このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

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韓国 4 


おいしい夕食とビールで満腹になった私たちは、工程表通り、東大門市場へ向かった。もちろん李さんのガイドするバスに乗って。 先生らしき2人のおっさんは、私たちとは違う工程で、キックボクシング?それはタイか。何だったか忘れたけど、格闘技みたいな ものを見に行くらしい。同じバスに乗って、私たちは東大門市場で下ろされた。ごみごみとして、人がいっぱい、車がいっぱい。 そんな中を歩き、「ここで8時に待ってて下さいね!それまで買い物を楽しんでね!」と言って、李さんはバスへ戻って行った。 これから2時間半ほどのフリータイムだ。

若者の天国?ファッションビル

東大門市場には、ファッションビルと呼ばれる大きなショッピングセンターのようなものが3つ建ち並んでいて、 若者で賑わっている。日本で言う、渋谷なのか?ここは。ファッションビル前の広場のステージには、若者に人気のダンスグループ らしき青年たちが踊っていて、若者が黄色い声援を送る。もちろん、私たちには誰だか分からない。 その興奮に混じりたいけど、混じれない。その雰囲気だけを味わい、写真を撮ってみる。

こうなったら、ファッションビルでショッピング三昧だ!ところせましと、服が並べられ、日本のショッピングセンターとは 雰囲気が違う。どちらかと言えば、市場という感じだ。しかし建物は、近代的なビル。秋も近づく今日このごろ、茶色系の服がたくさん 並べられていて、華やかさに欠ける気もしたが、秋なので仕方ない。ソウルに行った友達の話では、ファッションビルで安く服が買えるという 事だったので期待していたが、日本とは少し趣向の違う服ばかりで、私とナカちゃんは、「どうよ?いいのあった?」「うーん、微妙・・。」 と、意見が統一したため、買い物はやめることにした。

さて、今までは何となくというか、どう考えてもツアーという形に、というか李さんというキャラの強すぎるガイドさんに 翻弄されるばかりのソウルの旅のはじまりだったが、今はフリータイム。自由に行動してもいいんだ。何をしてもいいんだ。 私たちは自由だー!まるで、個人旅行かのように、まるでバックパッカーかのように、まるで異国を旅して1年経つ旅人かのように、 僕らは自由に歩き回れるんだ!と私は一人で空想した。多分、夕食で飲んだビールのせいだろう。心は異国らしさを求めていたのだ。 近代的なビルには興味はねぇーんだよ!というわけで、あてもなく町をブラつくことにした。

東大門市場(トンデムンシジャン)。ファッションビルは近代的だが、一歩踏み出すと、名前から想像する「市場」のイメージ通りの 雰囲気を味わえる。道ばたで、歩道橋の階段の隅で、地下道への階段の隅で、歩道橋の上で。カバンの店、くつの店、衣類の店、 食べ物の店。あちこちで、様々な店を出す人々。無表情に店番をする人々。夕食で満腹な私たちは、おいしそうな食べ物の匂いにも惹かれることなく、 ただ店の様子を見るだけだった。

上の写真は、「東大門」である。あの建物の中を見物しよう!と東大門めざして歩いたのだが、 車の通りの激しい道路の真中にある東大門に近づくことはできなかった。あれは入れないものなのだろうと勝手に納得して、 遠くから写真に収めることで満足した。

薄暗い中、バスが走るブラブラとあてもなく、韓国らしさを求めて歩き続ける。ハングル文字の看板、ハングル文字で行き先の書かれたバス。 そして次第に薄暗くなっていく、東大門市場。ファッションビルの場所を見失わないように、歩く。 市場らしい活気がない通りに入ったら引き返し、ここはさっきも通ったななどと話し、歩き続ける。 私は、タイへ行って味わった時のような、アジアの活気!市場!屋台!そういう雰囲気を味わいたかった。 でも、ここ東大門市場ではその雰囲気を、あの時のような興奮を味わうことができなかった。

歩き疲れて足がクタクタになった私とナカちゃんは、集合場所であるファッションビルの前まで戻り、広場に座りながら 行き交う人々を眺めて、集合時間までの時間を過ごすことにした。夜になると少し肌寒いが、私たちは半袖しか持っておらず、 ブルブル震えながら、さきほど飲んだビールから来る眠気と戦いながら、李さんを待つ。 朝方まで、営業を続けるというファッションビルの周りは、まだまだ若者で溢れかえっている。
かなり待ちくたびれた頃に、李さんと、格闘技の観戦に行っていた先生らしきおっさん2人を乗せたバスがやってきた。 「買い物はしましたか?」と聞く李さんに、私たちは、寝ぼけマナコで「してません」と答えると、「えぇー!どうしてー? いっぱい服あったでしょー」と驚きの様子であった。朝から夜までテンションの高い李さんに対し、眠くてクタクタな私たちは、それ以上答えることもなく、 ウトウトしながらバスに揺られてホテルへ帰りついた。

2日目の明日は完全な自由行動。3日目、空港までガイドしてくれる人は 李さんとは違うガイドさんだ。あまり関わることのできなかった、先生らしきおっさん2人とも、翻弄され続けた李さんとも今日でお別れ。
でも、まだピンと来ない。ソウルの魅力も、出会いと別れも。

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