山口県・柳井港と松山の三津浜港を結ぶ航路。２４時間運航で、約２時間半で両港を結んでいる。
　山口県の港の中では比較的マイナーな港に入る柳井港であるが、国道沿いでかつ駅から徒歩１分という所にあり、交通の便は極めてよい。市街地からやや離れているのが難と言えば難だが、フェリーに乗るのが目的ならばそれはあまり大きな問題ではないだろう。それはさておき。
　深夜の港は車も人も少なく、ひっそりとしている。そんな中で、バスを改造したラーメン屋がターミナルの近くで営業していた。夕食を早めに済ませてしまっていたこともあり、ラーメンを食べに入る。バスの幅しかないのでやや狭い感じはするが、店としては申し分のないものだった。もしまた来ることがあればまたここでラーメンをごちそうになりたいものだ。
　やがてフェリーが入ってくる。昼間ならばかなりの利用客もあるのかもしれないが、深夜便は閑散としている。大きな座席スペースの後方に、照明を落とした座席スペースがあった。早速場所を確保し、睡眠薬代わりのビールを求めに売店へ。しかし売店はしまっており、自販機も見あたらない。仕方がないので素面のままで横になる。
　三津浜までの２時間半は、ほとんど眠っていたので記憶は何もない。しかし揺れることもなく、眠るには快適な航路であったことは間違いない。わずか２時間の睡眠だったが、かなり眠気を取り去ることは出来た。Active Overnightの舞台とするにはもう少し長い航行時間が欲しいところだが、ターミナルで休憩を取るなどの手段を取れば十分だろう。
　深夜の三津浜港に降り立つ。こちらも人気は少ないが、すぐ隣りにある市場はもう起き出そうとしていた。市場の朝は早いものだ。それはさておき。
　次なる目的地にむけて走り出す。２時間眠り、コーヒーも飲んだとはいえ、好調からはほど遠い身体状態であることは間違いない。分かりやすい道を、ゆっくりと走るのがよさそうだ……。