近距離航路では、2等船室は全て椅子席となっているものが多い。椅子席と一口に言っても、船室内の座り心地のいいソファーから、オープンデッキのベンチまでいろいろある。あなたはどの場所のどの席が好きだろうか。それはさておき。
私は正直なところ、椅子席よりも座席の方が好きだ。椅子では体を休めるにも限度があるし、ガラガラでない限りは横になることは出来ない。フェリーを休憩の場所と考えている私にとって、残念ながらこれはマイナス要因以外の何者でもない。
ただ、「ビールの飲めない航路」であるなら話は少々変わってくる。横になるときで最も幸せを感じるのは、「缶ビールを一気に飲み干した直後に横になったとき」であり、素面で横になってもそれほどの幸せを味わうことは出来ない。それならば別に椅子でもいいじゃあないか!ということになる。
さらに、2時間足らずの「短い」船旅ならば、デッキに立って海を眺めていたり、船内を散歩したりするだけで十分に時間をつぶすことも出来る。短い航路ではむしろ、椅子席の方が都合がいい場合もあり得ることになる。「休む航路」のときとずいぶんと違うことを言っているような気がしてきたが……。それはさておき。
ここでは、「全ての2等船室が椅子席である航路」を紹介する。なお、一応ベンチなどがあるが、実際にはほぼ全員が立ったままで運ばれる「渡船」もここに含まれている。「渡船」と呼べる航路については、別にまとめたのでそちらを参照して下さい。
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