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・・・・・Vol.2からの続き・・・・・

7月25日(日)・曇り
最悪の日
小清水YH、ただ辛いだけだった
起きてみたが、あ〜ダメだ。完全に風邪ひいてる。体が重くて何も出来ない。
こんな体調では走れない、せっかく連泊してこの辺を回ろうと思っていたんだけど今日はおとなしくしておこう。
それでは朝のうちに洗濯しておこう。
10時をまわるとYHから出される、中に居させてくれないのだ、ここは!
隣に野鳥観察小屋があるので、そっちに行って横になる。他に2人いたが彼らも体調が悪いそうなので3人でおとなしく過ごす。
野鳥の観察なんてどうでもいい、体力の回復につとめよう。
今日は夕食もミーティングもほとんど覚えていない、北海道に来て以来最低の1日だった。
明日は何としても出発しよう。
本日の走行・・・0km

7月26日(月)・曇り
不調だったが、うれしい日
朝起きたが、どうにも調子が良くない。それでも昨日と同じ状況は嫌なので何とか出発しよう。こんな所に3連泊なんてしたくない。
9時に出発、今日で道東を最後にしておかなきゃ後がキツくなるが、美幌峠は再度チャレンジしたいし・・・
そこから層雲峡YHまでとなると、けっこうキツい日になりそうだ。
途中で体調がおかしくなったら行けなくなるので、層雲峡YHの予約はせずにとりあえず走り出す。

R244で原生花園に行くが、ここにも花が無いなぁ。
そのまま通過して網走に向かって走っていると、今日は強烈に寒い!
体調が悪いせいもあるだろうけど、まるで冬のツーリングみたいだ。

能取岬に行く道が分からなくなって彷徨っているうちにR238に出てしまった、まあこっちからも行けるからいいか・・・

しばらく行って岬に行く道に入ると右手にすごい麦畑が広がっている。
止まって写真を撮る、もう秋みたいだなぁと思って出発しようとセルを押したら『ガギッツ』と鈍い音をたててエンジンが止まった。
この写真を撮った直後に・・・
えっ?エンジンはそれからウンともスンともいわない。
セルを押してもコイルのピーッという音しかしない。ナゼかキックも降りない。ええっこんな所でトラブル!
おそらくセルかミッションが噛んだみたいな感じだ、前に四国でミッションが壊れた時も似たような感じだったからなぁ。
とりあえずどこかで電話を借りて修理屋を呼ばないきゃと思い、重いCBを押してダートを歩く。
しかし、押しても押しても何もない、見渡す限りに民家どころか人気もない。
こうなりゃ仕方ない、覚悟を決めてあり合わせの工具でエンジンをバラすぞ。
外せる部品を外しながら点検していくと、セル(エンジンの前面にある)とクランクケースの間に何かが挟まっているのに気がついた。
エンジンの下に石と木切れでマウントを作って、エンジンがズレないようにしてからセルを外すと、小石が取れた。
セルを戻してみたらエンジンが掛かった、ギアの間に小石が挟まってしまっていたんだ。
あー良かった。ツーリング続けられるぞ!
休憩して落ち着いてから出発、岬に行ってみよう。
ダートを慎重に走って能取岬に着いた。ほんの少し青空が見える、オホーツク沿いで見た初めての青空だ。
ここにはアザラシがいるらしいが今日は見えず。
出発するときにナゼか不安になりキックでエンジンを掛けて出発。


能取岬

美岬ラインというダートを走って網走に出て、R39で美幌に向かう。
時間はもう13時、今日は層雲峡まではちょっと無理かもしれない。
飛ばしたいけど車体も人体も今日は無理が出来ないので辛抱して走る。雨が降ってないだけマシだろう。
女満別のあたり
寒さに耐えて走る、指先は冷たくなってて感覚があまり無い、本当に7月なのかよ!
R243に入ったら、今日はこの前と違って路面が乾いている。しばらく行くと峠に着いた、少し霧があるけどちゃんと屈斜路湖が見えるぞ。
何とか見えた美幌峠からの景色
峠を14時に出発。この前見れなかった摩周湖に行ってみることにした。
摩周湖へのワインディングを登りはじめるととたんにエンジンの回転が落ちる。あれれ?おかしいぞ!
まるでガス欠みたいにブブブブ・・・・と回らなくなるのだ。
リザーブに切換えてだましだましで登ったら今回も霧!仕方なく引き返していくと、美幌峠の登りでも同じ症状が出る。

