このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

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7.カレー曜日
Childers JULY

スノーピーズ畑は、明日はDAYOFF。ハッピー。ラッキー。やっほー!(と、喜びの表現が日記に記されている)

9日ぶりの休日を充分に堪能するため、ひたすら寝ることに徹し、寝飽きた昼すぎから溜まった洗濯物を手洗いし、またダラダラしているうちに夕方になり、 皆が仕事から帰って来る。

いつものように、それぞれが夕食を作り、緑色のテーブルに集まる。 夕食を食べ終えてコーヒーを飲みながら、ユキコさんの持っている「日本製のカレー粉」の話題が 繰り広げられる。ユキコさんの「皆で食べようよ」という太っ腹な発言により、 「いつ作るか?」という事が討論された。楽しい事は、「はなきん」金曜日にやらなあかんやろ!!という話になったかどうかは忘れたが、 さっそく明日、金曜日の夕食にカレーを作ることになった。カレー曜日や!

「日本のカレーを食べるなんて、いつぶりだろう?」と、各々、カレーと、カレーに まつわる思い出に思いを馳せた。オーストラリアでも「日本食」の売っているスーパーに行けば 「日本製のカレー粉」は容易く手に入る。しかし、驚くほどに高い。高嶺の花ならぬ、高値の花である。貧乏な私達には、遠く、懐かしい存在。 私はシドニーに居るとき、ジャパレスで働いていたので、メニューにあるカレーを食べた事はあったし、定休日前には、大量に持ち帰らせてもらった事もあったが、 「日本製のカレー」とは少し違う味だった。それはそれで美味しかったけど。 しかし今回は、正真正銘の「日本製」。私が幼い頃から食べ親しんだ「バーモントカレー」ではないが、正真正銘の有名なカレー「こくまろ」(多分「こくまろ」やった気がする。不鮮明)なので、問題ない! あのカレーの色を、匂いを、トロトロ感を、ごはんとのハーモニーを、具の存在を思い描き、 思わずヨダレが出そうになる。

そして現実に戻り、「カレー粉はあるが、具はどうするんだ??」という事が討論された。 さすが日々自炊をするだけあって、「私、じゃがいもあるよ」「にんじんあるで!」 「俺は玉ねぎあるよ」というように、具は6人が少しずつ持ち寄る事で何とか行けそうだ。 問題は「肉」だ。肉について議論が交わされる。肉は高いけど、肉無しのカレーではカレーの価値が 大きく下がる。しかしお金を堅実に貯める我々は、牛肉を購入するという大いなる贅沢に一歩踏み出す勇気がなかなか出ない。 頭を悩ませ、「ミンチなら安いよ!」という事で話はまとまった。 ミンチだけは皆でお金を出し合い、肉屋で購入する事になった。

そして、次の日。スノーピーズを収穫している間、頭の中はカレー一色。「くそーまだ10時か。カレーは遠いな。」と思いながら、 カレーを楽しみに仕事に励む。そして、仕事を終えて皆がポツポツとキッチンに集まりはじめ、カレーを作りはじめる。 カレーと言えば、小学校の時のキャンプで班の女子でカレーを作った時、水を入れすぎ、男子に「味噌汁みたいやー!」と言われた思い出があるため、 私は主に料理を見守ったり、匂いを嗅いだり、味見をしたり、洗い物をすることに励んだ。水の調整は、アキとアヤカちゃんとユキコさんにお任せしておけば、間違いない!

そして、見事に美味しそうなトロミを出して出来あがったカレー。その、故郷を思い出すような 懐かしい匂いに包まれた事と、今日が「はなきん」という事も手伝ってかどうかは知らないが、みんなは興奮ぎみだ。 それぞれが鍋で炊いたご飯と、 鍋に入ったカレーをテーブルに運び、それぞれカレーをよそって食べる、食べる。

「美味しい!美味しい!」 「うめぇー!うめぇー!」「うまい!うまい!」「とろける!とろける!」と、 自分たちで作ったカレーを絶賛しながら、みんなでカレーを貪り食った。 それぞれにお代わりもして、思う存分食べる。 そして、食べ終わった後も、いかにカレーが美味しかったかを語り、最後までカレーを味わった。 なんと、こんな大きな幸福感、満足感を得たカレー、お値段はお一人35セント。ミンチ代のみ。 カレー粉を提供してくれたユキコさんに、みんなで感謝しまくった。

今日は、カレー曜日。
「皆で作ると安くつく」という事で、旅をしていると、その宿にいる仲良くなった何人かで集まって お金を出し合い、料理を作る「シェア飯」というものがあるが、その素晴らしさを思い知った 私たちは、「毎日だと、しんどいから金曜日は皆でご飯を作る日にしよう」という事になり、 「来週は何にする?」と話し合った。「一人ではなかなか作れないけど、どうしても食べたい日本食」にテーマを絞り、 思い思いの料理名を出し合い、「コロッケ」に決定。Lynさんの畑でもらったカボチャがまだ 残っているので、「カボチャコロッケ」を作ることになり、また来週の「コロッケの日」を楽しみに、 1週間仕事に励もう!と互いを元気づけた。

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