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ブリスベン川を挟んで見たブリスベンのシティー |
街の中心地へ向かって歩いていると、スーツ姿の人達とすれ違う。思えば、スーツ姿の人を見るのはシドニーを出てから初めてだ。 ブリスベンはシドニーを少し小さくした感じの街に見えて、「なんや、同じやん!」と思った。 コフスハーバーではすれ違うだけで笑顔をかわす人々がたくさん居たけど、こういう都会ではそういう事は無い。シドニーと同じ。 ビジネスマンの多い都会ブリスベン。1泊で充分だ。
今日しか街を見る時間は無いからと、街をくまなく歩き回った。ここはバイロンやサーファーズとは違って少し肌寒い気がしたけど、 シドニーよりは暖かいし、クイーンズランドだし、シドニーを出てから昼間は半袖で過ごして来たため、気分はすっかり夏気分になっており、肌寒さを無視して半袖で歩き回った。 油断していた。夕方から喉が痛くなり、かなりしんどくなってきた。フラフラしながらバッパーへ帰り、ベットに倒れ込むように眠りについた。
1時間程眠っていたのだろうか。目を覚ますと益々ひどい喉の痛みとだるさを感じる。 完全に風邪を引いたようだ。暖かくしなければと思い、ばばシャツ、セーター、トレーナーという、持っている暖かそうな服をすべて着込み、 食欲は無いけど栄養を取らねばと思い、さっき街で買ったオレンジを食べ、日本から持って来た風邪薬の「ルル」を飲んで再びベットに入った。 しかし熱も出てきたようで、しんどさの余り眠れない。
「しんどいーうぉー」と1人真っ暗な部屋のベットでうなされる。孤独だ。 同室の人達は皆で河原にバーベキューをしに行くと言っていたので居ない。クミコさんが「一緒に行く?」と言ってくれたが、 明日でここを出るので街を歩きたいからと言って行かなかった。
シドニーで年末にバッパーに泊まった時も、こうして熱にうなされたなーと思い出していると、「あ!あの時日本語医療センターで貰った 解熱剤がまだあるじゃないか!」と思い出し、オーストラリアの風邪にはオーストラリアの薬じゃないと効かないに違いない!と思い、 カバンから解熱剤を取りだし、飲んだ。
すぐに効くはずもなく再びベットでうなされていると、外から花火の上がる音が聞こえた。花火が見たい。でも、しんどくて動く気力もない。 ベットの中、ただ花火が打ち上げられる音だけを聞く。シドニーにいた頃、イースターショーの花火を「ラウンドをするぞ!」 という願いを持って見ていた時に「次はどこで花火を見るのだろう」と思っていたけど、まさか熱にうなされ1人ベットの中で音だけ聞くとは・・・・。
そしてしばらくすると解熱剤の効果で熱も下がって来たのか、深い眠りに着いた。