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シェアハウス-1-


 2001年1月1日に、やっとシェアハウスに引っ越した。やっと持てた自分の部屋。自由な生活の始まりだ。シェアハウスを探す道のり。それは 私にとって、結構長いものだった。

それより、シェアって何?って思う方もいると思うので説明します。一人でアパートや家を借りて住むなんて、とても高くてできません。 それを2〜3人で借りると安く済む!何人かで住むことをシェアすると言います。

シェアの中にも、「ルームシェア(一つの部屋を2人以上で使う。いくら仲良くてもずっと一緒だと仲が悪くなる。)」や、「リビングシェア(リビングが自分の部屋。全くプライバシーも無し。)」 などもあり、自分1人の部屋を持つよりは安くつきますが、気を遣って大変そうな気がしました。私は1人部屋で探すことにしました。

 シェアハウスを探す方法。一つ目。日本の情報センターに行けば、掲示板があり、そこに「シェアメイト募集!」という張り紙がしてあるので、その中から自分の条件に合ったものが みつかれば電話をしてから実際に見に行く方法。

2つ目。日本人向けの情報誌のシェアメイト募集コーナーで探して電話して見に行く方法。

3つ目。シドニーモーニングヘラルドというシドニーの新聞の 何曜日か忘れたが週に2回程、シェアメイト募集の記事がたくさん掲載される日があるので新聞を買って探して電話をして見に行く方法。

4つ目。友達に「シェアを探してるんやけど、いいの知らんー?」と言い、 情報をもらう方法。

私が探した方法は、それぐらいです。不動産屋に行くという方法もあるだろうけど、私はやっていないので、よく分かりません。

 日本の情報センターの掲示板に貼ってあるということは、シェアメイトの中に日本人がいる可能性が高い。日本人のみで住んでいる可能性も高い。 私は、せめて家でだけでも他の国の人と英語で会話をしたいと思っていたので、シェアメイトが全員日本人という状態は絶対に嫌だった。 CITYから離れると、それだけ家賃も安くなる。治安の悪い地域は家賃が安い。シドニーでは、ハーバーブリッジを渡った、ノースの地域が治安が良いと言われており、 ノースに住んでいる日本人は結構多いらしい。なんとなく、ノースで探すことにした。ホームステイもノースだったことだし。

 オージーとシェアする。オージーとシェアしてる人が羨ましかった。私は電話をして見に行くところは、いつもオージーじゃなかった。日本人か韓国人か中国人だった。 シドニーモーニングヘラルドで探して電話をした時、電話をしたとたん、ペラペラペラペラーと早口の英語でしゃべりまくられ、全く聞き取れなかった私は、何も言わずに「がちゃ」と電話を 切った。「常識がなっとらん!」と怒られそうだが、小心者なので切ってしまいました、すみません。

英語が母国語の人と電話するのは、英語力の無い私には無理だった。それに比べて、母国語としない人達は、何度間違えてもちゃんと聞いてくれた。でも、英語を母国語としている人の中にも ちゃんと聞いてくれる人もいたが、なんか怪しいなーと思ってしまい、そいういう所は見に行く約束をしときながら結局すっぽかしたりしていた。最低だ。小心者とか言う問題じゃない、情け知らずだ。なんてことだ。

 地域はノース、オーナーは日本語も少ししゃべれるオージー女性、かわいいくて小さい子供がいて、家賃週$115とノースにしては安く、1人部屋。そんなシェアハウスにめぐり合えたのは、 12月に入ってすぐだった。これは英語を勉強するのに抜群の環境だ。部屋も綺麗だった。子供はかわいいし。決めた!と私は思ったが、そううまくはいかない世の中。 私の前にもう1人見に来ていた人がいて、その人が気に入ったが、今の家を出れるか分からず、2週間待ってくれと言っているらしいのだ。 もし2週間後にその人が入居するのが無理だったら、私が入居できることになるから、待ってくれと言われた。私はこんなにも条件の揃った家を発見してから すっかり家を探す気がなくなってしまい、どうか入居できますようにと祈りながら2週間を過ごした。そして結局入居できず、年末はバッパーで過ごすことになったのだ。

 バッパーにいながらシェア探しをした。2つの候補が上がった。一つ目はノース地域のChatswood(チャッツウッド)駅から歩いて約20分。アパートのような所で週$125、フィリピン人の奥さんと小さい子供が出迎えてくれた。1人部屋で、なかなか綺麗。 前も日本人の子が住んでいたらしく、調味料なども使っていいわよと言ってくれた。

2つ目は一軒屋。一人部屋で週$120。10個部屋があって、いろいろな国の学生などがシェアしている。オーナーは別の家に住んでおり、 うるさく言われる心配もない。友達に聞く話によると、オーナーと一緒に住んでいると、シャワーの時間、トイレットペーパーはどうするのか、夜うるさくするな、など細かい所で問題が出て来て居辛くなるらしい。 2つ目のところは、ノース地域のRoseville(ローズビル)という駅から5分ほど歩いた所にあった。オーナーは別に住んでいるから、好き放題しても何も文句は言われない。いろんな国の人がいっぱい住んでいるらしいので楽しそうだ。

このシェアハウスの見学に行った時、ローズビルに行くのが初めてで、駅に改札があるか確認しようと思い、ローズビルに住んでいると言っていた友達のサチコさんに 電話をしたら、答えは無いとのこと。「え?タカコちゃん、ローズビルのどこのシェアハウス見に行くの?」と聞かれ、答えると、「えええー!」と驚くサチコさん。なんとサチコさんは今日シェアハウスを出るらしく、 その後ガマとして見学に行くのが私だったのだ。シドニーって狭い。オーナーに連れられて見に行くと、シェアハウスにサチコさんがいた。オーナーは中国人なのだが英語に訛りがあって分かり辛い。訛りがなくても私は理解できないけどね、英語は。 サチコさんに時々通訳してもらいながら家の説明を受けていた。日本語でサチコさんに、「この家、住み心地いいですか?」とこっそり聞くと「オーナーは別に住んでいるからウルサク言われないし、自由だよ。あ、でも汚いけどね。 あと、トイレに行く時は皆、各自部屋からトイレットペーバーを持って行ってるからね。その光景がちょっと異様だけどね」とオーナーに怪しまれないように笑顔で教えてくれた。この家はなんだか怪し気だけど楽し気だ。ここに決めた!

しかし、オーナーが一緒に住んでいないということは、家がかなり汚いということを絶対に忘れてはいけない。本当に。

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