このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


大入島観光フェリー
(佐伯〜大入島)

第五大入島 大入島港にて

 大分県南部の港街、佐伯市。対岸の高知県宿毛市との間に、フェリーが24時間運航で就航している。大分からは車で約1時間程の、九州の地方都市と言う感じが色濃く漂う街である。
 この佐伯市の沖合に浮かぶ大入島。一周約17㎞の周回道路が島を回っている。毎年7月には、佐伯から海を渡ってトライアスロン大会が開催され、自転車とマラソンで島を周回する選手達の戦いが繰り広げられるという。
 大入島観光フェリーは、佐伯と島を結ぶ唯一のフェリーだ。宿毛航路の着く岸壁から少し離れた、佐伯港の片隅の桟橋から出航する。私が訪れたのは、ちょうどトライアスロンの前日だった。そのためか、普段では恐らく見られないであろう競技用の自転車と、それらしき格好をした乗客が数人見られた。下見と練習を兼ねて島に渡るのだろう。
 フェリーの先端から海を眺めながら、彼らの話に耳を傾ける。聞くと、今回が3回目の大会らしい。泳いで自転車に乗り、さらに走るというのは、私にはちょっと真似の出来ないことだ。走るだけがせいぜいの私は、彼らを「凄い人だな」と思いながら見ていた。
 佐伯の港から出ると、狭い海峡を渡る。幅は数百m程度なのだろうが、見ると潮の流れがある。ここを泳いで渡るのは大変だな、と思った。
 出航してから5分余りで島に到着。わずかな駐車場と事務所兼待合所が一つだけの小さな港だ。フェリーを待っている人も車もあまりない。のんびりとした雰囲気の漂う島だ。ちょっとした船旅で、こんなに雰囲気の違う島に渡れるなんて、フェリーはやっぱり偉大な乗り物だ!それはさておき。
 幸か不幸か、この島に橋を架けるという話は今のところないらしい。たった一度訪れただけの旅人の勝手な言い分かも知れないが、いつまでも橋の架からない島であって欲しいものだ。




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