24. 毎日のお出かけ　徐々に街にも慣れてきた。 　そうなれば、もぅドライブである。 　まだ陽の高いうちに授業は終わる為、明るいうちの運転が楽しめるのである。 　電話帳で面白そうなところを探しては、そこへ行く。見つけては、行く。 　そんな繰り返しであった。 　食事はやはりスーパーで買い込んだものを、ホテルの自室で食う事が多い。 　ところでスーパーに行く度に気になってしかたの無いことが...それは「FAT Free!!」。
25. FAT Free 問題　アメリカ人は食事よりも薬やエクササイズ等に価値を見い出しているように、私にはそう思われてなら 　なかった。 　近所のファーストフードで買ってきたポテトチップスを、教室で毎昼旨そうに食べる講師。 　朝から巨大なパンケーキをいくつも頬張り。 　甘いと言ってはハッカを効かせ。 　栄養バランスがと言ってはビタミン剤。 　どうにも、その隙間にアメリカ人の正体（？）が見えかくれする、そんな気がするのだ。 　私は文化論を論じるつもりもなければその言葉も持たないので、これ以上何も言えないのだが、 　米国へ行かれた際はじっくりと観察いただきたい。 　何かが変だぞ。 　スーパーマーケットにゆくと分かるが、棚にずらりと並んだ「ＦＡＴ　Ｆｒｅｅ！！」の宣伝文句の 　入ったシリアルの箱がズラ〜っ！！それは、もぅ行く種類もの箱が並ぶ様は一見の価値が有る。 　かの国もどの国も大なり小なり病んでいるという事か。 　何でもアメリカ人は「くしゃみでたなら、はいお薬ガババ」なのだそうだ。 　もちろんガババなのは日本人的な感覚が元である。
26. そこは...Oh! It's Hollywood!!　適当に走っていて「わしでもしってるアメリカ！」にぶちあたった。 　それが It's Oh!! Hollywood!! であった。 　ハリウッドである。ＴＶで見たとおりの。 　しかし驚くなかれ、南へ１本通りを（ブロックを）行くとそこは一般の、時にはあまりガラのよく 　なさそうな平家が立ち並ぶ場所なのだ。 　まさに背中合わせの豪奢な生活。 　ショッピングモールも、あやしく焼き討ちされたような店鋪はない。全店満艦飾のにぎわいである。 　昨日までの、いや先ほどまで走っていた光景は何なのだろう。 　正直、別の意味でぼんやりと開いた口も閉じ忘れる。 　しかし、会社の同僚にはここでお土産を買う。 　（いつしか心の中で「よさげもの」編と「１発ウケ」編とに買うものが分かれていた。Ｏｈ！）
27. 本当に Books!!　アメリカ人は余り本を店頭で買っては読まないのだろう。 　書籍販売のお店が見当たらない。 　ショッピングモールにも勿論書店はある。しかし１戸建の形式ではあまり見当たらなかった。 　あちこち走り回ったり、電話帳をもとにようやくコンピュータ関連の書店を探し、何冊か購入。 　ソフトの内部に渡って詳細に記載されているようなものまである。すばらしいが、偏りも凄い。 　ここで推察されることは、 　・アメリカ人本読まない 　・アメリカ人本は図書館 　・アメリカ人本は通販 　いずれにしても立ち読み人口だけは日本絶対有利だ。後は気持ちだけだ。気持ち。(^^; 　ついでに言えば、アメリカでも虫の本は大量に買い込んでしまった。 　蟻の生態写真ふんだんのものなど、うれしくてレジで待っているときにもニヤニヤ顔であったろう。 　フィールドワークに便利な簡単分類帳もゲット。 　仕事はさておき、充実した書店めぐりであった。 　アメリカ人に負けず劣らず、食事はテキトーな私である。
28. 仲良しはどこも　最初のナシュアでもそうだったのだが、実はここロサンジェルスでもそうだ。 　決まって友人となってくれたのは韓国の人だった。 　最初の研修箇所では、全く同じ程度しか英語を話せない韓国人と親しくなり（食堂でいたずら 　坊主のように目が合った）、こちらロサンジェルスでは日本で大学生活を過ごしましたという方と。 　後はベトナムから来ていたの方も。 　昼食も一緒に行き、なんとなくの連帯感というものが湧いていた。やはり米国にいるとアジアって事は 　強く意識されるようだ。 　これからの世界の歴史を見続けてゆきたい気がする。変な表現だが...そう思った。 　そうそう共通して言えることは、皆英語が下手だった事である。 　（なんで下手な奴らばっかり集まったんだろうなぁ） 　これが後の「カムサハムニダ！旅行」へと繋がるとは、その時は自身夢にも思わぬことであった。