今日2回目のトラブルだ。とりあえずガス欠みたいな感じなので、ガソリンスタンドに入って満タンにする。
281.6km/9.0L=31.3km/L。何故か良いがまだ半分ぐらいガソリン残っているのに・・・・
満タンにすると症状が少し改善するが、回転がちゃんと上がらない。

とにかくこのままでは体も不安で危ないので急遽予定を変更して、一番近いYHを探す。
しかし屈斜路湖YHも、川湯YHも、摩周湖YHも全部満員でアウト。
何件目か分らなくなった美幌YHでやっと予約が取れた。
ちょっと距離はあったけど何度か道を間違えながら16時に美幌YHに着いた。
何はさておき駐車場でバイクのチェックをする。
エンジンの回転が上がらないので吸気系の問題と思い、エアクリーナーやキャブを調べるが特に問題は無かった。
もしかして!と思ってガソリンコックを分解して調べたら、コックのフィルターがゴミで詰まっていた。
掃除をして組み立てて、エンジンをかけたら調子よく回った。
原因はどこかでガソリンタンクに入った小さな小さなゴミだった。
それでガソリンの吸い込みが悪くなって、燃料が薄くなって燃費が上がったのか・・・
原因も分り、修復出来たので、ほっとして荷物をおろしていたら、隣にどこかで見かけたバイクが止まっている。
京都ナンバーのZ400LTD、受付済ませて部屋に入るとやっぱりそうだ、フェリーで一緒だった奴だった。
一気に疲れが出てしまい、部屋でゴロっとして落着いてから風呂に入る、今日はとても寒かったために体が冷たくなっている。
長めに風呂に浸かっていても指先の冷たさがなかなか回復しなかった。
夕食はいつものようにたらふく食べる。
一緒に食べてたZの彼は、今日ラーメン屋で杉田かおると合ってサインをもらった事をずっと話していた。
食後はミーティング、ここはゲームばかり。
体調もイマイチなので乗り気がしなかったのだが、途中であのサイクリストっ娘達が居るのに気がついた、すると俄然元気が出てくる。
しばらくすると男と女は別々に固まっていて、バランスが悪いとかでトレードされる事になった、行った先はサイクリストっ娘達の中・・・
するとそこには例の彼女も居たのだった!ええっ?3度目の再開だ。

そこからは彼女と一緒にゲームをして、最後は互いの手をとって時間を計るゲームなのだが、1人余ってはみ出したサイクリストっ娘がこっちに来た。
その子もまたかなりカワイイ娘なのだよ。
立上がって1分を感で計って座るのだが、手をつないだ瞬間に僕の手の冷たさに彼女達がビックリしていた、そりゃそうだ力も入らないんだぞ!
明らかに1分を過ぎていると思うけど彼女たち2人とも座ろうとしない、僕も2人の手は離したくないし・・・
周りからクスクス笑う声が聴こえてきて、およそ2分を過ぎたと思う頃に『座ろう!』と座ったら僕らが最後まで立っていた。
ミーティングも終わりフリータイム、また彼女と話をする。
彼女は8月初めまで回るそうで(当時周遊券の有効期限は20日あった)残りの予定と泊るYHを教えてくれた!
でも今後は会えそうもない予定だった・・・明日は糠平YHだって、あー僕は3日後だ。
予定を変えて乗せていってあげたい!(でも当時はそんな度胸も根性もなかった)。
長々と話をしていたが、もうすぐ消灯だ。
もう彼女と会えないのだろう、そうだ、利尻で当ったメノウのペンダントを彼女にあげよう。
彼女は以外にも喜んで受取ってくれた、これで僕を忘れないでいてほしいな。
そして消灯、部屋に戻りオッサンのでかいイビキに悩まされながら寝る。
明日は旭川、キャンセルしたろか!
本日の走行・・・252.1km

