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鉄道ニュース2002年5月号





●東北新幹線盛岡〜八戸間12月1日開業(5/10)
東北新幹線、盛岡〜八戸間の開業日について、JR東日本は10日、今年12月1日とすることを決めた。一般公募していた八戸発着の新幹線の新名称は、速い風を意味する「はやて」が有力となっている。3つの新駅の正式名称などと併せ、14日に発表する。開業後は東京—八戸間が1日15往復、仙台—八戸間が1往復、すべて10両編成で運行される。東京—八戸間が現行の約3時間40分(乗り換え時間含む)から最速で2時間50分前後に、仙台—八戸間が約2時間から1時間半弱に短縮される見込み。8月ごろから試験走行が始まる。開業に伴い、八戸—函館、八戸—弘前を結ぶ特急列車や八戸—大湊(むつ市)を結ぶ直通の快速列車が運行される予定。(河北新報より)
●特急「白鳥」八戸開業時に復活へ(5/15)
JR東日本は、東北新幹線盛岡〜八戸間に12月1日に開業する愛称を正式に発表した。公募していた列車の愛称は、東京・仙台〜八戸間の新幹線列車が「はやて」に、八戸〜函館間の特急列車が「白鳥」に決まった。また公募開始後に運行することが決まった八戸〜青森・弘前間の特急列車には「つがる」の愛称が付けられる。特急「つがる」は「一日当たり5往復程度の運行」で八戸—函館間の同「白鳥」の運行についてはJR北海道と今後、調整する。 白鳥は、日本海縦貫線の特急として1961年に大阪〜青森間(一時期は大阪〜青森・上野)の特急として活躍したが、2001年3月の改正で「サンダーバード」「いなほ」に分割され惜しまれながら廃止された列車である。また「つがる」は東北地方の集団就職列車として活躍した列車であり、最近ではリバイバル列車として上野〜青森間を往復し、人気を得たことは記憶に新しい。 (鉄道フォーラム・毎日新聞より引用・加筆)
●東北新幹線盛岡〜八戸間の駅名決定(5/15)
12月1日に開業する東北新幹線盛岡〜八戸間の駅名が正式発表された。現在使用されている沼宮内駅を新幹線開業にあわせて「いわて沼宮内(ぬまくない)」(岩手県岩手町)と「二戸(にのへ)」(同県二戸市)となる。また八戸〜青森・弘前間と八戸〜函館間に新幹線と接続する特急列車を運転する。なお、「いわて沼宮内」と「二戸」の両駅の停車本数について、JR東日本の大塚社長は「(新幹線が)全部止まるということではない」と明言した。
●特急「はつかり」消滅へ(5/15)
東北新幹線八戸開業に伴うダイヤ改正で八戸〜青森・弘前の特急を「つがる」、八戸〜函館間の特急を「白鳥」とした為、現在盛岡〜青森・函館間を結んでいる特急「はつかり」は事実上、消滅することになった。はつかりは1982年の東北新幹線開業前まで上野〜青森間の特急として大活躍した。1982年6月からは新幹線連絡特急として活躍していた。最近では、上野〜青森間を「思いでの583系はつかり号」と題し、リバイバル列車として運転され大人気を得た。これで東北本線上からは国鉄時代から続いた昼行列車の愛称はすべて消滅することになる。
●JR北海道、789系白鳥はスーパー白鳥と愛称区分へ(5/20)
JR北海道函館支社は、12月1日から運転を開始する八戸〜函館間の特急「白鳥」について、485系使用列車を「白鳥」、新型の789系を使用する列車を「スーパー白鳥」とし、車種によって愛称を区分することを発表した。
●東京口の寝台特急廃止か?JR東日本が検討へ(5/21)
JRは、鉄道ファンからも人気を集め、40年以上も東京と山陽・九州間を走り続けてきた寝台特急群を段階的に廃止する方向で検討を始めた。航空機や新幹線への乗り換えによる利用者の激減が最大の理由。夜行寝台列車の見直しの動きは他の線区でも加速しそうだ。紺色に塗られた車体から「ブルートレイン(ブルトレ)」の愛称で親しまれる寝台特急は、山陽・九州方面の場合、1958年のダイヤ改正で東京−博多間に登場した「あさかぜ」が最初。1972年の最盛期には東京と九州、四国、山陰の各地方を結んで一日9往復が走った。しかし、東海道・山陽新幹線のスピードアップや航空機への乗り換えもあり、現在は東京と山陽・九州方面は4往復に半減した。それでも、各列車の平均乗車率は30−40%程度と低迷。99・00年度はともに対前年度比89%、01年度は同96%と、乗客の減少は止まらない。こうした乗客減少傾向に加え、JR東日本は▽朝夕ラッシュ時に通勤列車ダイヤの障害になる▽品川などの車両基地の維持が負担になる▽一部に製造後32年となる老朽車両があるが、更新費用がねん出できない−といった理由から、関係のJR各社と廃止の仕方について協議を始めた。既に昨年3月のダイヤ改正では、それまで独立運転していた「さくら」(長崎行き)と「はやぶさ」(熊本行き)を東京−鳥栖(佐賀)間では連結運行し、車両数も14両から11両に削減。「富士」も14両編成を11両編成とした。九州では04年春に西鹿児島−新八代(熊本)間に新幹線が開業する予定があるため、JR九州がブルトレを強化する計画は今のところない。現在、JR全体では19往復の寝台特急が走っているが、豪華さが売り物の「カシオペア」(上野−札幌)や新型電車の「サンライズ」(東京−高松など)など一部の人気列車を除いて、ほとんどが“赤字”。 「効率化の効き目はなく、このままではじり貧。関係各社に縮小・廃止に反対する声はないので、まずは、なるべく早く列車本数の削減に手をつけたい」(JR東日本幹部)が流れで、寝台特急の見直し・整理は大阪始発列車など全国に及ぶのは必至といえそうだ。(東京新聞から引用)

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