2015年4月25日(土) 東北地方花見の旅(2)
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2015年4月25日(土)12時46分 左沢線終着 左沢駅にて
左沢駅名標。
何とも普通の看板だなぁと思っていたら・・・
やっぱりあった、フルーツ形の駅名標。
これは山形の名産、洋なしの形ですね。
再現度はまあまあだけど、デザイン的にはあまり見栄えが良くない気が・・・。
左沢線のどん詰まり。
特に変わった所もなく、至って普通の終着駅でした。
左沢線の探索、終了。
今乗ってきた列車に再乗車し、北山形駅まで戻って、奥羽本線に乗車します。
途中、北山形駅に着くまでに数分間遅延しましたが、奥羽本線側で待ち合わせをしてくれたお陰で、予定通りの電車に乗る事ができました。
在来線の「東根」駅。
山形新幹線の「さくらんぼ東根」駅とは別の駅だと、初めて知りました。
てっきり、東根駅を改築してさくらんぼ東根駅になったのだとばかり思っていました。
この辺りの沿線の桜も、まだ満開状態。
来週はGWで週末パスも使えないし、今日来れたのはちょうど良かったですね。
たびたび見かける、最上川。
こう、平野を雄大に流れる川の風景も良いものです。
北山形駅から約1時間、終点の新庄駅に到着。
この新庄駅は幼少の頃、寝台列車にて到着したことがあり、数十年ぶりの再訪となりました。
当時は在来線の特急を使っても東京駅から8時間以上はゆうにかかっていましたが、現在では山形新幹線により、乗り換え無し3時間半ほどで到達できます。
今回は在来線での到達となったので、今後、新幹線利用で再び来る事になります。
着いたホームの近くに停まっていた、なにやら変わった感じの列車。
案内のよると、特急「リゾートみのり号」とのこと。
ここ新庄駅から陸羽東線・東北本線を経由し、仙台駅まで至るようです。
それって、実はこれから私が通る道程そのものなんですよね。
ここ新庄駅を15時ちょうどに出発、17時39分仙台着とのことで、流石に普通列車より大分速い到着のようです。
同じく新庄駅の、山形新幹線(兼在来線)のどん詰まり。
通路を挟んで5メートルほど先に行った所にある、奥羽本線のどん詰まり。
これら二つの線路は以前、奥羽本線として直通していたのですが、山形新幹線の開業にともない、新庄以南の軌道変更によって、直通運転が不可能となったことによる線路切り離しが生じたようです。
新幹線によって東京との行き来が便利になった反面、新庄駅で必ず乗り換えをしなければならないという不便さが共存している感じですね。
さて、ここ新庄駅での待ち合わせ時間は90分とたっぷりあるので、ホームを出て辺りを散策することにします。
駅構内にある、祭り?をイメージしたオブジェ。
新幹線駅として綺麗に整備された新庄駅。
昔、訪れた時にかすかな記憶では、もっと寂れた感じ駅だった覚えがあります。
山形新幹線「つばさ」を大曲まで延伸させよう!
いや、流石にそれは無理じゃないかな。
大曲には既に秋田新幹線も開通しているし。
多少、散策したところでお腹も減ってきたので、駅内にある飲食店を探して見ます。
案内盤を見てみたところ・・・
飲食店、全く無ぇなぁ。
「新幹線延伸」とか力む前に、まず駅の施設を充実させて、人に多く来てもらう努力をしようよ、新庄駅。
仕方が無いので、スマホで店の検索をしつつ、外へ出てみます。
新庄駅外観。
見た目は立派だけど、やはり飲食店が皆無というのは致命的だなぁ。
特に冬は豪雪地帯で、外に出づらい環境だというのに。
駅前の様子。
うん、「新幹線の通る地方の拠点駅前の様子」という感じではなく、「地方路線ののどかな駅前の様子」という感じですね。
まぁ、雰囲気的には後者の方が、「旅をしているなぁ」という実感はありますが。
駅前を離れ、少し足を伸ばして飲食店を探します。
道路と並走する、山形新幹線の高架。
ここから東京駅まで乗り換えなし1本で帰れる事を考えると、相当便利な世の中になったものです。
さて、肝心の飲食店ですが、スマホで最初に調べた2軒は、いずれも休業中。
何か、前回の中津川駅での仕打ちを思い出すのですが、めげずに3軒目のラーメン屋に突入。
品名は忘れましたが、何でもイワシの煮干でダシを取ったラーメンとのこと。
お味は・・・うん、確かに煮干の香りいっぱいですね。
・・・悪くは無いけど、普通のラーメンでも良かったかなぁ。
とりあえず燃料補給も終わったので、新庄駅まで戻ります。
ここ新庄駅は東西南北それぞれの方面への拠点駅になっており、今後また訪れることになる場所です。
今回は、ここから陸羽東線に乗って、小牛田駅(こごたえき)を目指します。
先ほどの「リゾートみのり」号が停車していたホームにて、在来線の普通列車を待ちます。
陸羽東線の鳴子温泉行き普通列車。
別名、「奥の細道・湯けむりライン」の名の通り、山中の温泉郷を通ります。
新庄駅を出発し、奥羽本線と分かれる列車。
奥羽本線のときのような平野は少なく、次第に山中へ入る風景が広がります。
ここでも満開の桜。
雪国の遅い春の風景というのも、趣がありますね。
名前は分からないけど、とにかく川(てきとー)。
