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第八章 第六次うどん巡礼!フェリー三割引編!

期間限定宇和島運輸臼杵−八幡浜6000円!

私の日本一壊れたオペル・ヴィータはもうすぐ十万キロを踏破する事になる。そして私は毎年恒例真冬のうどん参りを決意した。それには理由がある。
正月にはエマージェンシーが点灯し、圧力スィッチ固着が発生した事が確認された。とりあえず、オートマオイルはケンドールのデクスロンⅢで交換、調子を見て見るか!これが第一の理由。
四国と九州を結ぶフェリー会社の中で最大の航路数を誇る宇和島運輸フェリーが、新造船の就航を機に九四フェリーの二割引きへカウンター食らわせる為に、臼杵−八幡浜航路三割引き増便記念割引券を発行している。その臼杵発の奴が手に入ったが、有効期限14年2月末日までというのが、第二の理由。
そして、大洲、松栄堂さんのしぐれ(生)の禁断症状。知り合いが愛媛周りした時にも生を入手する事が出来なかった。しぐれが食いたい!これが第三の理由。
毎年恒例、真冬のうどん参りは、隠密うどん参りだぁっ!
今回も、時間経過を記入し、どの程度の時間を要するのかを、皆さんに提示する。ガソリンは久留米市内で会員リッター当たり95円のハイオクを満タンにしておいた。松山では立ち寄りハイオクリッター当たり94円、既にガイアックス等アルコール入り燃料の存在意義は無い。

2002年1月31日

20:00 久留米出発
20:02 ロジャースでアルカリ単三4本パック98円とガム・ケーキ類を補充する。
20:08 ロジャース発。
21:49 童話の里、玖珠を通過。
22:14 由布院のインターでトイレ休憩。この時間帯、使えるトイレが限られるのがつらい。
22:18 湯布院インター発、あんまり高速道路を使いたくは無い。
22:57 大分市侵入、210号線から10号線へ、夜間工事が凄まじくなった。
23:35 臼杵着、フェリー乗り場へ。持参の弁当で夜食。寝る前に食っておきたい。
23:55 窓口が九四フェリーから、宇和島運輸に変わる。販売するおじさんが、隣へ移るだけ。八幡浜発専用割引券をゲットしておく。三割引きで6000円、安い!別府−八幡浜も良いんだが、三割引きが無い、そこが辛い!

日付が変わって12月1日

00:55 臼杵発、さて、眠るか。毛布一枚持参だ。宇和島運輸のおじさん達、ごめん。貸毛布100円なんだもん。私らびんぼうなんです、遊び過ぎで。
03:13 予定より少し遅れて八幡浜発。
03:28 夜昼トンネル超えたトコ(ナイトショップ)で、自販機缶コーヒー、240円。
04:14 伊予通過、ここから川内までショートカットする。
04:43 川内から高速道路へ。山岳路は結構疲れるし、気温が下がっているので高速道路を使う。
04:57 石鎚SAでトイレ休憩、アンド嫁ハン孝行でキティちゃんグッズを漁る。四国限定&香川県グッズ入手。
05:09 石鎚SA発。
05:21 伊予西条インターで降りる、予算節約だ。
05:27 新居浜過。
05:53 伊予三島通過。

凄い!上杉!

06:27 国道から右折、直進、高速をくぐって、集落に入ってから辻を左折、あった。上杉だ!一度行きすぎて奥にある駐車スペースに駐車、早朝うどんだ。店の奥でもう食べているおじさんが居た。おばあちゃまが、うどんをケースに並べておられて、冷たいのを一つ、しょうゆでいただく。おじさんと話しながら、美味かった。私のガタイで小はおかしそうだし、加えて、怪しすぎる私の風体、みんな興味津々なんでいろいろお話せんとならん。困ったもんだ。
家族総出でうどんを打ち上げる最中だ。家内制手工業の一つの姿だ。これなら、何玉でも食える。ちょいしなやか、結構来ている。久しぶりに感動するうどんであった。
嫁ハン、興奮する私にあきれていた。これで、西讃の拠点が確保できた、今度みんな連れてきたろ!当然の二重丸。
06:32 上杉出発。 <
07:00 
二軒目 が分からないんで、怪しい国道から離れた道の駅でトイレ休憩。
07:02 怪しい道の駅発。
07:15 宮川着、あと20分やな、だそうだ。
07:18 宮川発、とりあえず後に回そう。善通寺のジャンボ高木へ。

