このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

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旅日記・インドのはなし1


*警戒心の強すぎる旅のはじまり*
 シンガポールで飛行機を乗り継いでインドへ 向かったため、日本を昼頃出発したにも関わらず、カルカッタの ダムダム空港に到着したのは現地時間の23時すぎだった。 日本とは時差が3時間30分あり、インドの方が遅い。

 飛行機から直接地面に下りる階段(大統領などが日本を訪問する時、 下りてくる階段・・・といえば想像していただけるだろうか?)で、 インドの地に下り立った。暗い空港に、モワっとした熱い空気。 はじめて日本以外の国に足を踏み入れたあの瞬間は 今でも鮮明に浮かんでくる。

 飛行機を下りるとすぐそばで犬が寝ている。出国前にインドに 関する本を読んだ時に「インドには死んだように犬が寝ころ がっている。」とあったが、まさか空港にまでいるのには 驚いた。入国審査を受けたり荷物を取るために 空港の建物へ向かった。入り口には銃を持った 警備員の男がいた。あやしまれて撃たれるのではないかとハラハラし、 変な奴だと思われないように注意深く警備員の横を通り抜けた。

 無事に入国審査をすませ、空港を出ると夜の12時前だと言うのにインド人だらけ でびっくり。みんな同じ顔に見えた。お金やパスポートを盗られるのでは ないかと警戒し、疑いの目を向けながら用意してあった専用バスまで歩いた。 バスに乗るとき、花の首飾りをもらった。これはお金をとられるのか?と 疑ったため、素直に喜べなかった。

車道を堂々と牛が通る
 そしてバスは暗闇の中を走り出した。
すごい勢いで走り、ガタガタ揺れ、 道の悪さと運転の荒さでお尻が何度も宙に浮いた。
外を見ると暗闇の中、牛がいた。 人もいた。道端で並んで寝ている人、集まって井戸端会議をしてる人、大人も、子供も。 もう12時前だというのに子供は早く寝なあかんやろ!と思ったが、そんな私の常識は 通じるはずもない。ここはインドなのだから。

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