このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
鉄ッチャンオールスター 北陸決戦 2000夏 |
4日目:終着駅のその先には?のと鉄道・北陸鉄道・福井鉄道乗車
北陸鉄道石川線は元京王3000系だ。京王や東急の車両は地方私鉄によく移籍しているので、それらを見て回るファンもいるほどだ。外観は別として、北鉄の車両は2両編成でゆっくり座れるほど乗客の数は少ないのに、ロングシートであることが、首都圏在籍時代を思わせてくれる。
1枚目=元京王3000系、配色は石川線色というところか。 |
その後、のと鉄道に乗車するためにJR金沢駅でJRに乗り換える。そこで485系ボンネットを発見! 8月26日には「リバイバルはと」の名で大阪−博多間を485系が走るらしいが、ここ金沢近辺ではいまだに485系ボンネットが、しかも旧国鉄色のまま健在で、この2日間だけで3、4編成は目撃した。「新王様もけい」の方がご覧になったら卒倒するに違いない。
2枚目=金沢駅で見つけた485系ボンネット国鉄色、8月26日には博多にもお目見えするとあって、新○様もけい方は興奮気味ですが、ここ金沢では今日だけで3、4編成見かけました。40年代世代としてはうらやましい限りです。 |
のと鉄道は七尾−輪島間の七尾線が廃止予定だ。七尾から先は極端に乗客が減る。どの廃止対象路線もそうであるように、これだけ大きな「鉄の塊」を動かすのに乗客が3、4人では赤字が増えるばかりだろう。途中沿線にあった地元壮年団によって立てられた廃止反対の看板が虚しい。
終着輪島駅に着くやいなや、私たちを笑わせてくれたのが駅名表示板だ。終着駅の場合、次の駅名の所は空白になっているものだが、ここ輪島駅の場合、次の駅は「シベリア」になっていた。輪島からシベリアではいくらなんでも無理な気がするが、博多からあるいは西唐津から次は「釜山」というのは無理ではないかもしれない。実際に「日韓トンネル」の話はあるわけだし、英仏にできて日韓にできないことはないと信じている。もし完成すれば、現在、北朝鮮と韓国の間で建設が進んでいる南北鉄道(京義線)を通って、中国やシベリアを横断し、ヨーロッパに鉄路で行くことができる。「博多発パリ行」なんてのもありだ。
3枚目=のと鉄道線終着駅輪島の次の駅は?っと、ウム? な、なんとシベリア駅だあ〜!?…となると、西鉄天神大牟田線の福岡(天神)駅の次駅表示も「釜山駅」でOK!? |
輪島まで往復した「レールスター」は金沢に戻り、今度は北鉄の浅野川線に乗車する。北鉄の2線は繋がってはいないが、石川線が海に向かって走るのに対して、浅野川線は山に向かって走る。金沢の二つの対照的な風景が楽しめると言っていいだろう。のどかなローカル路線の浅野川線の列車に揺られていると途中から派手なコギャルが乗ってきた。TVや雑誌、インターネットなどで情報伝達が早いせいか、東京、大阪、福岡、金沢、全国どこに行っても若者のファッションが全く同じだ。ガングロ、厚底ブーツ、金髪と、私が年をとってきているせいか、だんだんと理解できなくなってきている。そのうち、旅先で「そんな格好ばっかりして、親が泣いているぞ!」と説教し出すかもしれない。(しかし、「そんな鉄道のことばっかりして、家族が泣いているぞ!」と言い返されたらどうしようもない。私の趣味に「終着駅」はないのだろうか?)
金沢から福井に移り、「北陸ざんまい」も最終章を迎える。福井鉄道は大きな近郊型車両が市内電車区間に乗り入れてくる、とても珍しい鉄道だ。福井駅前の電停から急行に乗って武生新(たけふしん)まで行く。市内軌道上を行く時はゆっくりしたスピードで進み、専用軌道に入ったとたんに急行であることを誇示するかのごとく、スピードを上げていく。
4枚目=福井鉄道、武生新駅にて、ここも廃止のうわさのある路線ですが、この車両が福井駅前に(市電のごとく)乗り入れる姿は圧巻です。 |
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