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 旧型国電競作プロジェクト
完結! 最新情報は、最下段をご覧下さい  m(_ _)m

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競作企画 クモハユニ44
2004年 2月15日
西湘車輌は、
本来東海型マスクのメーカーですが、実は、オーナーが秘匿している、ある製作部門では、気分転換に違う
マスクの電車も作っています。伊豆急もそうですし、歌川模型の80系電車や55系気動車の型紙を購入したり(2002年
  1/1  参照)、また最近は、オークションサイトにて、種々のペーパーモデルや小田急の車輌材も購入しております。
実は、旧型国電のペーパーモデルの製作実績もあり(できばえが良くないので、公開しておりませんでしたが)、スカ色の
クモハ40系が3輌竣工しています。
ところで、そのような状況を大学時代の後輩A(しかし、模型製作技術力は弊社より大変高い)と話していたところ、いさみや
模型店にクモハユニ44のペーパーキットが残っていることから、これをテーマにした競作を申し入れられ、さらに後輩B
(彼もまた製作技術力は弊社より大変高い)も加わり本企画が稼動しました。
● 後輩A氏より、提供の画像
● 画像の本は、「鉄道青春時代」湘南電車・横須賀線
  (電気者研究会)。
  なんと、スカ色、全深屋根ガラベンのクモハユニ44
  (富士電車区)とは・・・・・・・・?
本企画内容は、以下のとおりです
テーマ:
クモハユニ44(原則これを製作することだが、改造もOK)
スケジュール:
2004年5月31日までに着手していること。2004年12月31日までに完成すること。
完成条件:
レールに乗せ動くこと。自走、牽引されるかは問わず。また、塗装はなされていること。
その他:
着手完了、完成の確認は、原則オフ会にて相互確認する。
なお、立案者の後輩Aによると、参加者受付は終了していない?とか。この企画についても、経過報告、参加各車の製作
状況もご紹介します。
この企画を、
後輩のA氏がOB会のページに紹介したところ、関西在住
の後輩、中西氏(HP;鉄道模型工作の部屋 
http://www.mahoroba.ne.jp/~nakanisi/trainmodel/index.html )も参加を
表明!
彼の工房もまた高い製作技術を有しており、西湘車輌の
周りは強敵ぞろいになってしまいました。もう、こうなると、
西湘車輌としては、お得意の”ひとひねり”あるいは
”よく見たらフリーランス”のセンスで競作者を煙に巻くしか
ない・・・・・ところです。

2004年 2月29日
本日、着工しました。
とりあえず、キットの箱を開けて、中を
見ました。各パーツの寸法あわせや、部品内容を確認しまし
た。確かに、客扉の窓寸法は、おかしい感じがします。
競作他者は、2段窓や、ドアパーツ等いろいろ検討している
ようですが、当社は、キットをほぼストレートに組むことに
しました。
客扉は、窓の天地サイズを下側に1mmほど拡大しました。
荷物扉、乗務員扉は、キットのパーツどおりにそのまま組立
てました。窓枠は、パーツをそのまま活用し、車体に貼り付け
ました。前面窓枠は、晩年のように3枚とも1段窓枠の固定
としました。
側板に、ドアパーツ、窓枠を貼り付け、補強用のペーパー、
角材を取り付けました。
とりあえず、着工を証明する画像を掲載し、本日はここまで。
次は、車体を箱にし、ウインドシル、ヘッダー、雨どいを
取り付け、箱を完成させる工程までを予定しています。

