このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
(赤岩〜葛和田) |
関東地方一の大河、利根川で運航されている航路。「海なし県」である群馬県と埼玉県を結んでいる、珍しい渡船である。
利根川中流部に横たわる利根大堰を渡って群馬県に入り、上流へ向かうこと約3㎞。「赤岩渡船」の看板が見えてくる。看板に従って川沿いに出る。利根大堰によって堰き止められているためか、このあたりは川と言うよりも湖か池、という感じがする。 川岸に行く前に案内板を見る。この渡船の歴史は古く、16世紀中頃にはその原型があったとのこと。現在は群馬県営で、地元の千代田町が運航を管理しているとのこと。しかもこの渡船は、県道熊谷館林線の「県道渡船」でもあるとのこと。県道渡船は高知県に一つあるだけ、と思っていた私変衆長にとって、この存在は意外だった。
桟橋、というにはあまりにも簡単な造りの船着き場に立っていると、向こうから船がやって来た。川を渡るだけだからだろうか、これまで見てきた「フェリー」に比べるとあまりにも簡単な造りの船だ。果たしてバイクや自転車も運んでもらえるのだろうか、と心配になってしまう。
近づいてきた船に声をかける。何と、バイクまでは大丈夫とのこと。早速船にバイクを乗り入れる。決まった時間で動いている訳でもないようで、客がいれば動く、というのんびりした渡船のようだ。
私が乗り込むとすぐに出航。当然乗客は私一人。ゆっくりとしたペースで利根川を渡っていく。少し離れた所では、ウィンドサーフィンやジェットスキーが走り回っている。船頭さんによると、このあたりは「いい風」が吹くそうだ。夏ともなると、渡船の運航が危なくなるくらいに走り回るときもあるらしい。
5分とかからずに埼玉県側に到着。この桟橋の両側は、グライダーの滑空場になっており、私が降り立った直後にも、一台のグライダーが着陸しようとしていた。反対側では、ウインチを積んだトラックが待機している。大会が開かれるときには、かなり多くのグライダーが空を飛び回っているそうだ。一度見に行ってみたいと思った。
出発前に少し船頭さんと話す。利根川では、この渡船の上流にもう一つ渡船があるとのこと。チャンスがあればぜひこれにも乗ってみたいと思った。
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