サーファーズには、このホームページを通じて知り合った、なっちゃんがいるので連絡をして 夜ご飯を一緒に食べることになった。会うのは、なっちゃんがラウンドでシドニーに来た２月ぶりで２回目だ。 そういえば、あの時はなっちゃんの泊まっていたバッパーで皆で飲んで飲んで、私は飲みすぎて 物凄い酔ってトイレで吐いて「おえー気持ち悪い」と思いながら、そのまま眠りにつきかけて 長い間トイレに閉じこもっていたため、心配したなっちゃんの友達に、 ドアを無理矢理開けて救出されたという大変迷惑な行動を取った・・・。初対面にして、そのような行動を取るとは 恐ろしき酒の力。いや、あれは「これは甘いお酒やー、ジュースみたいや！」と馬鹿にしてガブガブ飲んだお酒が 思った以上にアルコール度数の高いお酒だったから悪いんだ！と言い訳。本当に大変ご迷惑をおかけしましたと、今更ながらこの場を借りて謝罪。

今回はもちろんそのようにお酒を飲んで騒ぐなどと言うことはせず、 なっちゃんの友達の家で、ご飯を作って食べた。なっちゃんはいっぱい友達がいて、スゴイ仲良しグループみたいな感じで 楽しそうだった。あと何泊かサーファーズにいるつもりなのでまた会いましょうと、なっちゃんと別れた。

そしてバッパーに帰ると同室のアメリカ女性が部屋に女１人と男２人の友達を連れて来ていた。 「わお、居辛いよ！」と思いながら、荷物の整理をして、さて煙草でも吸おうと思いベランダに出て煙草を吸っていると アメリカ女性の友達のうちの1人が煙草を吸うためにベランダに出てきた。

煙草だと思っていた。
しかし、「Do you somoke　マリワーナ？」と 言いながら、煙草だと思っていた物体を差し出してくるではないか！！
「わお、マリファナかよ！マリワーナと発音するのか」と感心。

マリファナと言えば、日本にいる時は そんなもの吸うなんて遠い世界の事で、私には関係ないと思っていたけど、オーストラリアに来てみれば吸っている人は普通にいて、 「え？吸ったことないの？」と驚かれる始末である。どうかしている。
友達は「東京の人は、普通の人やオタクみたいな人でも マリファナなんて普通に吸ってるよ」とまで言っていた。それは言いすぎとちゃうの？と思ったけど、そういうものなんですかね！？
もちろんオーストラリアでマリファナが合法というわけではない。しかし、これだけ悪びれるわけでもなく吸っている人のいる環境の中にいると 感覚もおかしくなってくる。「マリファナを育てることは合法らしくて、知り合いのオージーが育ててるから私も育ててみようかな」なんて 言う友達もいる始末だ。常識があって、自分の考え方も持っていて、しっかりしている友達だったので少しショックを受けた。 マリファナは悪いものだ！吸わない！なんて考えているのが馬鹿馬鹿しくもなったけど、 吸いたくないし、嫌だから私は吸わないと決めていたし、吸っている人を軽蔑していた。

そして目の前に差し出された、マリファナ。
「吸うわけないやろ！このアホが！」と思ったかと言うと、そうではなく「お、これがマリファナか！どういうものか試しに吸ってみたいなー。 ちょっとぐらい吸ってみてもいいだろう。」という声が心の中で囁いた。 しかし、「あかん、あかん！やめとき！」という生真面目で頭が硬いようで意志の強いような度胸がないような声が勝ち、 質問されてから約１０秒の葛藤を経て、「ＮＯ！！！！！！」という答えを発した。

煙草を吸い終えて、ベットで雑誌を読んでいるとラリったアメリカ女性や友達が絡んできて 大変であった。最低であった。お酒の飲めない人に、私が酔って絡んだ場合、こういう不快感を感じるのかなーなどと思いながら、 とても不快だった。お酒で酔うのも、マリファナでラリるのも、同じ感じの快楽なのだろうか？ それなら私はお酒だけで充分だ。煙草もあるし。

一緒に吸ってラリっていたら楽しかったかな？という声が心の中で囁く・・・はずがない。 絶対吸わないとさらに強く思い、吸っている人を軽蔑し続ける事となった。しかし、そんな事を言っていたらオーストラリアで出会う人の 大多数を軽蔑することになってしまうけど・・・。

後に出会った友達が、「マリファナは吸ったことがあるけど、あまり自分には合わないし、もう吸わない」と言っていた。 始めから敬遠せずに自分でどういうものかを知ってから、やるなり、やめるなりする事が一番いいのかもしれないと思った時、 勧められたマリファナを吸っておけばよかったかなーと初めて思った。