7月27日(火)・曇り〜晴
夏への扉・石北峠
朝6時頃に目が覚めた、彼女はもう出て行ったようだ。彼女の旅の無事を祈る。
僕は今日は旭川まで行く。
8:30頃にサイクリストっ娘達に盛大に見送られて出発。
先ずはチミケップ湖まで行こう、R240で津別まで来てから道々に入ると、急に道が細くなり、ヌタヌタのダートになった。
フラットなのが救いだな、森の中のうっそうとした道をゆっくり走って行くとチミケップ湖に着いた。
チミケップ湖は森の中の小さな湖でした
あれれ?秘境の湖のはずなのに立派な駐車場があるぞ。エンジンを止めると音楽がガンガン流れているし、気が抜けてしまった。
しばらく休んでから出発。さっきの道々を通って北見からR39に入る。
何だか今日は走りやすい、まあ体調も良くなったみたいだし、何と言っても寒くない。
湿気が少ないからか、ガソリンの流れが良くなったからか、バイクも調子がいいのでペースが上がる。
空もだんだん明るくなってきて、そのうち青空が見えてきた。余計にペースが上がる。
石北峠の上りを飛ばしていたら目の前にレーダーがっ!しかし設置中だったのでセーフ!
調子良くコーナーも攻めて峠の頂上に着いた、もう空は一面の青空で気温も上がっていて熱いぐらいだ!
昨日のYHで同室だった奴(旭川から美幌に来た)が『石北峠で季節が変わった』と言っていたが本当だった。
バイクを止めて休憩だ、青空がこんなに気持ちのいいものだとは思わなかったぞ。
連日の雨のおかげでチェーンノイズが出ていたので、ここでチェーンを張って給油する。
昼をまわったので出発、昨年も来た大雪湖からR273に入って、途中の道で銀泉台に向かう。
ダート道で今にも熊が出てきそうだ。フラフラしながらも何とか到着、ここから先は車は入れない。
銀泉台・道はここで終わる
天気もいいのでここで少し昼寝。
しばらくすると何かに服を引張られる。何だと思って起きるとそこにはシマリスがいた。
そのまま見てたら肩まで登ったりする、こっちが捕まえようとしない限り逃げないようだ。
遊んでもらったシマリスくん
さんざんリスに遊ばれてから出発。
ダートの途中で荷物を落としたりしたが何とかR273に戻って南下してみたけれど、すぐにダートになった。
そこには「糠平湖43km」の標識が・・・
このまま行けば、またYHで彼女と会えると思うのだが・・・・
う〜ん、この先は北海道屈指のダートだし、いろいろ悩んだが旭川に向かって引返す。
あー!自分の根性の無さが腹立たしい。
舗装道路はここまで、糠平まで行きたかった
吹っ切るために飛ばす、層雲峡も人が多いのでパスして走るが、車が増えてペースが上がらない。
上川を過ぎた所の愛別でガソリンを入れる。293.6km/10.0L=29.4km/L。
募金箱があったので、お釣を全部入れたらスタンドの人がガイドブックをくれた。ちょうど役に立つ、チェーンに給油してから出る。
旭川市内に入ると久しぶりに都会で、道に迷ってしまった。
タクシーの人に教えてもらって旭川YH着、17時。大西はまだ来ていない。
先に夕食になったので食べていたら、ようやく大西が着いた。
何だかやけに顔が黒い、『すげー日焼けだな』と言ったら、開陽台で別れてから4日間風呂に入っていないだと?わあっ、近寄るな!