ジャンボの高木!そして宮川!善通寺編

07:32 ジャンボ高木着、トラックも停車する新しい店舗、怪しい店舗にしか反応しなくなっている自分が悲しい。ぶっかけと言ったが、釜揚げが来た。その旨指摘すると、慌てて作り直してきますとの事、でもええ言うたんだが。
冷たいぶっかけ、出汁の入った冷蔵庫のすぐ前に陣取るのが、私の流儀。量は在る。腰は普通より凄いか?しなやかさはあるか?出汁の塩梅は?でも、量があるし、美味いから良しとしよう。丸だ。
07:34 ジャンボ高木発。そのまま宮川へ戻る。
07:47 宮川着、冷たいの、おばちゃんむちゃくちゃ喧嘩腰、それは別として、煮干のたっぷり入った出汁、冷たいのにぬくい出汁を少しかけて、薬味を控えめにして、すすりこむ。出汁は特色があるが、私の食い方だと独自性を発揮しにくい。だが、特色は少なくて、丸。
07:51 宮川発、そのまま北上、突き当たって右折、直進すればジャンボ高木の前に出る。直進、木村襲撃だぁっ!

木村は凄かった!

08:17 ジャンボ高木の前を東へ向かって進むと木村着、何故にこんなに怪しいのか?出勤で騒乱状態の県道を横断して店の前に駐車、ここにはコイン精米機まである。怪しい。
乱入と同時におばちゃまに、冷たいのの小、かき揚げ一つ、そーやった、ここは急須が出汁やった。そのままぬくい出汁を急須から注ぐ。マッチを確保、資料になる。
美味いもん、今日四杯目のうどんなのに、美味かった。いつもの三啜りで食い終わって、満足した。上杉に続いて二重丸だ。
08:22 木村発、カブで精米しに来ていたおいちゃんと、お話した。そこから、少し戻ってすぐの交差点を右折、北上して彦江を目指す。

謎の彦江、においで探せ!

08:47 坂出でも怪しい店を目指す。そうだ、彦江である。33号線まで北上し、右折していきいきうどん坂出店を掠めても、ひたすら直進。行きすぎた。ここに関しては、嫁ハンのナビゲート能力に問題があっただけだが、少し戻って、川の傍から曲がって神社のトコから乱入したら、とんでもないトコまで行きすぎて、再度北上したら、彦江の駐車場は24から!と言う看板がブロック塀に張ってあるのを発見した。
ここからが、問題なのである。普通看板がある、表示だってある。でも、ココには皆無だった。
そのまま北へ、すると、一瞬うどんのお湯の匂いがした。イデの傍の赤土の路地に右折して、直進。
嫁ハンはびびっている、「うどんをゆでるお湯の匂いがした!」と言う私の言葉を信じてはいない。だが、私には確信が在った。うどん屋の匂いがした。一瞬であったが、ささやかな風向きをそこで指をなめてかざして確認する。風はささやかに吹いた一瞬であったが、そのままなかなか吹かない。
突き当りを右に行くのか、左に行くのか?野獣の勘は左と告げていた。左じゃぁ!この野獣の勘は間違っていなかった。「なんじゃあ、こいつ?」的顔で眺めて追い抜いていくお兄さん。お湯のにおいが、お兄さんの進む方向からした。でも、嫁ハンと会話した一瞬にお兄さんの姿は消滅した。
麺聖のHPの写真と同じヨウナ風景が出現していた。恐るべし麺聖、必要にして十分の描写そのままの姿が出現していた。
「ここね?ほんなコツここね?」「ここじゃ、うどんの湯の匂いがする。見てみぃ、換気扇、匂いがするじゃろ!」という会話、そして私は彦江に足を一歩踏み入れた。
小さいのを一つ、出汁をちぃっとかけて、すすりこむ!サービスでたけのこの天ぷらがあったが、筍に関してはグルマンな私(何せ、正月に筍を食うのが当然という珍しい環境にあったから)、ちょっとアレルギーが出る事が在るから、ご辞退させていただいた。その節は、大変申し訳ありませんでした。
美味(うま)かった、美味(おい)しかった、二重丸である。しかし、讃岐のうどん屋、何故にこれほど怪しいのであろうか?
08:57 彦江発。

