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(下津井〜本島〜丸亀) |
瀬戸大橋直下の街、下津井と丸亀、そしてその間にある本島とを結ぶ航路。起点から終点まで、文字通り大橋に並行して走っている航路である。
下津井港は、事務所兼待合室が一つあるだけのガランとした港だ。入り口にあるフェリーの案内板と、可動橋のゲートがなければ、フェリーの発着する港とは分からないかも知れない。
出航直前のフェリーに乗り込む。車、人ともに少なく、甲板、客室ともに閑散としている。やはり並行航路の宿命なのだろうか。ただ、その少ない客の客層が、他の航路と少し異なっていることが気になった。何があるのだろうか。
ガラガラのまま出航。進行方向左手に、下津井瀬戸大橋が見える。明石海峡大橋には及ばないが、それでも間近に眺めるとそのスケールには圧倒される。
最上階に登ると、そこには展望室があった。並行航路であることを逆手にとったのだろうか。ここからの橋の眺めは確かに素晴らしかった。しかし客そのものが少ないために、展望室も私の他には誰も登ってこなかった。
35分程で寄港地本島に到着。人気のない港だったが、それでも下津井よりは充実している事務所があった。思っていたより多くの人が乗り込んでくる。意外と需要はあるようだ。しかし、ここで乗り込んできた客層も、下津井で感じたものと同じ違和感を感じさせる。一体この島には何があるのだろうか。不思議な感じを持ったままで上陸した。
島を一周すると、その謎は解けた。この島には天理教の施設があり、信者が大勢やってくるらしい。この航路が並行航路にもかかわらず生き残っている訳は、どうやらここにあるようだった。
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