何でも蝉川達と屈斜路湖で野宿していて、屈斜路湖で泳いでいたらしい。この数日で奴はアウトドア人間になったようだ。
こっちはその間に風邪ひいたりエンジンおかしくなったり、散々だったなぁ。
彼女とまた会えた事はすごくラッキーだったけど。
その後風呂に入ると奴の顔色が元に戻った、全然顔色違うじゃないか!
明日は富良野、1日ノンビリしてこよう。
本日の走行・・・277.0km

7月28日(水)・晴
夏の1日
あーっ!晴れている!
朝から晴れてるのは北海道にきて2週間経ったが初めてだ。
食事を済ませてから出発、今日は富良野。大西は大雪の方に行くそうだ。
ゆっくりしたペースでR237を南下していく、片っ端から抜かれるが今日は気にしない。
美馬牛にくると旭岳が良く見える。初めは登るつもりだったがまだ体調が完全じゃないので止める。
景色を楽しみながらトコトコ走る、今日は気温が高くて風が気持ちいい。
上富良野、日の出公園のラベンダー
上富良野町にくると山が紫色になっているので行ってみると、一面に広がるラベンダー!
すごいなーと思っていたら、たまたまそこに居たXJ400に乗った奴が「中富良野の方がもっとスゴイ」と言うのでそれではと中富良野に行くと、
うわ〜!ものすごいラベンダー畑だ!
ファーム富田のラベンダー
ここからラベンダー越しに見る富良野岳の景色が素晴らしい!
写真を撮ろうと思うが、どうやっても人か木が入る。人より木の方がマシだろうと撮る。
しばらくボ〜ッとしてから富良野に入るとビックリ!昨年はほとんど居なかった観光バスの群れ。
やはりテレビの影響はスゴイ。(※昨年の夏『北の国から』はロケだけで放送はしていなかった)
プリンスホテルに行って前田真三氏のポストカードを買ってから、ワインハウスに行くとここにも観光バスの群れが・・・
それはいいんだけど、中で団体さんが大騒ぎしているので気分が悪い!
ワインチョコを買って、昨年見つけていた裏側の原っぱに行ってゴロリとしながら食べる。
ここは本当に静かだ。一面の青空と気持ちのいい風、やっと夏の北海道らしい気分だ。
空が高くて気持ちいい
他にもいろいろと行きたい所があったんだけど、今年はどこに行っても人が多いので、また次回落着いた頃に来よう。
ワインハウスから見た富良野の景色
15時過ぎまで昼寝をしてから旭川に向かって帰る事にする。今日は連泊。
YHに戻って落着く。大西は蝉川達が明日帰るので札幌まで見送りに行くそうだ。僕は糠平湖までの短距離だ。
本日の走行・・・132.2km

