このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

早春の愛媛2004年「しおかぜとみかん山の風景」その1

すっかり定番となってしまった最近のパターン。何しろゆっくり旅を
している時間がない。なるべく短い期間で効率よく旅するために
はどうしても仕方がない。ということでまた空港へ向かっている。
季節に関係なく、まだ夜が明けない時間に羽田空港へのバスに
乗っている。写真はレインボーブリッジを渡っているところ。スロー
シャッターで三脚も使っていないので当然のごとくぶれている。

6:00ちょうどに羽田空港着。まったくいつもと変わらない朝の
羽田空港。今日は週末。週末だろうが平日だろうがいつも早朝
より混んでいる。これもいつもの光景。すぐに搭乗手続きを済ませ
手荷物を預ける。まもなく、スノーボードを持った若者達が行列
をつくる。タッチの差でセーフという感じか。札幌行きのすべての
便と沖縄、そして、なぜか鹿児島行きが満席。札幌と沖縄はわか
るが、鹿児島はなぜか・・・。まさか、最後の「つばめ」を乗りに行った
り、撮りに行ったりする人が多いためか・・・そんなはずはない・・・
いや、しかし、鉄道関係の雑誌の多いこと。新刊もどんどん発行
されている。実は「隠れ鉄」が世の中予想外に多いのかもしれな
い。そんな「隠れ鉄」の皆様が鹿児島へ向かっているのか。
そんな中、私の今日の目的地は四国の松山。あえて愛媛県を選
んだ。鹿児島ももちろん魅力だが、沿線にはかなりの人出が予想
される。人込みがきらいな私は、そういうところは避けるのが通例
だ。なんとなく春霞の瀬戸内海、と考えた。あわよくば、伊予カンが
終わったあと、何か柑橘類はなっていないかと思った。前もって
JAえひめ中央に問い合わせたところ、「みかんや伊予カンの鉄道
撮影地はあるが、残念ながらこの時期はもう当然収穫後で、現在
木になる品種はあるものの管内の鉄道沿線にはない」とのご回答
をご丁寧にもいただいた。また、撮影地についての情報も、なんと
JAからいただいたのだった。この場を借りて感謝の意を表したい。
たとえ、みかんが無くても、瀬戸内海があればよいか、ということ
で松山行き、全日空機に乗り込んだ。
何のトラブルも無く、まったくの定刻に出発。離陸後、大きく旋回す
ると羽田空港が眼下に見える。雲ひとつない晴天。日本地図をその
まま見ている景色が広がる。 飛行機の窓から
津久井湖、相模湖。まもなく河口湖、西湖。富士はちょうど機体の下
に入ってしまい、どちら側からも見ることができないと機長から説明。
順調に飛行を続け、8:53分、松山空港に着陸。そして、いつも通り
のレンタカーの手続きに入る。
今日はまず、下宇和〜立間のみかん畑が広がるポイントへ向かう
ことにしていた。カーナビを「立間駅」にセットし、松山自動車道を経由
して、11時過ぎに目的地に到着。多少うす雲が広がる程度で天気も
上々。法花津湾を見下ろす高台のポイントだ。ところどころ黄色い菜
の花が咲く絶景撮影地。「あれ?あのオレンジはもしかして・・・みか
ん?」近づくと紛れもなくみかんだった。何本かの木にまだみかんが
残っていたのだ。作業をしておられた農家の方に写真撮影の許可を
得、尋ねてみると「温州みかん」だそうだ。早速鉄道と絡めて撮影す
る。みかんはもうすでにまったくないと思っていたので幸運だった。
いくつかのアングルで撮影した後、途中のコンビニで買ってきたおに
ぎりを車内でほおばる。さて、次に向かったのは「名水」だ。地図を見
るとそんなに離れていないところに「観音水」という名水百選に指定
されているものがある。実際には山を越えることができないため、道
も迂回するが、30分ほどで到着した。山の中の名水にありがちな、
林道のような道を上っていくと、ポリタンクに水を汲んでいる人の姿
があった。その先は遊歩道にはなっているが、登山道ほどの急坂を
登って行くと、洞窟の中から水は湧いていた。
「名水めぐり」観音水へ


さあ、先を急ごう。なにしろ、晴は今日のみ。撮れるだけ写真を撮って
おかなければならない。予讃線は松山を出ると内子線経由のものに
分かれる。特急は短絡ルートである、内子線を経由する。そちらでは
ない方、海沿いの鉄路が次の目的地であった。こちらは「青春18切
符」のポスターですっかり有名になった「下灘駅」がある路線。肱川に
沿って長浜を右折すると海沿いに出る。喜多灘駅を通過。串駅に到
着。この間にポイントがあったはず。とりあえず、先へ行ってみる。
下灘駅。駅のホームは見えるがどこから入ったらよいかわからない。
さらに先へ進む。築堤に一面菜の花が広がるところがあった。思わず
小道に入り車を留める。たくさんの観光客が写真を撮ったりしていた。
よく見ると、雑誌に出ていた場所だった。早速カメラを取り出し撮影の
準備に入った。
しばらくして列車が通過。しかしタイミングを逃し、失敗。
次の列車まで少し時間があく。他のポイントを探そうかと思ったが、
菜の花のあまりの見事さにもう1本撮ることに決めた。何もすることが
ないので、例によって菜の花の写真を撮る。

それも終わってしまうといつもとはちょっと違う行動に出た。それが左
の写真だ。「観光客スナップ」。みなさんよい方々で気軽に応じてくだ
さった。ありがとうございました。

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