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今回の作例での“売り”のひとつ。回転火の粉止めのデティールの再考。パーツ構成自体
は、今より5年前、そうC6230の時に既に考えていたのですが、制作に伴う技量と気力
そして必要となる部品類の入手困難な事により断念していました。基本となる各部の構成
は、以下の通り。
銀河の回転火の粉止めのパーツを軸に、上部の部品を“丸くしたハシゴ(格子状)”で作
り替え。高さを合わせる為に台座となる銀河の挽きものはペーパーで予めに薄くします。
この内側にエッチングメッシュを貼り付け、天面にも同様、エッチングメッシュを貼り付
た後、銀河のリング状の部品を取り付けます。このリングを固定したら、この部品の厚み
を消す為に、またペーパーで薄くして回転火の粉止め全体のサイズを調整。
これで終わり。テキストでは簡単ですが、ハシゴの部品は少しでも余計な力が加わると直
ぐ変形してしまいます。各部の固定は出来ればハンダが好ましいですが、瞬間接着剤で代
用は可能です。これで車両が停止状態の回転火の粉止めの再現が出来ます。
実機では走行中は煙がまとわりつく為、銀河モデルの製品そのままでも構わないと思いま
すが、火の粉止めの側面にも金網が張られている状態を作ってみたいという気持ちが強く
厳密には実機と異なる形状ですが、なんとか5年越しの希望を叶えることが出来ました。
今後は更に繊細な仕上がりにしたいと思っています。
新たな表現方法にトライ。
テンダー後部妻板にある“ねずみ返し” 今回、可動に成功しました。真下の画像ですと
“開”状態となっています。表面には警戒色が塗られていますが、裏面には黒一色となっ
ています。この警戒色〜そのままイエローを塗ると、周りに対し黄色だけが浮いてしまう
ので、日焼けして色あせた様な色調にした方が自然な感じがします。
また位置的には“閉”状態の時、ねずみ返し下端がステップ上面に接する様な位置とする
のが正しい位置なのですが、今回の作例ではそこまで再現は出来ませんでした。
部品の構成自体は全く実機と同じ形態なのですが、強度優先の為、回転軸となる線材をス
ケールより少し太く(といっても十分細いのですが)した為。この軸を細くすれば“閉”
状態でも正確な位置となります。
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テンダー後部妻板
このアングルでは、重油タンク近辺の様子が全く解りませんが、出来る限りブラスに近づ
けています。もっとも、あの域まで〜バルブハンドルの再現までは行っていませんけど。
それでも重油タンクや各配管の位置関係等は、かなり忠実に再現できていると思います。
テンダー非公式側側面にある長い溢水管と重油タンクからのドレン管は一見、台車の左右
動に影響しそうな位置ですが、実際には全く干渉しない位置にあります。
ま、多少“逃げ”を設けましたけど、結果的には必要ありませんでした。
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後方より
以下の2枚はご覧の通り、完成した全体像。テンダー側面のウェザリングがかなり効いて
るのでは?スノウプラウも定番の低さ故、KATOベースでもかなり巨大で重厚な雰囲気が
得られました。正直言って、自ら驚いてしまった程の完成度が高いです。このC623。
今現在は、我がしらさぎ鉄道から転線し、前述したC622と共に同じオーナーの元で元気
にゴールデンコンビを再現して頂けるかと。。。
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デフ表面やテンダー側面の白いのは、やはり埃。
P.S.そうそう、デフの固定方法の詳細を記す予定だったのですが、肝心のデフの画像が突然
MACのクラッシュにより紛失してしまい、やむ終えず今回は割愛させて頂きました。
しかし、とあるお方からのご要望により、KATOベースC622&3を手がける事になりま
して、現在、先ずC622を制作中です。こちらのデフが仕上がりましたら画像を用意で
きると思いますので、今暫くお待ち下さい。
しっかし、どうしたん?9600/G4/500<電源入らないよ〜...内蔵バッテリー切れ?
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単調なテンダー側面も、このように塗装だけでも表情豊かになります。
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