このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

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学校 -1-


 11月20日。今日から語学学校へ通う日々がはじまる。シドニーに到着してから心細い日々を送っていたけど、 学校へ行ったら友達もすぐできると聞くし、これで安心だ。学校は朝9時スタート。クラスには8人の生徒がいて、そのうち4人が日本人。 クラスに入ると、すでに席についている人がいて、これは日本人?かなと思われる女の子に「この席あいてますか?」と聞くと「うん」と笑って 教えてくれた。全員が今日から学校スタートというわけではなく、2週間に1回あるクラス替えによって、レベルが上がったり下がったりするので、 もう1ヶ月通ってる人も、今日からスタートな人も、同じクラスに混じっている。その女の子は、私と同じ今日スタートの人だった。

 いきなりテンションの高い、小さくておしゃれな女の先生が教室に入ってきて、いきなり授業がはじまった。本当に会話中心の学校で、今週は カフェに行く場面の練習とか、仕事の面接に行く場面の練習、とか、決められた設定に応じた会話の練習をする。先生の名前はミリアン。すごいいい先生で、 分からなかったら、よく聞いてくれるし、間違えてもいいからどんどん英語をしゃべらせようとしていた。日本人が教室に4人、韓国人が1人、中国人が2人、 台湾人が1人。それぞれの母国語で話してしまうと、ミリアンは怒った。英語しか使えない、教室の中。1日目で、ほとんど理解できなかったけど、 なんとか休み時間になった。

授業に遅れて来た、やる気のなさそうな日本人の人がいて、その人と休み時間にしゃべってショックを受けた。その人は、はじめケアンズにいたけどシドニーに移動してきて、 この学校に2ヶ月程通ってるらしい。ケアンズに長い間いたらしく、「じゃあ英語はもう結構しゃべれるん?」とか「オーストラリア人の友達できたん?」と聞くと、 「オーストラリア人の友達は作れなかった。日本人、韓国人の友達はいっぱいいるけど。」と言ってた。今も、日本食レストランでバイトをしていて、英語がなくても働けるというようなことを言っていた。 かなりやる気のない人で、休み時間が終わったら帰ってしまった。その姿にショックを受けた。

 休み時間後の授業もなんとか終わり、12時で学校は終了。今日までは1人でご飯を食べてたけど、今日からは学校の友達とランチやー!と思っていたのに、 同じクラスの人達は、授業が終わると、ささーっと帰ってしまった。仕方なく、1人さみしくランチ。

Hyde Park
ハイドパーク 木が茂る綺麗な道


CITYにハイドパークという綺麗な大きい公園がある。ここは既に私のお気に入りの場所となっていた。 ひとりでハイドパークへ行って、ベンチに座っていると、おっさんが隣に座ってきてしゃべりだした。

なんや?なんや?と思ったが、英語の勉強にもなるかなと思ってしゃべっていたら、 「地中海から来た」などと言っており、とても怖かった。引きながらしゃべってると、ベンチの前を日本人らしき人がチラチラこっちを見ながら通りすぎた。 地中海のおっさんをよく見ると、服が破れている。これはもしかして浮浪者の方?怖くなって、「行かなあかん所がある」と言い残して逃げた。ショックでフラフラ歩いてると、 さっきベンチの前を通りかかった人が「大丈夫ですか?」と言ってきた。今頃言っても遅いんじゃ!と思った。その人は留学生らしく、私が日本の情報センターを探してると言ったら どこにあるのかを教えてくれた。「大丈夫ですか?」と言われたことが、とても情けなくなって、ブルーになった。

 今日は学校で友達もできなかったし、ランチもひとりで、浮浪者としゃべって、もう嫌だ。私はやって行けるのだろうか、大きな不安が押し寄せてきた。もう帰りたい、日本に帰りたい。 嫌なことがあると食いに走ってしまう私は、帰り道のスーパーでチョコレートを買って、ゲストハウスの近くの公園で食った。甘すぎてまずかった。 もう、帰りたい、帰りたい、泣きながら、まずいチョコレートを貪り食った。

さっそく、ホームシック。

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