このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

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Darwin -4-29-31,Aug
Darwin City Lodge
Whoop Whoop B.P $18

暑い中、ダーウィンの街を歩き回り、ナイトマーケットにも行き、ヘロヘロになった1日が終わった。 今夜も8人ぐらい入れる、MIX(男女混合)の広い部屋で、眠りに着く。

真夜中、寝ぼけながら、蚊にかまれたらしい足をボリボリと掻きむしる。 2段ベットの下を陣取って寝ている、私のベットの傍らに人の気配を感じ、足を掻きむしりながら横を 見る。 そこには、おっさんがいるではないか!!! しかも、上半身裸ですけど!!しかも、下半身にはタオルを巻いていらっしゃるだけの様子ですけど!!! こっちを覗き込んで、「$%&×*=#!!!」と、何か言ってますけど!! 寝ぼけて聞き取れずに、「は??え??」と日本語で返すと、また何か言ってる!! え?また歯軋りについての抗議ですか?何ですか??っていうか、その格好は何ですか?? え?襲われるのですか?

寝ぼけた頭の中で様々な思いがよぎり、再度おっさんの声に耳をすませば・・・。 「かいたらあかん!かいたらあかん!!!」というようなことを言っているではないか。 ああ、足をかきすぎってことか。歯軋りじゃなくてヨカッタ、襲うわけないか、と安心し、「OK!OK!!」と返事すると、おっさんは自分のベットに戻って行った。 おっさんのベットは、私のベットの向かい側(と言っても、広い部屋なので結構離れている)の、同じく2段ベットの下で あった。私の、激しく掻きむしる様が、相当気になったのだろう。 かなり驚いたが、掻かないように努力して再び 眠りに着こうとする。

しかし、おっさんは、またやって来た。しかも、薬を片手に持って。 頼んでもいないのに、おっさんは私の左足を手に取り、ふくらはぎ全体を揉みこむように薬を塗りだした。 呆然とすると共に、ちょっとした恐怖を伴い、何を言い返すこともできずに、 「右も」と言うおっさんに、右足にも同じく薬を塗り込まれた。 そして満足したおっさんは、「かいたらあかん!!」と最後に一言、言い放ち、自分のベットへ戻っていった。

恐怖を感じた私は、明日はこのバッパーを出ようと決意しながら、再び眠りに着いた。

次の日の朝、8時半に目が覚め、キッチンへ行くと日本人の女の子が朝ごはんを食べている。 それこそが、目当てにしていた「無料の朝食」であると教えてもらい、しかしもう売り切れたらしいので、 少し分けてもらった。その女の子としゃべっていると、今日このバッパーを出て、友達のいるYH(ユース)へ行くということなので、 私も一緒に移動することにした。

荷物をまとめ、バッパーの前のベンチに座り、YHまで送ってくれるというバッパーのバスを待っていると、 昨夜の上半身裸のおっさんが(服を着て)通りかかり、私と目を合わせると、「かいたらあかん!!」と、良い笑顔で言って 去っていった。ただの、いいおっさんだったのかもしれない・・・。でも、もうMIXの部屋は嫌なので、 YHでは「Female dome(女部屋)に入れて!」と言い、無事女部屋に入ることができた。 そして、このあと続いていく旅の中で、MIXの部屋に宿泊することはなかった。

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