たびたび酒を飲んで騒いで誰彼かまわず絡んで、夜中まで語っている日々を過ごすうちに２０世紀最後の日、３１日になっていた。 そうそう、オーストラリアではビールも安めだけど、ワインがこれまた安い。３リットルのワインが＄９〜＄１２で買えてしまうのだ。この３リットルワインを一つ買えば、大勢で飲み明かせる。楽しい。 しかも安いワインなので悪酔いして、さらに楽しい。

カウントダウンの花火は、ハーバーブリッジにすごい仕掛花火があるという噂だ。一番綺麗に見えるポイントはボタニックガーデンの先のミセスマッコーリズポイントと言うところらしい。 バッパーの近くから見ても、少し遠いけど綺麗に見えると言われたが、せっかくだから一番綺麗に見えるポイントで見たい。タカコさんはバッパーの近くで見ると言ったが私は学校の友達やヤスコさんや この前パブで絡んで仲良くなった人や、その友達とか予想外に大勢でカウントダウンを迎えることになった。夕方６時頃に皆で集合して、ボタニックガーデンを目指した。しかし私達は甘かった。夕方６時すぎに行って いい席が取れるはずもない。それどころか、ボタニックガーデンは人が多すぎて、もう入れないように規制されている。どうしようかと途方に暮れているうちに夜９時になり、花火が上がった。２１世紀まであと３時間だぜ！という 花火が１０分ほど繰り広げられた。

その後、私達はダーリングハーバーのピアモントブリッジという所へ行き、ここでカウントダウンを待つことにした。大人数での行動で皆イライラしている。ビールが飲みたいのに パブは混んでいるし、道端で酒を飲んではいけないこの街ではビールの飲み場所がなかった。やっとパブに入れた。イライラの募った学校の友達は「テキーラ」を注文し、出てくると同時にイッキに飲み干した。まわりから歓声が上がった。 かっこよかった。

　ピアモントブリッジで、しゃべっているうちに２１世紀へのカウントダウンが始まった。あのＡＭＰタワーに数字が出てカウントダウン！「・・３・２・１」