7月29日(木)・曇り
狩勝峠は冬への入口
朝起きると曇っている、昨日富良野に行っておいてよかった・・・
朝食を済ませて9時すぎに出発、大西は札幌に向かって行った。
R237を下るが昨日とは大違いで景色も良くない。富良野に再び寄ってみるが昨日と状況は変わらず。
富良野を過ぎてR38に入ると車もあまり走っておらず、昨年も走った道だから状況を知っているので自然とペースが上がる。
峠を登って行くと途中で霧がひどくなる、前も見えないぐらいだ。
あわててカッパを着るが、走り出したら1kmも行かないうちに狩勝峠に出た。
カッパを脱いでラーメン屋に入る。この前は峠を越えたら夏になったが、今日は逆。この夏の道東はず〜っとこんな天気なのかなぁ。
1時間ほどしてから出るが、霧は相変わらず。下りの超高速コーナーも攻める気さえ出ない。
だら〜っと流して新得で国道を外れて鹿追まで行ったところでガソリンを入れる、314.8km/10.2L=30.9km/L。
昨年も来たGSだったけど、キレイなお姉さんは一気に老けた感じになっていた。
道々で北上して昨年も来た扇ヶ原展望台へ、でも地平線は見えなかった。
道がだんだん細くなってきて、駒止湖を見てから然別湖に到着。
ちょびっと見えた然別湖
景色はイマイチだが、少し晴れてきた。東雲湖に行きたかったが船+徒歩2時間と聞いて諦める。
それでは行くか、この先はダートだから気を引締めて出発。
山の中の細い道を慎重に走るが、行っても行ってもダートにならない、おかげでペースがいいぞ!
幌鹿峠の手前に1kmほどダートが残っているだけだった。
あとは峠を下るだけだ、視界が広がって糠平湖に出た。今日はこのままYHに入ろう。YH到着は15時過ぎ。
ほぼ同時に関東ナンバーのオフローダーが5台来た。
中に入ったとたん『オマエー!13日のフェリーに乗ってたろー!、俺は知ってんねんぞ!!』とバカでかい声。
何だ何だ何だ!と見るとそこにはYHのヘルパーらしき男が2人ヘラヘラ笑いながら立っていた。
どこかで見たこの2人、表には京都ナンバーのCB250RS。そうだ、舞鶴にいたよこいつら!
彼らはバイクを見て分かったそうだ、相変わらず赤いCB400NにMB50のカウルは珍しいようで・・・
受付済ませて部屋に荷物をおいて風呂に入る。ここは温泉が湧いているのだ。
風呂に行くとでっかい湯舟!泳げるぐらいなのだ。さすがに温泉で気持ちがいい、今日冷えた体が一気に温まる。
その後夕食、隣にきた女の子は『利尻で一緒だったよ』と言うんだけれど、ゴメン覚えてない。
ミーティングでUFOを飛ばした後は、さっきのヘルパーとバイク談義に花が咲く。
何でも宮崎の高千穂近郊の出身だそうで、こちらも母方の田舎が割りと近いせいで『高森峠の下りがさー』とかの超ローカル話になってしまう。
おかげでさっきの女の子は何とか話に入ろうとしてくるけど、?????状態が続いているようだ。
消灯時間には阿蘇・草千里まで来ていた。
本日の走行・・・201.0km

7月30日(金)・曇り〜雨〜晴
襟裳の夏は・・・
6時過ぎに起きた、今日はやや曇っているかな?。
朝食を済ませてから出発の用意、荷造りが終わってからバイクを点検してたら昨日の彼女がやってきたので少し話をする。
そしたらまたしてもヘルパーがきてバイク話しになっていく(ゴメンねー)。
9時すぎに出発、先に出ていた彼女は大袈裟に手を振ってくれたのでピースサインで別れる。タイミングが全然合わなかったね。
乗せて欲しかったみたいだけど、今の状態じゃ荷物も載らないもんなー。
糠平湖・ここは人造湖
R273を南下していくと曇ってきた、気分も曇る。どうもここ2〜3日は走りに元気がない、原因は分かっているのだが。
上士幌でR241になる、ちょうどここでは1日に行われる熱気球フェスティバルの練習で1機飛んでいた。
右手に鉄道が並走(当時は糠平〜帯広に鉄道があった)している、もうじき帯広だ。
少し雨が降ってきたが、そのまま走って帯広市内を抜けてR236に入り南下続ける。
ほぼ1本道なので退屈だ、ヒマつぶしに愛国駅(まだ鉄道があった) に寄ってみる。やはり観光化されていた、
しかし次に寄った幸福駅、何だこりゃ?土産物屋か駅かわからないぞ!さっさと引上げる。
そのままボーッと走り続けていると止まれなくなってきた、休憩とかを全くせずに中札内・忠類と過ぎて行くと、また小雨になった。
ボロボロになったシールドを閉めると光が乱反射して危なくて仕方ない、と言って北海道では札幌ぐらいじゃないとこのシールドは手に入らない。
外国製ヘルメット(NAVA:イタリア製)の弱点だなぁ、今度からは予備のシールドを持ってこよう。
広尾に来ると雨も止んだ、左手には海が見えている。
さあここから悪名高い黄金道路だ。
しばらく行くと霧になったし、いたる所で道路工事をやっているので走りにリズムが出ない。工事が終わればイイ感じの道だと思うのに。
しばらく走ると工事の無い区間になった、ちょうど晴れてきたのでペースが上がる。やはり日高山脈を越えると天気が良くなるね。
快調に走って庶野から道々に入って百人浜で久しぶりに休憩。
走り疲れた海岸線
しばらく休んでから走り出す、この辺は草原の中を走る根室に似た感じの道だ。13時過ぎに襟裳岬に到着。
駐車場にバイクを止めようとしたら、見慣れたRD400が止まっている。岬の先に行くと大西がいた。
今日は札幌から来たのだが、静内で落合う予定だったのに、ここからだとまた引返す事になる。何を考えているのだろうか?
襟裳岬は森進一の歌の通りで、景色と観光客以外に何も無い所だ。14時頃まで休憩してから出発だ。
襟裳は夏でも何もなかった
草原の中を道が1本ズバーッと伸びる、これが日本か!というくらいに広大な景色の中を走る。
R236に入り北上、左手に海を見ながら走るが、たんたんと走るだけで変化がない。だんだん苦痛になってきた。
様似で大西が2サイクルオイルを入れる、割れたキャップのせいなのか減るのが早い気がするね。
そこからR235になった、そのまま走り静内で右折して新冠種畜牧場に行く。ここには大学の友人が居るのだ.。
野球場が何個も入る広大な牧場なので、どこだか分からずウロウロしてたら友人が迎えに来てくれた。
今日は泊めてもらう事になった。食事もさせてもらい、家の人達と話し込んだりしているうちに夜がふける。
本日の走行・・・299.0km