2004年 3月21日
キット入手後、約40日経過ですが、
本日車体の素組み
まで至りました。雨どい、ウインドシル、ヘッダーまで木工
接着剤で接着、屋根板は、ゴム系接着剤で貼り付けてい
ます。
ペーパー車体の組立てには、さまざまな方法があります
が、当社の方法は組立て前までの下地処理は行いません。
車体を組み立ててしまってから、ペーパー貼り付けの
段差、前面と側面のつなぎ、屋根と側板とのつなぎ、等に
おける隙間を埋めることとあわせ、サーフェイサーを塗って
は、サンドペーパーで磨き、それを繰り返します。
現在、テールライトパーツ以外は、キットのパーツをすべて
用いて組み立てました。
改めて、当社製造のクモハユニ44は、一体どこの所属で、どこを走る
ことにしようか・・・・・。旧型国電であり、すでに存在しなくなって久しい
車輌だから、またちょっと、”パラレルワールド”に入ってみましょうか。
クモハユニ44は、昭和10〜11年に計5輌が製造され、横須賀線に
投入されました。戦後4輌は、身延線、大糸線に転出し、1輌は戦災で
大きく損傷しましたが、実は、その1輌は、懸命の修理により復活し、
伊東線での運用に就きました。後に身延線に転属し、他車と合流して、
やがて低屋根化されることになるわけですが、当社は、復活をとげた
クモハユニ44005の、伊東線時代を再現することにしました。
従って、形態は、通常屋根、更新によりベンチレータはグローブ型、
塗装はスカ色となります。(もちろん、これもフィクションですヨ!)
上述のとおりの設定に基づき、当社製造のクモハユニ44は、現実には無かった、シンプルな形態となりました。
そこで、工程に余裕が見えてきたところで、当社クモハユニのイメージ作りのため、その”連れ”を合わせて作ろうと考え
ましたが、それがサロハ49(下の画像)です。
プロトタイプは、昭和初期に主に横須賀線での皇族乗車用として製造されたクロ49で、戦後、クロハ49として伊東線で
使用しました。その後運転台を撤去してサロハ化、昭和38年には、さらに改造されサハ48に編入されますが、当社は、
昭和37年当時、形式はサロハながら青帯を廃し、サハ代用で用いられていた頃をモデルとします。
詳細は追ってご紹介します。

2004年 4月 4日
組立ての済んだ車体に、
隙間埋めのためのパテ盛り、
弱いところや僅かな隙間に瞬間接着剤をしみ込ませ、後に、
サーフェイサーを多めに吹き付けます。そして2日以上
乾燥させた後、まずは200番程度の目のサンドペーパーで、
主につなぎ目を研ぎます。
が、その後車体全体を研ぐときは、800番のサンドペーパー
を用い、ペーパー自体で平滑さを保っているところは、極力、
仕上げに近い研磨としました。
先にご紹介のサロハ49は、小高模型のクロ49から、改造
しました。特に乗務員扉の閉そくと、その部分への客窓の
製作を、キットの余剰のプレスボードで行い、客扉は窓枠の
不足分を含め、ペーパーから新規に切り出し、組立てました。
クモハユニと同様、サーフェイサー処理を行いました。
以上の2輌は、再度サーフェイサーを今度は薄めに塗り、また
1000番程度の目のサンドペーパーで研ぎ、あとはティッシュ
ペーパー等で研ぎ粉を含め表面を磨き、完了させます。
以上のとおり、”剛体”はほぼ完成してきました。あとは、
市販のパーツを飾りつつ、塗装に入っていきます。案外
梅雨までに完成したりして。

ほかのメンバーはどうなるでしょうか?

一方、当社の旧型国電は、昔に両毛線をイメージした
3扉20m車3輌と、さらに入手した中古車輌42系2輌を
加え、増殖中です。いずれ整理してご紹介します。

2004年 5月22日
車体のディーテールアップ
に進みました。
当社は、ハイディテール志向ではありませんが、普段の東海型車両の製作と比較して、手すりの取り付け等の車体への
ディテールには、より手が入っています。
屋上配管は、母線と空気配管、避雷器の配管を行いました。その他、必要なディテールを配置、グローブベンチレータは
手持ちのプラ製を用いました。
一方、床下は、日光の旧型国電用機器パーツを配置し、動力はパワートラック軸距離31mm、Φ11.5mmスポーク車輪
仕様を、採用しました。パワートラックは、2002年ごろから市場に少なく、調達が困難です。
あとは、塗装、と窓セルを貼り、パンタグラフ(PS11)などのパーツを取り付け、完成となります。
今回のクモハユニと一緒に、伊東線の雰囲気を再現
すべく、
サロハ49を製作していますが、これもほぼ同様
のところまで製作が完了しています。(左画像)
おそらく、もうすぐ梅雨に入ることから、塗装工程は
しばらく先伸ばしになると思いますが、5月末ごろの着工
式はこれで十分クリアでしょう。
そして、せっかくスカ色旧型国電を作ることになったわけで
すから、ここで、もう後数輌作ってみようか、と考えている
ところです。
西湘車輌
西湘車輌

