2015年4月25日(土) 東北地方花見の旅(1)
JR完全乗車の旅 トップページへ
東北地方花見の旅(2)へ
前回の旅から約1ヶ月。
この間、仕事の方が大分忙しく、旅どころの話ではなかったのですが、ようやく前の週に業務が片付き、土日が普通に休めるとあって、旅に出る事にしました。
実は、今回の旅は当初、4月の最初の週末に実行する計画でしたが、仕事の関係でお蔵入り状態となっていたものを、そのまま再現したものです。
その為、後々乗りつぶしの残りが発生してしまうのですが、詳細は旅日記にて説明します。
今回のスタートは、横浜駅。
いつもJRの駅ばかり写しているので、たまには相鉄横浜駅を写してみました。
主役のJR横浜駅はと言うと、やっぱり今日も工事中。
まぁ、相鉄の方を紹介したのも、JRの方で絵になるようなアングルが、もう無さそうだから、という理由なんですけどね。
今回の旅のメイン切符は、JR東日本で販売している「週末パス」。
簡単に言うと、「土日の2日間、決められたエリア内の乗車券が8730円で乗り放題になる」というものです。
2日間で8730円なら、1日あたり4360円くらいになるので、青春18きっぷの方が断然安いじゃないか、と思う人も多いでしょうけど、この切符ならではの有利な点もあります。
まず、週末パスは、特急券を別に購入すれば、新幹線や特急列車などにも乗車できる点。
18きっぷは基本、特急列車の乗車券としての使用も不可なので、原則普通列車での移動になってしまいますが、週末パスは使い方次第で新幹線などの優等列車も活用できます。
特に、東北地方や上越地方などの遠方を乗りつぶす際には便利ですね。
また、週末パスは、JR以外の私鉄や3セク路線の一部にも対応しているという点。
例えば、旧信越本線から先日3セク化した「えちごトキメキ鉄道」や「しなの鉄道」、私鉄の「富士急行」や「伊豆急行」なども乗り放題になります。
これだけ便利な週末パスですが、注意すべき点もあります。
それは、乗車日の前日までしか購入することができないということです。
また、購入時に乗車日を指定せねばならず、切符を購入してからの旅の行程の変更は事実上不可能ということになります。
今回も、仕事の状況を見ながら切符の購入をギリギリまで待ち、旅に出られる状況を見極めてからの購入となりました。
今後、18きっぷの期間外で、少し遠出が必要な区間を乗る際には、何度か使用することになるであろう切符です。
とにかく、昨日購入しておいた週末パスを使用して入場し、東海道本線で東京駅に至ります。
東京駅に着いたところで、さっそく新幹線の特急券を購入します。
まず目指すのは、仙台駅。
言うまでもなく、東北地方最大の都市であり、乗りつぶしをする際にも拠点となる駅です。
東京駅から在来線を乗り継ぐとゆうに7時間はかかりますが、新幹線なら各駅停車に乗っても2時間と少しで行く事ができます。
今日乗るのは、6時40分発のやまびこ203号仙台行き。
速さだけなら、はやぶさ号に乗れば1時間ほどで着いてしまいますが、はやぶさは全席指定席につき、余計に出費してしまうので、ここはおとなしく自由席に乗っておきます。
東京駅の新幹線ホームから、いよいよ乗車。
実は、ここから「たにがわ号」で別の行き先にまず行くという選択肢もあったのですが、今日は仙台から回ることにします。
ホームに入場する、やまびこ号。
私が昔乗ったやまびこ号は、緑のラインでもっとモッサリした感じだったんだけどなぁ。
車内の座席の様子。
各席、リクライニングも調節でき、流石に在来線よりも格段に快適です。
JR完乗の旅、全てがこの座席なら大してツラく無さそうなのに。
車窓からの景色。
在来線ののんびりした旅もいいけど、たまには速くて快適な新幹線の旅も良いですね。
福島駅到着。
ここまでは各駅停車だったはずが、何故か次の何とかいう駅だけ通過し、終点の仙台駅に至ります。
福島駅を出発し、山形新幹線が分岐する場所。
今回の旅では、山形新幹線は乗車しませんが、この高架の下にある山形方面への在来線には、後ほど乗車します。
福島ー仙台間の田園風景。
東北新幹線って、基本、田園地帯を多く走行しているんですよね。
もちろん、冬には雪景色も楽しめますが、こういう春の景色が見られたのは良かったです。
東京駅から2時間強で仙台駅に到着。
この週末はGWの前の週でしたが、さすが拠点駅だけあって、多くの乗客が乗り降りしていました。
仙台駅外観。
ちなみに、定番の「伊達政宗像」を探しましたが、それらしいものは見つからず。
後日、元東北在住の「めい」に聞いてみた所、現在は別の駅に移転してしまっているとのこと。
まぁ、無いものは仕方ないか。
さて、今日も早朝から旅してきたせいもあり、朝9時にして早くも空腹となってきました。
当然ながら、食事する場所を事前に調査済みなので、そちらへ向かいます。
仙台駅構内にある「牛たん通り」。
仙台と言えば牛タン。
旅先の定番グルメを味わうのも、鉄道の旅の楽しみの一つですよね。
「牛たんシチュー定食 1,510円」を注文、完食。
味は・・・悪くは無いけど、やはり素直に炭火焼をそのままいただく「牛たん定食」で良かったかも。
(シチューのコクという点では、タンはあまり向かないのかも? 詳しくありませんが)
まぁ、サラダやスープも丁寧につくられていて、それなりに結構な料理でございました。
加えて、その辺で売ってたデザートを食しながら、駅前を散策。
仙台駅前。
今後も何回か訪れるだろうから、食事する場所をまた調べておくとしよう。
食事も済んだことだし、この辺で次の路線に乗車するとします。
次なる目的地は、山形駅。
乗車する路線は、仙台駅と山形駅を結ぶ「仙山線(せんざんせん)」。
まぁ、正確には山形駅ではなく、途中の羽前千歳駅(うぜんちとせ)が終着なのですけどね。
仙山線の車両。
この路線は、以前1度乗っているのですが、完乗の旅としてはもちろん初乗車。
宮城県と山形県の県境の山間部を通るので、特に山の景色が堪能できる路線です。
仙台駅を出発して直ぐは、住宅地が広がる風景。
次第に山間の風景に切り替わってきます。
そのうち、人里はなれた山奥を走行します。
ちなみに、この土日は全行程ほぼ快晴で、景色が素晴らしかったです。
仙台の名物「白松がモナカ」の看板。
珍しい名前なので調べてみた所、この「が」は所有格の「が」とのこと。
東北弁?の「おらが村」、つまり「おらの村」と言う意味の「が」だそうです。
(英語だと、「ShiromatsuisMONAKA」ではなく「Shiromatsu'sMONAKA」ですね。)
今回の旅では、買わず仕舞いでした。
またそのうち、買うとしよう。
こんな山奥にも田んぼがあるということは、人が住んでいる訳ですね。
まぁ、仕事をリタイアしてのんびり住むのならいいのかも?