恐るべき蒲生!

09:07 恐るべき田園派うどん、蒲生は彦根と同じ坂出である。彦江から蒲生へ向かう途中で、「てっちゃん」の看板を見かけたが、時間が合わない。やはり、ここでは蒲生だ。駐車場は少ない、乱入と同時に、小さいのである。嫁ハンも小さいのを食う。本日六玉目のうどんながら、大変おいしゅういただけました!
たまにはお店で食べようか?相席になった奥様、大変恐ろしかったでございましょう。あの席で食したメンバーの方々、これもまた人生です、達観ください。いつも変わらず、二重丸である。
09:13 蒲生発。

痛恨の国分寺山下!怪しいヨコクラ!

09:30 国分寺の山下を通過したら、閉まっていた。そのまま、ヨコクラを目指そう。直進、やがて出現する踏切を渡ると東洋インキ、ココを右折してひたすら南下。ヨコクラが出現した。怪しい、そそるわ。店のおばさん、あせりまくっていた。説明が、あせりまくっている。かけで行こうか?と思ったが、特製の醤油を出しますからとか。冷たいの、しょうゆで一玉!何故だろう、北側の店舗は人影があった。確かに特殊な腰が存在している。これをどう評価するか?但し、水は美味かったので、評価上昇、でも二重丸には届かない、だって、五啜りで食い終わったから。丸だ。
10:05 香川県歴史博物館着、地下駐車場に入れる。そうだ、我々は文化的物見遊山も楽しむのだ!
11:40 香川県歴史博物館を満喫しまくって、後にする。ここの展示は新しいのもあいまって、なかなかに楽しい。展示品の陳腐さはここ数年が10年に匹敵する速度で変化していくであろう。でも、なして館員があないにおーいんじゃろか?確かに館員の充実は、博物館を楽しくしてくれる。北九州市立美術館は、美術ボランティアが充実している。
そーいやー、高松市の美術館は「かな泉セルフ襲撃大作戦」の際に駐車場を利用したきりだ。こんだ乱入すべぇ。ここで秘密協議、「松下」どーしよーか?他のメンバーに黙って隠密うどん参り、恒例の歳末うどん参りに続いて、恒例真冬のうどん参りと続いている。「松下」のおいちゃんにバレバレじゃもんな。今回痛恨のパスじゃ!なんて言われるか分からんわ!

うどん本陣、山田屋!

12:04 お決まりの「松下」&「山田屋」である。だが、個人的理由で「松下」を断念した我々は気合を入れて、山田屋に突入する。ワシはザル!嫁ハンは天ぷら付の釜ぶっかけ(ぬくい奴)、ワシは本日八杯目のうどんだ。嫁ハンも三玉目のうどん。食った、食った、食った。醤油豆の言え具合には注意しておいてもらえば、問題は無い。
惜しむらくは、天かすのサラサラ感が、あー「松下」で食いたかった。ここの釜ぶっかけに、松下のてんかすあったら、無敵だ!
12:28 山田屋発。そろそろガソリン補給しようか?で?高松から宇高連絡線フェリーの末裔で、後は倉敷・古市のぶっかけか?陸路、萬城屋&大洲のしぐれ?なんとこっちじゃあ、飛び込みで94円か!
13:24 綾南、道の駅着。キティちゃんグッズと、ごっくん馬路村をゲットする。
13:42 道の駅発、生まれて初めて32号線のこの部分、直進する。いつもの合流点まですぐだった。

怪しい製麺工場、萬城屋!