2004年11月21日
梅雨もとっくに終わり、
次は暑い夏が来て、いつになったら塗装するか、と思っているうちにもう11月。
「これはまずい。納期が迫っている!」とばかりに、塗装を開始しました。 といっても、今回はスカ色クリームのみです。

ところで、いつのまにか、3輌になってますが、その3輌目の正体は、クハ47 100代です。
クハ47 100代とは、元クハ58であり、晩年は、身延線でトイレを増設され、クモハユニとともに利用されてきました。
今回の競作は、あくまでクモハユニのみですが、なぜか”編成”にこだわる当社は、なんとか2扉車で4輌程度にまとめよう
と考え、先に転入したクモハ42とともに、あと1輌クハを作ろうとプロトタイプを物色しました。
そして、まさに身延線にいたクハ47 100代とした次第です。
ベースは小高のクモハ43。扉パーツは、ペーパーから切り出し差し替え。トイレを増設すべく、その周辺の窓サイズを
修正しています。その他は、特段工夫したところもなく、他の車輌とあわせたボリュームとしています。

※ 下の画像で左が、クハ47 100代です。正面はホロ枠がなく、名鉄風の手すりが付いています。詳細は追ってご紹介
します。
クモハユニの、相棒がいつの間にか増えてしまい、いつの
まにか、当社も旧型国電を量産してしまっています。どちら
かの会社で使っていただけるのでしょうか?

2004年11月23日
今日は良い天候で、
スカ色のブルー塗装を決行しました。
さすがに天気がよく、また湿度が低いと、塗料の乾きが早く、調子に乗って重ね塗りをしてしまいました。
多少、マスキングの隙間から塗料が回ったところがありましたが、今回は大きな被害もなかったようです。
競作仲間では、もっとも進んだ状態ではないだろうか。
もちろん、あと、屋根と床板の塗装や、窓セル貼り等が残っていますが・・・・

2004年12月25日
やっと、
完成にこぎつけました。

とりあえず、キットを素組みしたら、こう出来ます、という
出来です。
完成といいながら、レタリングは未完全です。また、荷物
郵便のレタリングもいつのまにかかすれてしまってます
が、とりあえずそのままです。

以前も、紹介しましたが、当社製造のクモハユニ44は、
第2次大戦で大きく損傷しましたが、懸命の修繕により、
復帰。その後伊東線で長らく活躍し、その後身延線に転
属した、クモハユニ44005 の伊東線時代末の姿を製作
しています。もちろんこれはフィクションです。
今回の、競作課題はクモハユニだけですが、この片運転台
車輌だけを作っても、編成ができないので、

・どうせなら最低3、4輌にしたい。
・地元の伊東線の過去の編成イメージにしてやろう。

のコンセプトを加え、クモハユニの設定と、そのお供として
サロハ49000、クハ47100を、あわせてつくりました。
そして、別途入手したクモハ42(これもペーパーキット製)を
あわせ、20m2扉車オンリーの4輌編成ができました。

クモハユニの晩年といえば、やはり身延線であることから、
お供のクハ47は、100代(元クハ58)を選びました。

これらの車輌は、別途「製作車輌カタログ」の新ページにて、
てご紹介します。

完結

サロハ49000

クハ47100

2005年3月3日 (追記)
当初予定していたとおり、
竣工確認 兼 今年の競作プロジェクト打ち上げ会を行いました。
結局、当日は、2輌の登場で、モデルズイモン 原宿店のレイアウトをお借りして、走行確認を含め、報告会を行い
ました。なお、関西から参加の中西氏は、彼のHPにて確認しました。
中西氏のページ; http://www.mahoroba.ne.jp/~mw_ken/trainmodel/index.html
上野さんのサイトでも報告していますが、了解いただいた上でその画像を当ページにも掲載させていただきます。

左 今回の課題(左:西湘車輌、右:阪鉄車輌)    右 課題のあい方(左:阪鉄車輌、右:西湘車輌)
詳細は、それぞれのページをご確認下さい。

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