でも、豪雪地帯だからやっぱり定住はないだろうな。
作並駅ホームのこけし。
夜見たら、怖そうだなぁ。
宮城と山形県境の山奥。
仙台と山形という、そこそこ大きい都市を結ぶ路線でありながら、秘境を手軽に楽しめる仙山線、なかなか良いですね。
県境を越え、山形県最初の停車駅である「面白山高原駅」。
調べてみた所、この駅からは「スノーパーク面白山」というスキー場へ行く事ができるのらしいのですが、電車以外で来る手段が事実上無い為、「全国で唯一鉄道でしか行く事ができないスキー場」なのだとか。
なかなか、文字通り面白い駅ですね、こいつは。
面白山高原ー山寺間。
この辺りは山奥のせいか、平地ではとっくに散ってしまった桜が、まだ満開でした。
山奥の、のんびりした風景。
山寺駅近くの桜?の様子。
ちなみに、山寺駅には機関車の方向転換用の施設も見えましたが、シャッターチャンスを逃してしまいました・・・。
列車は次第に、平地へと降りてきます。
庄内平野に広がる風景。
山形県って、山のイメージが強いけど(名前がそうだし)、実は平野部が大半なんですよね。
もちろん、先ほどのような山奥もありますけどね。
「夢とロマンのフルーツライン左沢線」。
何だか良く分からない看板ですが、その路線はこのあと、直ぐに乗車します。
列車は、山形駅に到着。
山形駅前の様子。
この駅も、今回の旅で何度か訪れることになる駅です。
さて、この駅からはまた新たな路線に乗車します。
乗車する路線は、左沢線(あてらざわせん)。
初見だと、ほぼ100%読めないであろう難読路線です。
区間は、北山形ー左沢ですが、運行上は北山形の一つ先であるここ山形駅から運転しているという訳です。
フルーツライナーと名づけられた?車体。
車体は当然のことながら気動車、ワンマン運転。
いいですね、こういう路線がくると、乗りつぶしをやっている実感が沸きますね。
車体の「ATERAZAWA LINE」のロゴ。
無理やり作った感はありますが、割りとカッコイイ・・・のかも?
左沢線の出発地点。
出発地点から進行方向を眺めるの図。
定番の構図ですね。
写真撮影も済ませたので、列車に乗り込みます。
左沢線路線図。
色々見どころが乗ってはいますが、「フルーツライン」というほどフルーツが多彩、という訳でもないですね。
有名なのは、「さくらんぼ」や「洋なし」あたりかな。
北山形駅に到着。
本来ならここが左沢線の始発駅。
向こう側に見える奥羽本線の路線とはここで別れます。
左沢線の沿線は常時、平野の田園風景が広がる地帯です。
まぁ、言い換えると「ただひたすら平野のみ」とも言えますが。
途中、山形の代表的な川「最上川」や、その支流の川を通ります。
羽前山辺駅の駅名標。
確認はしていませんが、左沢線の駅すべてこんな感じの駅名標なのかな?
・・・調べてみたところ、今回撮影した他に寒河江駅の駅名標がさくらんぼ型とのこと。
ううむ、事前に調べてそちらもおさえたかったですなぁ。
「フルーツライン」らしく、果樹園が広がる沿線地域。
「JR左沢線をみんなで利用しましょう。」
う〜ん、そう言われても、フルーツ以外にも見所を作らないと、観光客は来てくれないと思いますよ。
私のような、乗りつぶしをしている人間は別としても。
ちなみに、列車後方の景色はこんな感じ。
非電化だと電線がないので、景色が良く見えていいですよね。
その代わり、エンジンの音が大きくて速度もそれほど出ませんが。
柴橋駅の桜。
少し散ってしまっているけど、まだ見どころですね。
目の前に現れた、最上川。
平野を流れる川にある、のどかな街の風景が良いですね。
そうこうしているうちに、列車は終点の左沢駅に到着するのでした。
JR完全乗車の旅 トップページへ
東北地方花見の旅(2)へ