タウンズビルを出たバスは、いよいよオーストラリア内陸部へ!今までの景色とは大きく違う、内陸の風景。 果てしなく続く、乾いた陸。でかい牛。あちこちにある、山のようなアリ塚。広い空。 見たことのない景色に興奮。しかしバスの中では、ほとんど爆睡していたが。 |
街からも煙突が見える |
12時間近くバスに揺られて到着した、鉱山の街マウントアイザは、K−MARTやコールスもある予想以上に大きな街。 既に辺りが暗くなったバスターミナルからは、いくつもの煙突と、工場の光が綺麗に見えた。 オーストラリアには、宮崎駿監督アニメの舞台となったと噂される場所がいくつかあるが、ここは「”天空の城ラピュタ”の パズーが働いていた鉄工所」の模範となった場所だと噂される。
ここマウントアイザでは、有名な「ブルーレイクツアー」というものがあり、 Travellers Havenというバッパーに泊まれば、連れて行ってもらえると「地球の歩き方」にも書いてあり、アキからも実際に行ったという 情報をもらっていた。バスターミナルにいる日本人の女の人に「あれがバッパーの迎えのバスよ」と教えてもらい、 無事、噂のバッパーに到着。
バッパーのキッチンで夕食を作っていると、カップルがいて、フレンドリーにしゃべりかけてきてくれた。 二人は、西から旅をしてきて、つい最近まで、テナントクリークのバッパーでフリアコ(宿代が無料になる代わりに、宿の掃除などの仕事をする)を していたらしい。これから行く、西側の情報を色々教えてもらった。中でも一番のお勧めは、 ポートヘッドランドにあるバッパーが主催する「カリジニ国立公園ツアー」で、崖を登ったり、足のつかない川を15mも泳いだりという 2泊3日のツアーで、あまりにハードなため「仮死(カリジニ)ツアー」と呼ばれているらしい。うまいこと言うな。 また、ブルームで「月の階段」を見ようと思うと、人が大勢いるし、バッパーも満員だが、ポートヘッドランドからも 「月の階段」は見れるらしく、穴場だということだった。
仮死ツアーの楽しそうな話に、行きたいなーと思うが、そういえば私は泳げなかった。 でも行ってみたい。カカドゥと、仮死、どっちへ行くか迷う。「地球の歩き方」に 教えてもらった情報を、次々と書き込んでおいた。 その仮死ツアーと、テナントクリークのデビルスマーブルスツアーと、ここのブルーレイクツアーが、「ワーホリ3大ツアー」と 呼ばれているが、実は「3大エロおやじツアー」であるという、くだらない情報まで書き込んである。
ケアンズから同じバスで、タウンズビルのバスターミナルでギターを弾いていた、ギター青年も、このバッパーに居た。 ギター青年は、今日ブルーレイクツアーへ行ったらしく、話を詳しく聞いてみると、あのおじいちゃんも一緒だったようで驚いた。 自分の車で、何人かでリフトの旅をしているおじいちゃんは、今日の夕方頃にここを出て行ったらしく、入れ違いとなったようだった。
私は明日、ブルーレイクツアーへ行き、夜のバスでアリススプリングスへ移動する。急ぎ足の旅、問題は、どこで洗濯をするかという 現実的なことである。