マルティグラのパレード。酔ったオージー達。 人が多くてパレードが見れないので電話ボックスの上や木に 這いあがって見ようとする人達がいて、びびった。

３月３日、マルティグラのパレード。噂によると、本当にすごいらしい。友達は昼から場所取りをしにオックスホードストリートへ向かったと言う。私は、ヤスコと夕方５時すぎに 行ってみたら、すごい人の数で、パレードがよく見えない位置しか確保できなかった。昼過ぎから場所取りをしてた友達を尊敬した。

パレードは、華やかな衣装を身にまとったゲイの人達が踊りながら行進するものだった。 人が多すぎて、遠くからしか見えなかったが、ディズニーランドのパレード顔負けの豪華さだった。きらびやかだった。大音量だった。眩しかった。すごかった。でも遠かったので、何が起こっているのかいまいち理解できないままパレードは終わった。 ２時間ぐらいはやっていたのだろうか。

そして、次の日、ヤスコがバスに乗ってサーファーズへ行く日。昼すぎに家を出て、レイカちゃんと３人でチャイナタウンにある中華料理を食べて、 パディスマーケットをウロウロして、ミゴレンを買って、バス乗り場へ向かう。途中で、サチコさんと、一旦シドニーに戻って来たアヤカちゃんに出会った。 ヤスコを見送るために来てくれたみたいだ。

料理の得意なヤスコに、いろんな料理の作り方のメモを書いてもらったりしてるうちにバスの出発時刻になった。これで、何人の友達を見送ることになるのだろう。 あっけなく去るバス。取り残された私達。

私はワーホリが終わったら、アジアを旅して日本に帰りたいと思っている。そして、ヤスコと１１月にアジアの旅を一緒にしようと約束した。「バンコクで会おう！」が実現したら、それはなんか素敵。 １０日ぶりに、一人部屋になった少し寂しいボロ屋敷の私の部屋。そしてヤスコは１０日ぶりに、やっと私の寝言、歯軋り、起きもしないのに早朝に鳴る目覚まし時計から解放され、ホッとしたことだろう。 明日はトーハが帰って来るみたいやからレイカちゃんともあまり遊べなくなりそうだし、リビングでしゃべる仲間がいなくて寂しくなりそうだ。

そして再び、ただ働く日々は始まり、過ぎていく。
３月の２週目。この週は、一旦シドニーに帰って来たアヤカちゃんが再びラウンドへ出発、学校の友達ヒロカズがラウンドへ出発、 学校の友達、美容師のカヨが一旦日本へ帰国。と、友達が次々にシドニーを去っていく寂しい週になった。

私も絶対ラウンドに出てやる！という思いが高まり、ホームページのバイトと、新しく掛け持ちでバイトを３ヶ月続ければ、お金も貯まる！移動できると考え、新しいバイトを探すことにした。 そして３月１２日から寿司工場で朝の６時から正午までバイトをすることになった。 ホームページのバイトは２時から。この生活を続ければ、３ヶ月で面白いほどお金が貯まる計算になる。働く前から、友達にウキウキしながら話していた。

そして３月１２日。寿司工場のバイト初日。朝、５時半に電車に乗って仕事場へ向かう。外はまだ真っ暗だ。朝は苦手だ、嫌いだ。気分が悪い、泣きそうになった。 寿司工場のバイトは、辞める女の子に仕事を教えてもらったけど、その人は、まだ始めて３週間目だけど、あまりにも人間関係が嫌だから今日で辞めるらしい。 オーナーの奥さんらしき人は、厳しい口調の意地悪な感じの人で、やってられないと思った。なんとか昼に仕事を終えて、ホームページのバイトへ向かう。眠い。やってられない。無理。根性無しの私は、 ホームページのバイトへ向かう道の途中で寿司工場に電話をして、辞めることを告げた。根性無しの自分がますます嫌になるが、自分の判断は正しいと信じることにした。