ツアー3日目。ツアー最終日の今日は、「オーストラリアのグランドキャニオン」とも呼ばれるらしい、キングスキャニオンへ。朝7時から「ハイキング」開始。 峡谷を登り、1周するコースと、峡谷の谷を歩く、Easyコースがあるらしく、 「Easyコースに行きたい人は言ってくれ!」とマークから説明があった。 「Easyコース?年寄りの行くコースやろ!」と、説明を聞き流し、これから見られるはずの、壮大な景色にワクワクしながら、 岩を登りはじめる。
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Kings Canyon | Easyコースへと下っていく地点 |
案の定、ゼエゼエと息切れが止まらない。めっちゃキツイ、めっちゃしんどい、まだまだ登っていくみたいやけど、 どういうこと?エアーズロックに登る体力もなかった私に、キングスキャニオンは無理やわ、あかんわ! ということで、すっかり諦めることが身についた私とマサヨ。1周するコースと、Easyコースとの分岐点で、マークに「しんどいから、Easyコースに変更するわ」 と告げると、それを側で聞いていた天野っちの彼氏が「昨日ビールを飲みすぎたからや」と、すかさず言い、笑いが起こる。カナディアンジョーク万歳。年寄りコースとバカにしたEasyコースへ行くのは、私とマサヨとおばちゃんと天野っちの4人だけ。 他のメンバーは全員一周コースへと登っていった。みんな体力があるなーと感心してみるが、普通の体力があれば行けるという 噂である。私たち、相当なヘタレらしい。
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Easyコースの道。らっくらく! | もののけ姫の世界 |
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一周コースは、あの岩の上まで行くようだ |
岩を登る箇所も、坂道もない、平坦なEasyコース。ただ歩くだけでいい。なんて素晴らしいEasyコース。 峡谷の谷を行くコース。上を見上げれば、大きな岩々が見える。大きな木や石のある道を、「もののけ姫が出てきそうな感じやなー。 年寄りコース、いい所やん!」と言いながら歩き続け、 早々とハイキングを終えた私たちは、スタート地点に戻り、みんなの帰りを待つ。
一周コースは、約3〜4時間かかるらしい。私たちは暇を持て余し、ここまで来たのに登らなかったことを、少し後悔しつつ、3時間程待った。 すっかり待ちくたびれてしまったが、帰ってきたメンバーたちは、もちろんそれ以上にくたびれていて、汗をびっしょりかいていた。 くたびれたメンバーを乗せてバスは再び走り出し、芝生の広がる公園のようなところでランチタイム。 マーク持参の調理道具と材料で、みんなでケバブを作って食べる。私たちは、一周コースに行ってないくせに 食べまくった。
ツアーの全ての工程を終え、あとはアリススプリングスへ向けて帰るだけとなった。 帰りのバスでは、苦楽を共にして、すっかり打ち解けたメンバーたちがゲームをやりはじめたが、 私とマサヨは寝たフリをして、参加しなかった。「登ってもいないくせに、寝るなよ!」と誰もが思ったことだろう。
しばらくすると疲れ切ったメンバーたちも眠りに着き、夜7時すぎにアリススプリングスに到着した。 それぞれのバッパーへ寄り、一人、また一人とメンバーたちはバスからいなくなる。 しかしこれで終わりではない。今日の夕食もツアーに含まれており、打ち上げのような形で、メランカロッジというバッパーに再び集まることが 決まっている。