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早春の東北2003年その1

東京ではそろそろ桜かという時期に東北方面へ向かった。
今回は久しぶりの家族での旅行。愛車オペルオメガにとって
も久しぶりのロングドライブ。年度末に近いということもあるの
だろうか。都内の道路はいつも以上に渋滞している。外環
大泉から外環道に乗り、東北自動車道を目指す。外環道に
乗ってからは流れもスムーズで快適なドライブとなった。
羽生PAで休憩と昼食。都内の渋滞の影響でかなり時間が
かかってしまった。東北自動車道は宇都宮まで三車線で走り
やすい。今日の目的地は岩手県の「新鉛温泉」。途中何回か
休憩しながら花巻南インターで降りる。左の写真はインターを
出たところで夕日を息子が撮影したもの。
一般道へ降り、山の中へ入っていくに従い、雪景色へとかわ
る。まだまだ早春という感じか。

もともと今日の計画は移動のみというものであったが、5:30
を過ぎたころに新鉛温泉に到着。この近辺の温泉をすべて
総称して「南花巻温泉郷」というが、その一番奥にある一軒宿
が今日の宿泊地だ。一軒宿ではあるが、かなり規模の大きな
ホテルだった。ここのところの旅は温泉などには立ち寄ったこ
とがなかったので、これもまた久しぶりの温泉。大浴場を出た
ところに飲用の湯が湧き出ている。かすかな硫黄臭と少し塩
味のする湯であった。
翌朝、朝風呂に入りまたこの湯を飲んでいると、従業員の方
がペットボトルをくださり、その湯を汲んでくださった。源泉の
温度は60℃を超えているのでかなり熱い湯だったが、タオル
に包み持ち帰る。
今日は秋田を経由して、青森県の日本海側へ出なければな
らない。しかし、せっかくなので花巻市内の「宮沢賢治記念館」
に立ち寄る。ここしばらく童話などは見たこともなかったが、
宮沢賢治という作家の人生を知ることができた。中でもよく
考えてみると「銀河鉄道の夜」などはその扱われている題材
などから、自分と趣味が似ていたのでは・・・などと思ってしま
った。もちろん、私にはそんなすばらしい作品が書けるはずも
ないが・・・(笑)

「宮沢賢治記念館」をあとに、花巻南インターから東北道、そし
て秋田道へと入る。当然のごとく、家族旅行とはいっても鉄道
関係のものも組み込んであるわけで。北上線の有名撮影地
である錦秋湖方面へ向かう。まずは「ほっとゆだ駅」に立ち寄
るが、テレビのクイズ番組かなんかの収録中らしく、物々しい
雰囲気だった。「正解は・・・温泉水ですっぽんを育てるです」
とリポーターの女の人が言うのを撮っていた。私が駅の写真を
撮ったりして物音が入ってしまったのだろうか・・・。何度か撮り
直していた。どうもお邪魔しました!
しかしながら、私自身もごくごく普段のほっとゆだ駅の写真を
撮りたかったなぁ。
ほっとゆだ駅から国道をしばらく走った橋の上から錦秋湖にか
かる北上線の橋梁を見渡すことができた。この場所から撮ろう
と思ったが車をとめる場所がない。さらに「ゆだ錦秋湖駅」方面
へ走っていくと撮影できそうなポイントがいくつかあった。しか
し、時間的に考えて撮影できる列車は1本のみ。しばらく考え
たあげく、やはり先ほどの橋の上のポイントに決める。なんとか
近くに車をとめ、三脚を取り出し橋の上から構図を決める。
しかし、ここであることに気づいた。大型トラックが通るたびに
橋が揺れる。もしも列車が通過するときにトラックが通ったら・・
・そう考えると三脚は使用しないほうが得策か。そう思い手持
ちでの撮影にする。
錦秋湖は冬季には結氷するようでところどころがまだ凍って
いた。ほどなく列車が通過し、次の目的地を目指す。明らかに
いつもの撮影行とは異なる。撮影の旅ならさらに1〜2時間こ
の場にとどまるであろうが、さすがに長い時間家族を待たせて
おくわけにもいかず。次に行くところはやはり自分の趣味の
名水めぐりであったが、その前に昼食をということで秋田自動
車道を降りたあとに街中のショッピングセンターに立ち寄る。
結局ここでファーストフードを食べ、家族はなぜかショッピン
グ・・・。(笑) 自分の趣味であちらこちら立ち寄っているので
文句を言うわけにもいかず。ここでしばらくショッピングをした
あと、秋田県の六郷湧水群を目指す。足早に名水の撮影を
済ませる。「湧水群」なのですべてをまわる時間はなかった
が、いくつかを写真に収めることができた。

再び、秋田自動車道へ戻る。あとはひたすら本日の宿泊地
を目指した。秋田自動車道を降りたあとは一般道の走りとなる
が、途中から雨が降り出した。風が強く左に見える日本海は
荒れている。横殴りの雨が時折強く降り、車のフロントガラス
にあたる。暗くなってくるとその荒れ狂う日本海の光景と人気
のない岩場の海岸が妙に不気味に映る。すっかり暗くなった
ころに宿泊地「サンタランド白神」に到着。横殴りの雨と風は
さらに強まり台風のような感じだった。ここは北欧風のコッテ
ージでの宿泊となる。外は荒れた気候だったが、コッテージの
中は別荘の快適さそのものだった。明日は五能線の撮影を
予定している。なんとか天気が回復してくれないものか・・・。


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