駅前に広がる、田んぼの風景。
こういう、柵が無い駅って、やろうと思えば無賃乗車できてしまうんだろうなぁ。
まぁ、柵があっても、やる人はやるんでしょうけど。
途中の瀬見温泉駅。
この辺りの駅でも高校生が乗り降りしていくことから、陸羽東線は地方の生活の足としての役割も担っているようです。
山が広がる、のどかな風景。
住むとなると不便かもしれないけど、たまに来て景色を見る分には、最高ですね。
やがて民家も少なくなり、電車は陸羽東線の中間駅である「鳴子温泉駅」に到着。
ここで、次の列車に乗り換えます。
「街を歩けば 下駄も鳴子」
ううむ、温泉郷の良い雰囲気が台無しというか、何と言うか。
でも実際、途中下車して温泉を堪能してみたい所ではありますな。
ただ、今は「JR完乗の旅」の途中。
やるべきことを遂げるまでは、あまり寄り道をする訳にもいきません。
次なる列車は、鳴子温泉発、小牛田行き。
・・・と言っても、さっきまで乗っていた列車と同じタイプの車両なので、見分けはつきませんけどね。
列車は、約1時間に1本出ているようです。
後に紹介する新幹線駅の古川からも1本で来れるし、いつか湯治に来たいものですな。
鳴子温泉駅は、今年で開業100周年を迎えたとのこと。
駅近くに建つ旅館。
こういうところで一泊して、ゆっくりと時間を過ごすのも良いですね。
先ほどまでの山奥を抜けて、また平地の広がる風景。
水が張った田んぼ。
米どころである東北地方の、初夏の風景という感じですね。
今日もやって来てしまった、夕暮れの風景。
夕焼けを見れるのは嬉しいのだけれど、暗くなってしまうと景色が楽しめなくなってしまうんだよなぁ。
この辺りから民家が増え始め、それなりの規模の街に入ってきた実感があります。
東北新幹線の停車駅でもある、古川駅。
仙台駅と並び、東北地方を巡回する際の拠点となる駅ですね。
古川駅を出て10分程で、列車は終着駅である小牛田に到着。
ここ小牛田は、先ほどの陸羽東線や東北本線、石巻線やその先の気仙沼線に乗る際に立ち寄る駅でもあります。
ただ、今回は石巻線や気仙沼線には乗車しないので、ここから仙台方面へ向かいます。
さて、本来なら真っ直ぐ仙台駅へ向かう所なのですが、今回は消化しておきたい盲腸線が二つあるので、そちらに向かいます。
まず、小牛田から東北本線で仙台方面に向かい、仙台の2つ前の岩切駅で下車します。
何の変哲も無い途中駅である岩切。
この駅で降りる理由は・・・
利府(りふ)駅へ向かうため。
一旦、改札を出て駅舎を撮影。
特に変わった駅ではなく、単なる東北本線の中間駅です。
岩切駅近郊の路線図。
見ての通り、岩切駅から利府駅まで、2駅だけ盲腸線が伸びています。
こういう、ある意味面倒な路線は、つぶせる時につぶしておくのが鉄則。
ちなみに、仙台駅から1駅だけ飛び出ている「あおば通駅」も後ほど乗りつぶします。
数分後、利府行きの電車が到着。
乗車することわずか6分間で、利府駅に到着。
終点の利府駅名標。
利府駅の改札。
・・・うん、至って普通の駅ですね。
利府駅のどん詰まりの様子。
後で調べてみたら、昔(60年程前)はこの利府経由の路線が東北本線だったとのこと。
終着駅、どん詰まりに歴史有り、ですね。
利府線を制したので、折り返しの電車に乗り、今度は仙台駅で下車します。
今度は、あおば通駅行きの電車に乗ります。
あおば通行き電車。
こちらは乗車してわずか1分後に、あおば通駅到着。
あおば通駅。
地下にあるので地下鉄っぽいですが、至って普通の?路線です。
あおば通駅のどん詰まり。
そういや、地下路線のどん詰まり撮影って、初めてですね。
何か、地上駅よりもどん詰まり感があって、趣深いかも。
これにて、仙台近郊の面倒な2路線を片付けたので、本日の最終目的地へ向かいます。
折り返しの電車に乗って、やはり1分で仙台に到着します。
ちなみに、仙台ーあおば通間は、正確には仙石線の一部なんだとか。
今日の乗りつぶしが、今後、仙台ー石巻を乗車する際の手助けとなりそうですね。
仙台からは、東北本線で福島駅へ向かいます。
今日、福島まで戻っておくのは、当然ながら明日の乗車経路を見据えての事。
詳しくは、明日のレポートで述べます。
今日の最終目的地、福島駅に到着。
福島駅改札。
福島駅外観。
そういえば、福島駅で下車したのは今回が初めてかも。
ちなみにこの日は夜の冷え込みが強く、気温は11.8℃。
一方、日中は25℃の夏日だったこともあり、私はTシャツと長袖の薄いシャツの2枚しか着てきませんでした。
流石に寒かった・・・。
駅の外から見た、新幹線ホーム。
今の時間からでも横浜まで新幹線利用で帰れますが、時間と労力、費用を考えれば一泊するのが無難でしょう。
前もって予約しておいた、ホテルの一室。
税込価格で6,804円也。
鉄道の旅の猛者は駅寝をしたり、インターネット喫茶で夜を明かしたりするようですが、私はそこまで体力のある方でもないし、何より快適に旅を進めたいので、多少の出費は必要経費として割り切っておきます。
とにかく、明日もたくさん鉄道に乗るので、ゆっくり休むとします。
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