このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

WH入門
WH1年間
WH一般教養
MONEY
WH終了
WH BBS
WH LINK
WH TOP
放浪LIFE
-HOME-

仕事-2-


 バイトでのストレスを溜めながら、過食症かと思うほどに食欲のある日々が続いた。友達の家で体重をはかってみたら4キロ増えていた。確かに、肉がすごい。 バイトは、いやでいやで仕方がない。2月になり、他のバイトを探していくことにした。でも次が決まるまでは辞められない。生きていけない。この時すでに銀行残高が1000ドルを切っていた。

もうジャパレスは嫌だ。そう思って探していると、情報センターの張り紙に「旅行会社のホームページ編集のバイト募集」をみつけた。 多分無理だろうけど、一応受けてみよう。そしてメールを送り、日本から持って来ていたスーツを着て、気合を入れて面接に行った。多分落ちるだろう、という感触の面接だった。結果を待つのみ。

 学校の方は、年が明けてからのサボリぐせが抜けず、バイトを始めたため疲れて朝起きれず、ますます行かないようになった。 たまに行っても、さぼってるからもちろんクラスのレベルは上がらない。もうすぐ3ヶ月の学校の期間が終わるというのに、「昨日シドニーに来ました!」っていう人と同じクラスだ。情けない。 これじゃあ、私がシドニーに来たばかりの夢溢れる頃、同じクラスにいたやる気のない日本人の子と同じではないか。自分がとても情けない人間だと実感した。

レベルが上がらないため、ミリアンという先生に長い間教えてもらっていた。レベルが上がるどころか下がってしまった時、ナンシーという新人の先生になった。 ミリアンのクラスの時に、「私はブラピが好きです」とよく言っていたのだが、ナンシーがそのことを知っていて、そんなことまで先生同士でしゃべるのかよ!と不思議に思っていたら、 なんとミリアンとナンシーはフラットメイトだったのだ。「あー、だからブラピが好きって知ってるのかー!」と言うと、2人はおちゃめな笑顔を見せた。ナンシーは熱心な先生で、 教え方はミリアンに比べると少し分かりにくいところもあったけど、一生懸命で、いつも笑顔で、すごいいい先生だ。

語学学校の先生。
左からナンシーとミリアン。

金曜日は、学校のみんなでどこかへ出かけるのだが、今週はビールの注文の仕方を勉強したので昼間っから授業としてパブへ行くことになった。昼間っから ビールを飲む、幸せ。この日はミリアンが先生を辞める日だった。ナンシーまでもが辞めると知り、驚いた。ミリアンはサウスアメリカへ旅をしに、ナンシーはフィルムの勉強をするために 学校へ行くと言った。2人ともやりたいことを実現して、人生を楽しんでいる素敵な女性だ。

ナンシーが、「あなたの新しい仕事、受かるように祈ってるわ。あなたならできる!メールで報告してね!」と言った。そして素敵な先生とお別れした。寂しかった。(ろくに学校行ってなかったくせに)

同じクラスに、定年退職して英語を学ぶためにオーストラリアに数ヶ月の予定で来ているご夫婦のうちの奥さんの方がいて、 パブに行った帰り道に、話をしていると「お昼を一緒に食べに行かない?」と誘っていただき、「え?私今1ドル60セントしか持ってないです。」と言うと、 「そんなー。もちろん出しますよ。」と女神のように微笑んでくださり、おごっていただけることになった。同じクラスの綺麗な韓国人、ミニーも一緒に行くことになった。

何を食べるのかと思ったら!「お寿司でいいでしょ?」なんてスゴイ言葉を吐かれた。「え!はい!」と謙虚なふりして目を輝かせた私であった。手巻き寿司とかじゃなくて、高級な器に入った、にぎり寿司が 私達の前に運ばれてきた。感動した。オーストラリアに来て、一番の贅沢だ。その後カフェに行き、コーヒーまでご馳走になり、この近くに住んでいるとおっしゃるので、 家にまでお邪魔することになった。ウイークリーマンションみたいなホテルで、台所もついていた。すごかった。定年したとは思えない若さを持つご夫婦だ。素敵な生き方だ。かなり憧れた。 年をとっても、挑戦することを忘れてはいけないと思った。でも、すごいお金持ちなんだろうな。

丁重にお礼を言って、さよならして空しくボロ屋敷へ家路を急いだ。

すると、年末年始のバッパー生活で出会ったヤスコさんから電話があり、旅を終えてシドニーに戻って来たと言う。 キンクロのバッパーにいるというので、その夜キンクロに行くことになった。嬉しい再会だ。エアーズロックやパースへ行った話を聞き、 私も絶対エアーズロックの頂上から360度の地平線を見ようと思った。

そのためにも、今は仕事を頑張るしかない。次が決まるまではジャパレスで頑張らな。

仕事-1- シドニーの生活TOPへ戻る 仕事-3-へ

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください