このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
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特急「雷鳥」
鉄道ファンマナー向上の為にここを一読ください
2003年7月、特急「加越」が全車それまで活躍していた485系から新型車両683系に置き換えられ、JR西日本の485系もいよいよ危機的状況が迫ってきた。その今でも485系を使った列車が「雷鳥」である。雷鳥は、昭和39年10月の東海道新幹線開業に伴うダイヤ改正で誕生した。しかし、車両の製造が追いつかず運転開始は12月25日からだった。乗り心地も好評で、週末ともなると指定券が売り切れになるほどの好評ぶりだった。その2年後には、1往復増発する。昭和43年10月には、米原〜金沢間の速度アップが可能となり、大阪〜富山間の所要時間も大幅に短縮した。速度アップで好評を得た「雷鳥」は翌年10月の改正以降着実に本数を伸ばし始める。昭和46年7月30日からは、毎日運転の臨時特急「雷鳥71号」が大阪〜富山間に増発された。翌年3月15日、山陽新幹線が岡山まで暫定開業しそれに伴う時刻改正が実施された。雷鳥は、大阪〜富山間3往復と大阪〜金沢間5往復となった。更に同年10月には、日本海縦貫線の全線電化が完了。北陸本線では、季節急行の「ゆのくに」 と急行「立山」(昭和60年廃止)を吸収し、ついに10往復まで上り詰めた。昭和50年3月10日、山陽新幹線が博多まで全線開業した。同改正から、前年7月に開業していた湖西線に特急・急行列車が走るようになり、雷鳥も湖西線経由で運転されるようになる。尚、同線の運転開始により所用時間が短縮され、大阪〜金沢間は2往復増便した。更に自由席も新たに設定され、晴れてL特急の仲間入りを果たした。昭和53年10月の改正では、大阪〜新潟間の特急「北越」を傘下に納め、運転本数が16往復になった。また581系が間合い運転として4往復が戦列に加わった。昭和57年11月には、上越新幹線の大宮暫定開業に伴う全国規模のダイヤ改正が実施され、2往復が増強された。昭和60年代にはいると、いよいよ国鉄経営がついに逼迫し始め、民営化の話が出るようになる。雷鳥にもその影響が出始め、まず昭和60年3月の東北・上越新幹線上野暫定開業に伴うダイヤ改正で、昭和53年10月より戦列に加わっていた581系「雷鳥」の運用が消滅した。更に和風電車「だんらん」を新たに連結するようになる。 翌年11月の国鉄最後のダイヤ改正では、1往復を増発、計19往復のまま民営化を迎えた。民営化最初の63年3月のダイヤ改正では、ついに雷鳥は20往復に上り詰めたのだが、和風電車「だんらん」の運転区間が大阪〜金沢・富山間となり、新潟には顔を出さなくなった。平成にはいるとまず元年3月にダイヤ改正が実施された。同改正では、雷鳥の利用乗客数を更に向上させるに「スーパー雷鳥」が神戸・大阪〜富山間に設定され、雷鳥設定以来初の運転区間が西へと延びた。同改正では和風電車「だんらん」が廃止され、編成もすべて9連に戻された。平成3年9月、七尾線の電化が完了。ダイヤ改正が実施され、スーパー雷鳥としらさぎが和倉温泉まで乗り入れるようになり、更に宇奈月温泉行きの「スーパー雷鳥・宇奈月」や立山行きの「スーパー雷鳥・立山」などの兄弟列車も誕生した。平成4年12月には、陳腐化した485系に対応するために681系が臨時雷鳥に参入、平成7年4月からスーパー雷鳥(サンダーバード)として戦列に加わった。平成8年3月には、列車名が長ったらしいと不評だったのか、スーパー 雷鳥系列のサンダーバードは、特急「サンダーバード」として独立。雷鳥グループは従来型の「雷鳥」、停車駅を限定した「スーパー雷鳥」そして新型車の「サンダーバード」に分割された。さらに特急「スーパー雷鳥」が神戸から撤退、運転区間がすべて大阪発になった。 その後も暫く、3列車の時代が安泰していたが特急「白鳥」が消滅した平成13年3月の改正で、雷鳥グループの整理が行われスーパー雷鳥は消滅した。平成15年に入ると、北陸線の485系特急列車に大きな転機が次々と訪れるようになる。まず3月の改正から485系「しらさぎ」「加越」に683系が導入された。これにより、スーパー雷鳥のパノラマ型車両が余剰となり雷鳥に連結されるようになった。これに伴い、ボンネット雷鳥は徐々に運用を外れるようになり今回のダイヤ改正を機に引退をすることになり、特急「こだま」から続いたボンネット特急はすべて消滅することになった。また、
今回の改正では加越がしらさぎに一本化されこちらも消滅する。ボンネット雷鳥引退の衝撃もさめやらない今年7月には、2006年を目処に雷鳥は683系にすべて置き換えられ「サンダーバード」に一本化されることが発表された。今後は、 ダイヤ改正の度に新型683系を導入。その度に「雷鳥」は勢力を徐々に弱めることになる。
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