このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

まごころツアー13  

5日目:「レールスター」世界連合!?山陽路を西へ…最終決戦!!


 前日泊まった敦賀から今日は一気に博多まで帰る。湖西線経由でおよそ14時間かかる。敦賀を出るといきなりループ線が登場し、「レールスター」に北陸との別れを告げてくれる。山を越えると一気に関西地区だ。京阪神地区が混雑するのはわかるが、今回は姫路から岡山方面、広島からの下りと乗客がとても多かった。よく見渡すと大きなバッグを持った人や子供連れの人が多い。8月11日で金曜日だから帰省が始まったのだなと納得した。
 今回の「まごころツアー」で二つの発見をした。一つめはこの旅行中、居眠りを全くしない人が一人いたということだ。大渕だ。普通は長い道中、車内で居眠りをしたりするものだが、大渕が眠ったところを見ていない。そう言えば、「まごころ9(新潟)」の時も眠っているのを見たことがない。「9」の時も今回の「13」の時も、旅行から帰って来て周りの連中に聞いてみると、誰も大渕が眠ったところを見ていないのである。(本人曰く夜は眠っているらしい。)彼は居眠りをする時間も惜しんで、すれ違う列車や流れる車窓を楽しむのが好きなのだ。彼はこのツアーの数日後には、関東地方の様々な車両に乗るために大学の先輩と鈍行で東京まで行っている。彼こそ本物の「鉄ッチャン」かもしれない。
 二つめは、普段は鉄道のことをあまり勉強していないのかと思っていた近藤が「ブルトレ」の運用や料金のことなどよく知っていたことだ。「レールスター」の中にあっても一歩も引けを取らない。彼もまた立派な「鉄ッチャン」だ。近藤の隠された能力になぜ気が付いたかと言うと、帰途につく車内で、今度はどこにいこうかという議論になり、「ブルトレ」の旅もいいのではという議論になったからだ。そして考えてみると「まごころ」で通っていない都道府県は山梨県と沖縄県、そして北海道だけだということに気が付いた。もちろんみんなの心は北海道に飛んだ。もちろん近藤に限らず、時刻表さえあれば頭の中だけで旅行ができるのが「鉄ッチャン」に共通の能力だ。しかも今回は強者の連中ばかりだ、心強い。
 それでも北海道は遠い。行くだけで丸3日はかかる。往復するだけで6日間だ。それに道内を廻ると10日前後はかかるかもしれない。本同好会一期生の池田たちは行ったことがあるが、彼らはホームに寝るなど旅費を最小限に抑える努力をしたらしい。かなりの気合いが必要なようだ。私たちは「まさかねえ。」「北海道はねえ。」と言いながら話を進めていたが、最近の「まごころツアー」は、前回の帰福の車内での雑談からすでに始まっているのだ。北海道ともなれば、飛行機や新幹線、あるいは「ブルトレ」を使ったほうがかえって安くつくかもしれない。
 だが私としては時間さえ取れたらすべて列車でも構わない。周りの連中からは「車内でなんしようと?」「暇やろ?」と聞かれるが、私は不思議と飽きたことがない。すれ違う列車を見たり、町から町へと変わる車窓を見たり、乗客の方言を聞いたりするのが好きなのだ。単に鉄道を楽しむだけではなく、流れる車窓を見ながら、その土地独得の文化や習慣を見聞するところにも鈍行の旅の楽しみがあるのだ。「まごころツアー」の諸国漫遊の旅はその内、国内にとどまらず海外へと踏み出すかもしれない。北海道どころか「日韓トンネル」で韓国や中国、ヨーロッパ、アメリカと世界各国を鉄道で周り、そして世界の「レールスター」が一堂に会して戦いを行う日がくるかもしれない。
博多駅にて帰省ラッシュ・夕ラッシュが入り乱れる博多駅にて。おっ!?なんか人数が増えてないか!?
 というわけで「まごころツアー13」は無事終了した。博多駅に出迎えに来てくれたのは、「きむかつ」さんこと木村さんと「電子参加」した後田である。しかも、きむかつさんは小倉工場で行われる「小倉工場まつり」で、583系や485系ボンネットの旧国鉄色が展示されたり、485系や415系の旧国鉄色が運用につくなどのビッグな情報をひっさげての出迎えだった。「レールスター」が旅の疲れを忘れ去るほど喜んだのは言うまでもないが、それほどまでの情報を入手しているきむかつさんはすごい。上には上がいることをつくづく思い知らされた旅だった。木村さんを始め、この旅に色々な形で参加してくださったみなさん、ありがとうございました。


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