バッパーへ帰り、ぐったり疲れて日記を書く。昨夜はバスでの宿泊で疲れたし、だるいし、めんどくさいし、 今日から3日間見れるという、「月の階段」を見に行くのはやめようと、一眠り。目が覚めて、やはり見に行かねばと思い直し、再びタウンビーチへ歩いて行くことにした。 一人で見るのは寂しいので、「月の階段の頃にはブルームに居る」と言っていた、リフトの旅をするなっちゃんに電話をすると、 タウンビーチ沿いのキャラバンパークに泊まっているらしく、合流させてもらうことになった。 タウンビーチへと歩いていると、おじいちゃんから電話があり、「歩いてるのを見たで!」と言う。 そして、懐かしいリフトメンバーを乗せた車で通り過ぎて行った。乗せてくれよ!!
なっちゃんと、リフトのメンバー3人と合流し、「月の階段」がよく見えるらしいポイントへ行くと、 真っ暗な中、たくさんの人たちが場所を取って座っていた。まるで、これから花火大会が始まるかのようであった。 そして、あちこちから聞こえる日本語。あちこちから聞こえる、偶然の再会を喜ぶ声。私も、カナナラで会った ユウコさんに出会った。みんな、「月の階段」に合わせて一挙にブルームへ集結している模様。
なっちゃんのリフトメンバーたちは、旅途中で何度か出会ったという2人組のライダーとの再会を果たしていた。 車やバイクで旅する人たちは、バッパーよりもキャラバンパークに宿泊することが多い。車で旅するピッキング仲間のタカシ に会ったことはないかと聞いてみると、ライダーの1人、マンタさんがターキークリークのキャラバンパークで会ったと言った。 旅人の世間は狭い。そしてマンタさん情報によると、タカシはもうブルームに来ているらしい。
この日、「月の階段」は、月が雲にかくれてだか、どうだか忘れたが、綺麗に見えなかった。ちなみに、何度も出てくる 「月の階段」とは、「夜の干潮時、水平線すれすれに月が現れ、月の光が干潮の浜を照らし、 あたかも光の帯が月へと続く階段のように見える」(地球の歩き方から引用)ものである。(最近、引用しすぎ)
「月の階段」が見れなかったことに肩を落とし、すぐそばで祭みたいなものがやっていたので行ってみる。 露店が立ち並び、大勢の人で賑わう。ウロウロと見て回っていると、 賑やかな音楽を演奏するステージに、腕組みをして聞き入っているタカシを発見した。噂をすれば、なんとやら。 先ほど噂を提供してくれたマンタさんも来て再会を喜び、ちょっと話したところ、明日にはブルームを出るらしい。
祭を冷やかした後、なっちゃんのリフトメンバーの一員になったかのように、キャラバンパークへ行き、夜ご飯を一緒に食べた。 メニューは、一人旅ではなかなか食べる機会などない、お好み焼き。そして明日はケーブルビーチへ行くというので、 一緒に連れて行ってもらうことにして、バッパーまで送ってもらった。車って便利。