14:35 西条の店では食った、だから、本社工場でも食わねばならない。萬城屋、うどんは別腹ってご存知ですか?のコピーを工場の壁にデカデカと書き込んでいるあのマルキンである。時間が悪いので、期待はしていなかった。ソーセージの三連天ぷら載せて、小さいの。ワシは出汁の量が少なくて、レジのおねーさんに不信がられた。「出汁かけましたぁ?」「かけたがねぇ、ワシ少ないほうが良かったぃ!」
うどんは、四すすり半、悪くない。でも、おいちゃんと一緒に、少し待たされたから、三角に下げておこう。工場での大量生産はもっと肯定的に捕らえられても良いのでは無いかと思う。その場で食ううどんと、時間を置いて食ううどん、それを同一に評価するか?でも、定量化されない作業工程が存在する限り、全ての技はいずれ消滅する危険性を有している。
14:47 萬城屋発、大野原ICから高速へ。
14:54 豊浜PA休息、当然ここでも四国限定キティちゃんグッズを漁っておく。嫁ハン孝行忘れてはうどん参りも途絶する。
16:28 大洲インター着。さて、「しぐれ」ゲットだぜっ!
16:44 富永松栄堂さん到着、「くり入りの生!それと普通のしぐれ!」と叫ぶ。だが、くり入り生は無かった。仕方が無いので、生のしぐれ20個だけ買いこみ撤収する。あきれ果てたのか、くり入り生しぐれ、サービスしていただいた。ここでも御礼言上しておこう。
17:08 八幡浜でほか弁ゲットし、八幡浜フェリーに備える。
17:22 八幡浜発!四国よさらば!
20:06 臼杵着、すぐさま出発!時間的に少しやばい、隠し玉の100円温泉出すか?
20:43 別府に数多い怪しい有料道路を通過する、ここから210号線に入るのだ。
21:32 湯布院の川西農村交流健康センター着。210号線と久大線が交差する付近の怪しいウルグアイラウンド対策としか思えない施設。お気に入りの湯船に夜10時までの開店時間。さすがに少ない。大分の温泉の本来の姿はこういった安い温泉にあるのではないだろうか?大分県も、200円以下の温泉マップなんか作れば、みんな来るんじゃないかと思うんだ。
ぎりぎりまで粘って温泉を後にする。真上にオリオンがきれいに見える真冬の夜空は澄み切っていた。
21:56 川西農村交流健康センター発。さっぱりした。むちゃくちゃさっぱりしたぞぃ!

日付が変わって2月2日

00:05 帰宅。今回の中と半端なうどん巡礼も終了した。

うどん参り総括!

この時点のランクは次のとおり
松下(今回は惜しくもパスした)・田村(あとはダシだけ!)・山田屋(飲食店は従業員教育の大切さを学ぶべきだ!)・蒲生(何故にあそこまで美味いのか?)・彦江(うどんも凄いが、赤坂に匹敵する怪しさは凄い)・上杉(家庭内手工業のうどん)・山越(軒先うどん!釜玉無視!)・山下(今度はどうしようか?)・おか泉(ぶっかけで十分!)・丸山製麺所(ダシはトップクラスだ!)・赤坂(今度生麺買って帰ろう)・宮武(値段も味のうち!)・木村(美味いから良いのだ!)・山内(うどんの腰はどうあるべき?香川の人は違うらしい)・中西(この毎日食えそうな味は捨てがたい!)・ジャンボ高木(あの腰と量が捨て難い)・ヨコクラ(あの独特なコシ!)・宮川(うどんのみの評価だ)・萬城屋(うどんは可も無く不可も無く中庸である事が実に難しい)・いきいき(県外人にとってのセルフの典型、早朝ビール!)・かな泉(松山で食おう)・見立(怪しい)・高松駅ホームの立ち食い(営業形態を考えれば奇跡)・小○屋(評価外!従業員教育と大根の管理くらいしとけ!)!である。
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