ツアー2日目。5時起床。今日はエアーズロックのサンライズを見に行く。 眠い目をこすりながら、昨日散らかしたキャンピングプレースの掃除をし、朝食を食べ、バスに乗って、 サンライズを見るポイントへ向かう。サンセットの時と同じく、そこには既に、日の出を待つ、たくさんのツアー客がいた。
|
Ayers Rock Sunrise |
そして、サンライズ。朝日に照らされ、赤く染まるエアーズロック。(こんなに綺麗な写真は残っているが、 日記には「たいして感動もなくサンライズ終了。」と記されている。多分、眠かったせいだろう。と、自らフォロー。) 再びバスに乗り、もっとエアーズロックに近付いて行く。ついにエアーズロックに登れる!とワクワクしながらバスを降り、みんなについて歩いていく。 なんかエアーズロックの周囲を歩いてるけど・・・もしや、これってフモトめぐりちゃうの?そういえば、ガイドのマークや 何人かのメンバーの姿が見当たらないけど・・・と疑問が沸き、日本語ペラペラのアメリカ女性に聞いてみると、 「今日は風が強いから、多分登れないみたいよ。でも、もしかしたら登れるかもしれなくて、行きたい人は、サンライズのときにバスから降りちゃだめ だったのよ」ということであった・・・。マークの説明を全く理解せず、聞き流していた私であった。
「何ーーー!?エアーズロックに登ることが目的やったのに!!来た意味がないやん!!なんやねん!!!」と、 自分が悪いくせに文句を垂れ流しながら、フモトめぐりをしていると、マークが走って来て「風が弱くなったから 登れるようになったけど、今からでは頂上まで登る時間はないし、半分の所で下りて来なあかんけど、 登りたい奴はいるか?」と言った。「やったー!登る!登る!上まで登ってやる!!」と、張り切り、興奮する私。 私、マサヨ、広島青年、小柄なアイリッシュの人がバスに乗り込む。 エアーズロックの登頂口へ向かうバスの中で、エアーズロックに登ったアキから譲り受けた、でこぼこ付きの軍手をはめた。
エアーズロックは、オーストラリアの先住民アボリジニの人々にとって神聖な場所であり、登ってはいけないと彼らが主張していようとも、 私は登りたい!登って、頂上から360度に広がる地平線を見たい!!そのために、ここへ来たんや!! という熱い思いと、興奮のもと、登り始める。はじめから、かなり急な斜面。意外にも、キツイ!マウントオルガの ハイキングのときのように、ゼエゼエと息切れが止まらず、「もうあかん!」と、手すりに辿り着くまでの急激な坂の手前で 休憩。一緒に登ってきた広島青年は、一人上へと向かって登って行った。
マサヨと共に、しばらく岩陰にすがるように休憩。 回りの様子を見ていると、手すりに辿り着くまでの急激な坂を登ることに苦闘している人が多くいた。 日本人のおっちゃんおばちゃんが、「こうやって登るといい」と、外人に対しても日本語で親切に教えていて、 その陽気さに笑った。その急激な坂を登る勇気も、体力も持ち合わせていないと確信した私は、この地点でギブアップ!早っ!! あんなに張り切っていたのは、たったの数分前の出来事なのに。
多くの人が、ここで少しの休憩を取ろうと立ち止まるが、そんなに多くの人が立ち止まっていられるスペースはなく、 私たちは、かなり邪魔者だったに違いない。ほんの少し登ってきただけではあるが、ここでもかなりの高さがある。 立ち上がる気力も、下りていく力も既にない私たちは、彼方に小さく見えるマウントオルガと、何もない大地を途方に暮れて 見つめながら、長居した。
|
エアーズロックに登るのを諦めた地点からの景色 |
そうこうしているうちに、広島青年が下りてきた。上までは行っていないが、結構高いところまで登ったらしく、 相当怖かったらしい。ギブアップして、よかった。諦めた記念に、写真撮影をして、下りることにした。 下りも怖く、登るもんじゃない!と強く思った。
下からエアーズロックに登る人々を観察していると、フモトめぐりをしていたメンバーたちが帰って来て、 全員揃ったところでアボリジニの書いた壁画が見られる遊歩道へ行く。洞窟のようなところで、壁画についての 説明を受けるが、私は途中からトイレへ行きたくなり、壁画どころじゃなくなり、駆け足でバスへ向かった。 しかし、バスにも、近くにもトイレは無く、物陰に隠れられるような場所も無く、この後行く、カルチャーセンターまで 我慢することとなった。