このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

まごころツアー13  

2日目:走るレールスター!名鉄・静鉄と新宿フリータイム


 翌朝、京都入りした我々はさらに東進を続け、岐阜で下車。今年は岐阜でインターハイが行われており、岐阜駅は活気があった。しかし、混雑していたため15分の余裕をみていた名鉄新岐阜駅までの接続時間(本来は5分位)は途中から走る羽目になってしまった。新岐阜から羽島線・竹鼻線に乗車する。廃止対象になるだけあってか、なるほど乗客は少ない。しかし、その割りにはパノラマスーパー2連がたくさん運用に着いていたのには驚いた。先頭車の最前列に陣取る我々「レールスター」を速度表示器が待っていた。さらにシートの座り心地も車両の加速感もよく、特急仕様に作られた車両だということを納得させてくれた。
 再び岐阜に戻り、東進を再開。浜松まで昼食を我慢して、浜松駅で「うなぎ飯」を買う。静岡県は地理的に日本の中心にあるため関東と関西の折衷文化が栄え、うなぎの調理法にしても関東と関西の折衷である旨が弁当箱に記されている。そう言われてみるとよけいにおいしく感じてしまうものだ。ただ山椒のパックが漬け物のトレーの下に潜り込んでおり、食べ終わってから山椒の存在に気づいて非常にくやしい思いをした。下に入り込まないような工夫がほしいと思ったが、よく確認しないでガツガツ食べた私は相変わらずいやしい。
パノラマスーパー1枚目=名鉄のパノラマスーパー。羽島線、竹鼻線にも、意外と多く走っていました。
 静岡駅に到着、静岡では本年度高文祭全国大会が行われているが、岐阜ほどの混雑はなく迷わずに静岡鉄道の新静岡駅まで行くことができた。弘済出版社の時刻表にはその路線図すら載っていない静岡鉄道だが、ステンレス製のボディーは清潔感があり、また全線複線なので行き違いの列車を待つこともなく、昼間でも5分ヘッドで運行されているので便利で快適である。平日の昼間でもこれだけ乗客がいれば採算は取れるはずだ。藤田さんいわく「静鉄は元気いっぱいに活躍しています。」だそうだ。
2枚目=静岡鉄道は思ったよりきれいですてきな鉄道会社でした。複線、ステンレスボディ、5分ヘッド、利用客が多い、今どき小規模私鉄では珍しく頑張っていました。並行するJR線がなんとなく貧弱に(本数的に)見えるほどです。静岡鉄道
静岡鉄道完全乗車を果たし、再びJR線に戻る。沼津で御殿場線に乗り換え、そろそろ後田にメールを送らねばと、パソコンを取り出す。座席に腰を据えると、ほどなく列車は動き出した。
ガタンゴトン、ガタンゴトン、ガッタンゴットン
「オオッ〜〜ト」、「オオッ〜〜ト」
揺れる、揺れる。この御殿場線はものすごく揺れるのだ。それも横揺れではない、縦揺れだ。周りの人たちは当たり前のように乗っているが、初めて乗る「レールスター」たちはバランスをとるのに必死だ。南部縦貫鉄道などの地方の小私鉄の揺れに近い。私は開いたばかりのウインドウズを慌てて終了させた。このまま操作を続けていると、パソコンに何らかの支障を来すのは間違いない。それほどの揺れだった。おまけに楽しみにしていた富士山も見られずに残念だった。御殿場駅に到着し、待合室に直行する。乗り換え時間を利用して先ほどのメールを後田に送る。しかし、画像がメインのメールなので重たい。送るのに時間がかかる。
「みんな、先に行っとって!」
もう、乗り換えの列車がやって来る頃だ。
「先生、あと1分ですよ!」最後まで付き合ってくれている北方が叫ぶ。
「もう、ちょっと!」
・・・・・・・・・
「よしっ、終わった!」
パソコンを終了させて、ホームへ走り降りる。
ついに、発車のベルがホームに響き渡る。
「もう、だめか!・・・」
ドアが無情にも閉まる。
・・・・・・・・・
とその時、私たちの先に走っていた別の乗客がドアに着いた。一度閉まったドアが再び開いた。私と北方は追いつき、列車に乗ることができた。(後田君、あのメールにはこんな苦労があったんだよ^^)私たちの前に走っていた「あの方」がいなかったら、・・・、との感謝の念を胸に、私たちは東京へと向かった。
 東京で「レールスター」は「大濠組」と「九大組」に別れた。我々「大濠組」の、この夜最後の目的は新宿の「さくら屋」だ。東京に行くときは必ず寄っているこの店は元来、カメラ屋だと思うが、なぜか「ホビー館」というものまであって、家庭用ゲーム機やソフト、トレーディングカード、モデルガン、そして鉄道模型などがとにかく安いのだ! 定価の2割引の上に5%分のキャッシュバックがカード(もちろんその場で使える)で返ってくるのでかなり割安感がある。さらに我々が訪れたときはキャンペーン中だとかでキャッシュバックが10%だった、つまりほぼ3割引だ! 「レールスター大濠組」は狂喜乱舞し「さくら屋景気」に沸いた。具体的にどれほどのものだったかは言い表せない、いやカミさんが怖くて言えない。この店でOBの吉牟田と落ち合った。新宿で開かれる「鉄道コンベンション」で限定販売される「9600形ゼブラ塗装」を彼に買ってもらうためだ。OBに頼んでまで模型を購入しようとする私はもう「病気」だ。一緒に食事を済ませ、再集合場所の新宿駅7番ホームに上がった。「九大組」もまもなくやってきた。彼らは京王線、東急線と乗車してきたらしい。我々と違って健全だ。


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