7月31日(土)・曇り
夢が破れた日
朝起きて近くを散歩する。牛や馬がいたる所にいる。
10時過ぎに家の人にお礼を言って出発。友人は車で近所を案内してくれるのでついていく。
有名な牧場を次々回るが競馬はまったく分からないので価値がわからない。それでもこんなにたくさんの馬を見たのは初めてだ。
新冠で国道に出た所でトウモロコシを食べる、さすがに旨い!甘い!
R235に入ってしばらく行った時に、ここ最近ガソリンを入れていない事に気がついた。
もしかしてすごくヤバいんじゃないかと思いスタンドに入って驚いた。398.9km/9.5L=42km/L!何だこれは!
昨日はだらーっと走っていたからなのだろうか。それにしてもスゴイ燃費。
この辺から車とダンプが増えて走りにくくなってきた、休憩するにしてもホコリっぽくて気分が悪い。ここは嫌いだ!
ウトナイ湖からR36に入り苫小牧に入るが、ものすごい車の数。走りにくいったらありゃしない。
ここで大西と別れる、奴は今日は室蘭YHなのだ。僕は支笏湖へ向かう。
R276に入った所の信号で止まっていると、どこかで見た奴が横断歩道でバイクを押している。おぉ、あれは清水のとっつぁんではないか!
『おーい!』と呼ぶが声が届かなかった。
さあ、R276。ここは高校時代に読んだ雑誌のツーリングレポートで一番印象に残った所。広大な平原の中を一直線に道が伸びているはず・・・
ところがどうだ!細くてグネグネの道じゃないか!地図上では真直ぐなのに・・・
あー、夢が壊れた。そのうち支笏湖に到着、やっぱり観光客で一杯だった。もう15時になるので早めにYHに行っておく。
YHの駐車場にはギターを縛りつけたバイクが止まっている。
部屋に入ると胸に「中標津小学校」の名札を付けた奴がいる。こいつは標津YHで一緒だった奴だ。
風呂の後はお楽しみの夕食、ここはジンギスカンなのだ!
部屋の他の連中と相談してみんな別れて女子供の多いテーブルを狙う。男が固まると1人当たりの量が減るのだ。
ミーティング後はいつもこんな感じ
たらふく食べて満足して部屋に戻る、他のみんなも納得しているようだ。その後夜中までみんなで騒いでいてPさんに怒られたので寝る事にした。
本日の走行・・・124.2km

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