最初に戻りまっせ!
第二章 ヴィータ故障記録街道ところで、私はここまでオペルを酷評してきた。実体験が基本に在るから困ったもんだ!
私の96年式スィングの左ハンドルモデル、初期トラブル(納車後二年以内)に関する限り、常軌を逸して壊れつづけた。 私のヴィータを例にとれば、激怒しまくった私自身が最後には気の毒になるほどに、ヤナセさんは面倒を見続けることになった。 久留米営業所のKさんの苦悩たるや、察して余りあるものがある。
私の故障記録を列挙してみようか?
パワーウィンドウのトラブルは、三回の修理後、ついに内部機構総換えに至る。ここで対策済み部品に交換したのでは無いかと推測している。それ以降、パワーウィンドウのトラブルが根絶されたからである。オペルは、常に対策部品を準備し続け、分からないウチに交換しておいてくれた様ナ、気がする。まあ、誇りが許さなかったからかもしれない。だが、真摯な姿勢だけは評価しよう。パワーウィンドウはヴィータを始めとするオペルのアキレス腱だ。なるべく使うな、撥水材も塗るな!が合言葉である。
スピードメーターケーブル切断は、一万キロを目前に一回スピードメーター一式交換、その後二万キロ走行後再発したが、現在まで七万キロ走破するも再発はしていない。これも、二本目の交換時に解決策が施されたのではないかと推測している。
エンストは続発し続け、嫁ハン運転中のエンストでは遂に、EGRバルブ交換に至った。サービスキャンペーンも効果が無かった。原因は他にあるらしい。ボンネット断熱材撤去とシールリップ撤去後、再発しては居ない。欧州車・米車を問わず、熱対策が不具合根絶につながる様だ。最初から熱対策して輸出する技術も無いメーカー(○MWとか○iatとか、そーゆートコの車保有体験者は、日本車が良いと言う)が多過ぎるのはこまりもの。
触媒の警告灯が点灯したが、ただの断線で交換された。一回だけというトラブルは珍しい。触媒の警告灯が点灯しても、まずはエンジン停止だ!再スタートすれば消える事が多い。
ボディのクラックは、修理四回、完治せず!今も広がり続け、板付修理工場群の技術力の限界を露呈した形となった。日本の職人さんvs欧州の鉄板の勝負は、欧州の鉄板に軍配を上げよう。
マフラーは六万キロで中が腐った、交換である。
ラジエーターホースのアッパー側は、一回裂けた!以来、車検毎にホース交換を忘れない。クーラント交換も兼ねているので仕方がない。クーラントが抜け無いというアヴァンギャルドな基本設計は素晴らしい!それでも九万キロでウォーターポンプが逝ってしまった。ウォーターポンプの寿命は国産と大差が無いコトが判明した、結構うれしかったりする。
コグドベルトは切断寸前になったが、危うく回避した。テンショナーから一式交換である。後にリコール発動されたが、某ウェブマスターの切断事件と同時期であったかもしれない。五万キロ走行後異音発生し、再度交換した。寿命は五万キロか?国産車なら十万キロは普通にもつのだが。
ガソリンも漏れた、だだもれで、しかぶった。燃料ホースはもたない。
もしも、これだけの修理に工賃&部品代金を支払っていたとすれば、少なくとも150万円は必要であったと思われる。
154万の車両価格に対してヤバイ比率だ。ここまで面倒を見れば、利益は確実に消えたハズだ。高い授業料として、活かされたのであれば良いが、ここで特筆すべき事は、ほとんどの部品が久留米営業所に準備されていた。在庫を増やす一因ではなかったのではないだろうか?私の場合、収支決算は完璧に赤字である。
日本一壊れたヴィータの故障記録は、杉並の田中さん(OPEL Vitaの生活日記のWeb MASTAR)をして絶句さしめた。
しかし、果てし無き故障記録街道は、未だ道半ばで、成長を続ける事になる。
それだけではない、ヴィータのオーナー共通の悩みは故障だけではなく、燃費もまた苦悩させた。
10キロ/リッター走れば、上々といわれるヴィータ、1.4リッターとは思えない燃費は、多くのオーナーに絶望を与えた。
エコテックと名乗りながら、全然地球に優しくない!
市街地オンリーの方では6キロ/リッターとか、壮絶な記録を残された方々も多いと言う。
パジェロ・スポーツ・ターボで9km/リッターを常時記録し、12キロ/リッターをマークした私ですら、通常12キロ/リッター、最高18km/リッターを記録する事しか出来なかった。CGのデータ一覧を見て欲しい、14.6km/lという平均燃費が記されている。ここまで実態と乖離した数字を残すというのか?広告主には弱いわなぁ。言うだけ言う人は追い出されたからなぁ。
ここまで読んでいただいた奇特な方にお伺いしたい。
地球環境を考えた、まともな車と言えますか?
同じ1400cc程度の国産車と比較しても燃費は確実に悪く、二酸化炭素の排出量は多いのだ。
オペルさんに問いたい!あんたら恥ずかしくないですか?
「VWと比較しても、故障が少ない?」的記載のある「オペルの日本物語」の著者高山晃氏に尋ねたい。
オペルより故障するならVWなんざ、恐ろしくて触れんわ!
後輩のゴルフだって、普通にしか壊れなかったぞ!
何処のどなたが発言されたのであろうか?確認は取られたのか?取材はされたのか?
幸運な私は、今だエアコン・コンプレッサー爆発未体験だ。その他のトラブルはたいてい経験してきました。この程度の信頼性ならば、三流としか言えますまい。
ところで、素朴な質問を一つ。
普通の外国車はこのくらい壊れるのでしょうか?