このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

まごころツアー15

(その2:新春甘木鉄道の旅)

2002(平成14)年1月3日(木)

まごころ旅行記15その2

担当:大塚 雅之(→後田 紘一)


 大塚先生からおっそろしく不安げな原稿をいただきましたので、わたくし後田が少しプラスしつつお送りいたしましょう。
 福岡県全鉄道乗車企画の第2弾はお正月の甘木鉄道である。基山〜甘木間のこの第3セクター鉄道は旧国鉄甘木線を引き継いだ鉄道線で、引き継いだ後に信号システム改良、増発、小郡駅移設などを行い、都市圏の拡大のおかげもあって比較的恵まれた環境にあると言える。基山でJR鹿児島本線と、小郡で西鉄天神大牟田線と、甘木で西鉄甘木線と接続している。ちなみに基山駅、立野駅は佐賀県に位置し、福岡県内にあるのは小郡駅〜甘木駅間である。
「城山(きやま)三連橋梁」「城山(きやま)三連橋梁」:九州初の煉瓦造橋梁で、大正9年の鹿児島本線複線化工事に伴うかけ替えで、位置が東にずれて、道路となる現在は「鳥栖・筑紫野有料道路(かささぎロード)」脇に走る道路になっているが、国の登録文化財の指定を受け、説明文の碑まである。
 甘木鉄道「AR301」基山駅(旧国鉄甘木線ホーム)にて。平成13年に導入された真新しい車両だ。甘鉄は小郡駅附近も高架のかけ替えを行っており、3セク化以降○年(忘れた)(→15年です)経っており、様々な所が老朽化してきていると思われる。そもそも、正月三が日どこまで乗っても100円だったのは、開業何周年記念だったような…。(→そう、15周年記念で全線均一運賃としたワケで、それを狙ってまごころツアーが企画されたわけです。)AR301
AR401 AR401、こちら「日本宝くじ協会」から寄贈されたらしく、正面下に「宝くじ号」と書いてある。同社では邪馬台国甘木説から「卑弥呼号」と呼ぶのだそうで、横には「AMAGI」のロゴの上に「曲玉」のデザインと「卑弥呼」のロゴのバックに卑弥呼らしき方のイラストが描いてある。

「曲玉」のデザイン卑弥呼らしき方のイラスト
 甘鉄甘木駅、甘木には西鉄の甘木駅もある。昔は朝倉街道から386号線に沿って馬車軌道も走っていたらしく、これだけの地方都市には珍しい鉄道網だ。時代の前後はわからないが、太刀洗には戦時中軍事飛行場があったからか?など不明です。(→甘木線はもともと軍事輸送用の路線という位置付けだったため戦後需要が落ち込み、ついには廃止予定路線の1つになってしまったわけです。)ま、ネイティブとしてはうれしいね。甘木駅
甘木駅にある・・・ 甘木駅にある列車交換用通信機?みたいな物。名称と使用法は中野に聞いてくれ、恐ろしく詳しくて何て言ってたか忘れた。(→これは通票閉塞器…ですよね。「列車交換用通信機」でだいたいあってますけど。通票(タブレット)を利用した閉塞システムの根幹を成していたのがこの機械。単線区間では、列車は必ず、この機械から取り出された通票を持って進行します。1つの通票が1つの閉塞区間を表し、その区間を挟んだ2つの駅にある2つの機械が1組になっているわけです。この1組の機械から通票が取り出された状態がすなわちその閉塞に列車がいる、という意味になります。もちろん甘木鉄道は現在はCTCですので、これは展示品です。)


ご案内
序章そもそも、「福岡県全鉄道乗車企画」とは何ぞや!?
その1 一筆書き乗車リターンズ
その2 新春甘木鉄道の旅
案内図
…旅はまだまだ続く…  「まごころツアー」のページに戻る

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