき。
淡路島の津名港に到着。すぐ横からは甲子園フェリーが出航している。橋によって陸続きになったとはいえ、津名港はまだまだ「港町」としての活力を失っていない。嬉しい限りである。これからも、橋なんかに負けずにがんばれ、フェリー達!
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